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私立中高進学通信

2015年12月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

浦和明の星女子中学校

友だちと仲良く学びながら
ほんとうの私を生きる

一人ひとりが大切。お互いを尊重しあう校風があります。

一人ひとりが大切。お互いを尊重しあう校風があります。

人と自分を比較しない私は私のままでいい
島村 新 校長先生島村 新(しまむら・しん)校長先生

1970年、浦和明の星女子高等学校に社会科教員として着任。以来『明の星教育』に魅せられ、現在に至る。2000年に教頭に就任。2003年の中学校開校以後、2008年に副校長、2012年に浦和明の星女子中学・高等学校の7代目校長となる。

――貴校は毎年、校訓に基づく実践目標を決め、思春期の生徒の教育にあたっていらっしゃいます。今年の実践目標を教えてください。

 カトリックミッションスクールである本校の校訓は『せいじょう』です。『正』は一生懸命に自分の使命を生きること、『浄』は自分を受け止めること、『和』は他者を受け止めることと考えています。今年の実践目標は『正』に基づいた『ほんとうの私を生きる』です。

 本校には月に1回『アッセンブリ』という中高全校集会があります。私は4月の『アッセンブリ』で、この実践目標に関連して3人の卒業生の話をしました。

 1人は私が本校の教員になって最初に教えた生徒です。彼女は大学卒業後、小学校の教員になりました。今年の3月31日、校長室にいる私のもとに彼女から「これからそちらにうかがってもよろしいですか?」という電話がありました。この日は60歳になった彼女が定年退職を迎えた日だったのです。彼女は私と会うと、自身の教員生活を振り返り、次のように話してくれました。

「教員になったばかりの頃は、うまくいかないこと、つらいこともありました。でも、島村先生に『まわりの人と自分を比較してはいけないよ。君は君のままでいいのだから』と言われたことを思い出して元気になりました」

 彼女は「今日まで教員生活を送ることができたお礼に」と本校まで足を運んでくれたのです。

 もう1人は、この春大学を卒業した生徒です。同じ、3月末、企業への入社直前に手紙をくれました。そこには「新人研修をがんばってきます。自分らしくやってきます」と記されていました。

――『ほんとうの私を生きる』ことは、ありのままの自分を受け入れて、そのままに生きることと考えてよいですか?

 はい。それと合わせて、もうひとつ大切なことがあります。

 3人目は、やはり4月に社会人になったばかりの卒業生の話です。彼女の保護者の方が後援会(卒業生の保護者の会)の用事で本校にいらしていたので「お嬢さんはどうしていますか?」と尋ねると「今日は明の星のテニス部の仲間たちとテニスをしています」とおっしゃっていました。

 私はそれを聞き、『ほんとうの私を生きる』ためには、仲間の存在が必要なのだと思いました。校訓でいう『和』が必要になるのです。

『ほんとうの私を生きる』ためには、自分のありのままで生きる(校訓の浄)とみんなと仲良く生きる(校訓の和)が大切なのです。

中高時代に自分の役割や使命を見つけてほしい
浦和明の星が考える思春期の育て方
「ほんとうの私を生きる」
  1. ありのままの自分を受け入れ 校訓『浄』
  2. 友だちみんなと仲良く 校訓『和』
  3. 自分の使命を生きること 校訓『正』

――校訓の『正』は『一生懸命に自分の使命を生きること』ですが、この“使命”を生きようとすることこそ『ほんとうの私を生きる』ことですね。

 本校の2代目校長のアンリエット・カンティン先生はカナダに帰国する際、幸せは「神様が私に描いている夢を生涯かけて実現すること」と言われました。「神様が私に描いている夢」は「神様が私に与えた使命」と言い換えられるでしょう。私たちの使命が何なのかをわかることは難しい。しかし、ありのままの自分を受け入れて、友だちとともに一生懸命に生きれば神様の思いと合致するのではないでしょうか。

 校訓『正・浄・和』を実践するために初代校長のシスター・エブリン・ブローは『Be your best and truest self.』というモットーを残しました。『最善のあなたでありなさい。そして、最も真実なあなたでありなさい』という意味です。

 最善を尽くすことは、神様の使命を生きることであり、校訓の『正』にあたります。

「自分らしく、友だちみんなと一生懸命に自分の使命を生きることが『ほんとうの私を生きる』ことになるのです」という言葉で、私は『アッセンブリ』を締めくくりました。

 小学校の教員を定年まで勤めあげた卒業生が『ほんとうの私を生きてよかった』と気付いたのです。

『ほんとうの私を生きる』。この真意を理解し、使命を実現するには年月と経験を重ねることが必要でしょう。思春期の生徒には難しいと言えますが、本校の教育はすぐに芽を出すものではありません。その日のために私たちは種を蒔き続けます。思春期にあたる中高時代に友だちみんなと仲良く勉強や行事や部活動に励むことで、自分を理解し、自分の役割や使命を見つけてほしいと思います。

新校舎に刻む校訓を表す言葉
新校舎『E棟』のエントランス。2018年には全校舎が竣工する予定です。

 新校舎の建設が進む同校では、今年7月に『E棟』が竣工しました。定礎の石版には「平和を実現する人々は幸い」という聖書の言葉が刻まれています。

「『E棟』は、全校生徒が使うホームルーム教室が入った校舎です。そこで、みんなが助けあって学んでほしいという願いを込め、校訓の『和』を表す聖書の言葉を刻みました。残る2つの校舎には、それぞれ『正』と『浄』にちなむ言葉を」と。(島村校長先生)

(この記事は『私立中高進学通信2015年12月号』に掲載しました。)

進学通信2015年12月号
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