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私立中高進学通信

2015年11月号

自立と自律

国学院大学久我山中学校

「自立と共生」をキーワードに
未来を生き抜く力を育てる

『きちんと青春』をスローガンに掲げ、授業態度はもちろん、あいさつや規律にもこだわりを見せる同校。自立のために不可欠となる「自立と共生」について、入試対策部部長の高橋秀明先生にうかがいました。
キャリア教育の一環で行われている女子部のグループディスカッションの様子。「これからの社会、あなたはどう生きる?」がテーマです。

キャリア教育の一環で行われている女子部のグループディスカッションの様子。
「これからの社会、あなたはどう生きる?」がテーマです。

学校生活のいたるところに自立と共生を促す学びが充実
高橋秀明先生高橋秀明先生
社会・地歴公民科教諭。女子部部長、入試対策部長を務める。久我山独自の総合学習や女子特別講座を担当し、新しい学習のあり方を模索している。

 男子校として開校し、約30年前に女子生徒が入学して以降、都内では希少な男女別学制で授業を行っています。なぜ、授業を男女別に行う必要があるのでしょうか。

「成長期の男女は、精神的にも身体的にも大きな違いがあるからです。人格形成の基本となる中高6年間に、男女それぞれの特性に着目しながら、将来、自立した大人として必要になる基礎学力の定着を図ることを、本校では重要テーマの一つとして取り組んでいます」 中高一貫校の役割について、高橋先生は「子どもたちの今と未来をつなぐこと」と強調します。

「中高6年間は、社会に出ていくための準備期間です。男子には男子らしく、女子には女子らしく、社会で求められる規律やルールを身につけることが必要となってきます。

 本校では学校生活のさまざまな場面に、自律と共生を促す学びを充実させています。例えば、授業前には『お願いします』とあいさつして自らを整え、集合するときは必ず “5分前精神” を合言葉に、他人に迷惑をかけない行動を実践します。また、キャリア教育などは、学校と社会がつながる活動となり、自立するための大切な気付きの場になります」

 高橋先生は、来年夏の参院選から適用されることが決まった18歳選挙権をきっかけに、自立について改めて考えたと言います。

「現在の高2生の約半数がその対象となります。自立した主権者をどう育てるかも学校の大きな課題です。一票を投じることは自立した個の責任であることを、生徒たちとじっくり話し合っていくこともまた、自立と共生の学びだと捉えています」

女子部では日本人としての心を身につけるために『女子特別講座』を実施しています。写真は高校生の日本舞踊。女子部では日本人としての心を身につけるために『女子特別講座』を実施しています。写真は高校生の日本舞踊。
男子部では武道が必修。中1は柔道、中2は剣道、中3は柔道か剣道を選択し、自己鍛錬に励んでいます。男子部では武道が必修。中1は柔道、中2は剣道、中3は柔道か剣道を選択し、自己鍛錬に励んでいます。
集団生活で自立と共生を学ぶ
中学3年間の『自然体験教室』

 自立と共生を学ぶ代表的な取り組みが、中学3年間の『自然体験教室』です。中1生は、長野県高遠のログハウスで、集団生活を通して新しい友達との人間関係を築く第一歩を記します。中2生は、標高2578mの白根山(日光)に登り、尾瀬ケ原を歩き、自然の厳しさとあきらめない気持ちを学びます。中3生は、自然体験教室の集大成として、北海道滝川市で農作業体験をしながら、自然の恵みに、そして人々に感謝する心を育てています。

「自然体験教室のテーマはそれぞれ、『自然と親しむ』(中1)、『自然に挑む』(中2)、『自然と共生する』(中3)。日本の文化に欠くことのできない『自然』をキーワードとしているところが大きな特徴です。机上ではできない、大自然だからこそできる体験を通して、みなと協働し、共感しながら自立と共生の心は育っていきます。この心はきっと、グローバル社会で求められる、日本人としてのアイデンティティーにつながるでしょう。本校はこれからも日本の文化・自然と真摯に向き合う心の教育を深めていきます」

 自然体験教室は男女別で実施されていますが、男女共通で自由参加できる学校行事も充実しています。最近は、スキー教室や関西方面の校外学習、東北ボランティアへの参加が多いそうです。 「授業は別学でも、年間を通して参加できる校外行事を自主的に活動すれば、年齢、性別を超えた集団の中で心身が鍛えられます。また本校では、文武両道の伝統のもと、男女一緒に汗を流す部活動も盛んです。どちらも友との絆を築きながら、自分の役割や特性を発見できる気付きの場になっています」

 学園生活のスローガン『きちんと青春』には、自立した大人に成長するため、中高時代に多くのことに取り組み、この時期にしかできない力を発揮しようという意味が込められていました。

心身を鍛える中学生の『自然体験教室』。各学年で目標を設定し、男子部、女子部別々に行っています。写真は中1・高遠のログハウスにて。心身を鍛える中学生の『自然体験教室』。各学年で目標を設定し、男子部、女子部別々に行っています。写真は中1・高遠のログハウスにて。
体育系も文化系も、男女共通で参加できる部活動がたくさんあります。体育系も文化系も、男女共通で参加できる部活動がたくさんあります。
進学通信2015年11月号
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