Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2015年11月号

未来を生き抜く学力のつけかた

京華女子中学校

生徒のやる気を高め理解を促す
タブレットの活用

展開図の解説も、図を使って視覚的に行うことができます。

展開図の解説も、図を使って視覚的に行うことができます。

1人1台のタブレット
電子黒板も完備
指でなぞって答えを描き、送信すれば電子黒板にそれぞれの答えが表示される仕組み。指でなぞって答えを描き、送信すれば電子黒板にそれぞれの答えが表示される仕組み。

 同校ではこの春から、中1生に1人1台ずつタブレットを貸与しています。そして、数学や英語などの授業で本格的に使い始めました。

 中1の教室に入ると、ICT環境が着々と整備されているのがわかります。左手には電子黒板があり、その横のラックにはコンピューターや、実物をビデオカメラに撮ってモニター画面に映すことのできる「書画カメラ」が置かれています。タブレットはいつも教室に収納してあり、授業で使うたびに取り出して使用します。

 タブレットの電源をオンにしたら、さっそく電子黒板との「同期」を行います。クラス全員のタブレットと先生のタブレット、電子黒板を同じネットワーク上につなぎ、一人ひとりの画面を電子黒板に投影できる環境を整えています。取材した日は1学期の復習として、立体の「見取り図」「展開図」をおさらいしました。

 最初は立体図を描く問題です。数学科の海山千尋先生が「円柱」「三角錐」などの立体の名前を電子黒板に投影します。生徒はペン機能を使って自分のタブレットに答えを書き、送信します。すると生徒それぞれの画面が電子黒板に表示されていきます。答えが出るまでわずか2、3秒といったスピードで、生徒の描いた図形が次々と表れます。2問目は逆のパターン。先生が提示した立体の名称を答えます。指で画面をなぞるだけで線が引けるタブレットなら、漢字もすいすいと書くことができます。

 ここまでが約5分間。もし、生徒が前に出てきて黒板に描いていたら時間がかかりますし、他の生徒の答えをみんなで共有することはできません。次の学習へ進むために復習は、なるべく短時間で効果的に終わらせたいものです。タブレットと電子黒板を用いれば、それを効率よくできます。

視覚効果はデジタル教科書で
可能性は無限大

 タブレットとセットで大きな役割を果たしているのがデジタル教科書です。数学と英語では毎回活用しており、そのメリットは時間の節約だと海山先生は言います。

「以前は口頭で説明し、展開図も模型を使って見せていましたが、今は電子黒板で視覚的に提示できます。シミュレーション動画を何度も見ることで生徒の理解が深まります。図形に苦手意識を持つ生徒が少ないのは、デジタル教科書やタブレットを使っているからだと思います」

 読み上げ音声や英単語カードもデジタル教科書に含まれているため、教材準備の負担も少なくてすみます。その結果、解説は早めに終わらせ、演習にじっくり時間をかけられるようになったそうです。

「いつもは手を挙げるのを恥ずかしがる生徒も、タブレットを使う場面では積極的に発言するようになりました」

 と海山先生。主体的に授業に関わる意欲を高めてくれるタブレットや、電子黒板の活用がこれからも期待されます。

未来を生き抜く
ICT活用能力育成

 視覚や聴覚に訴えかけるICTを使った授業は、生徒の興味を引き出し、集中力を高めます。1人1台のタブレット端末は生徒に貸与され、現在は授業中のみの活用で、自宅への持ち帰りは許可していません。今年度は試行期間と位置付け、情報モラル教育も同時に進めていくそうです。

「タブレットを配ったら遊んでしまうのでは」という心配は杞憂です。目的に合った使い方で授業が楽しくなれば、理解度が向上します。

 今から使いこなせればさまざまな場面で活用できる力が身につき、今まで大人が思いつかないような画期的な学びが生まれるでしょう。

1人1台タブレットを持って授業がスタート。1人1台タブレットを持って授業がスタート。
課題は「円柱」。図形を描き、ボタンを押せば正面の電子黒板に自分の画面を送信できます。課題は「円柱」。図形を描き、ボタンを押せば正面の電子黒板に自分の画面を送信できます。
未来を生き抜く
自立学習の確立
自分から教科書にマーキングをする生徒。自分から教科書にマーキングをする生徒。

 タブレットやデジタル教科書を用いているからといって、紙の教科書や手書きのノートを使わないわけではありません。自宅で復習するためにはノートをとることが大事ですし、教科書と照らし合わせて自分の理解度を確認することも重要です。「回転体」の単元の復習ではタブレットで問題を解きながら、教科書にマーキングし、ノートを見直す生徒の姿がありました。先生に指示されなくても自分で進んでできる力、将来の自立学習の土台となるスキルも自然と身についています。

 授業以外での活用法もあります。カナダへの修学旅行の事前学習に、タブレットに内蔵されているプレゼンテーションソフトを使って調べ学習のまとめをしています。バドミントン部ではお手本のフォームを動画撮影して見せ合ったり、上級生が下級生のフォームを撮影して改善点をアドバイスしたりしています。生徒発のアイデアもこれからたくさん出てきそうです。

先生の授業力向上で未来を生き抜く力を育てる授業へ
ICT主任で数学科の海山千尋先生。ICT活用で授業に時間のゆとりができた分、より深く考える授業が実現したといいます。ICT主任で数学科の海山千尋先生。ICT活用で授業に時間のゆとりができた分、より深く考える授業が実現したといいます。

 2年前からタブレット導入の検討を始めた同校。ICT主任を務める海山先生は、先進校の実情を見学するため、全国を飛び回りました。

 海山先生は、タブレットを使い始めてからの生徒の変化を次のように語ります。

「従来の授業は教員から生徒への一方的な伝達になりがちでしたが、タブレットやデジタル教科書を使うようになり、生徒の反応が活発になりました。生徒同士で教え合う姿も見られます。教師の問いかけに、説明をしながら答えられる生徒が増えました」

 これだけの効果が感じられるICT活用。より広く活用できるように、さまざまな試みも始めています。高校の教室にはプロジェクターが導入されており、画像資料や実験動画の投影に使っています。数学では関数ソフトを用いて、視覚的な理解を促す試みを始めました。数学、英語、理科、家庭科などさまざまな教科でICTの活用を探り、ほかの先生方とも検討を重ねながら、良いと思ったものは積極的に試しているそうです。

 今後はより多くの先生方がICTを活用できるよう、多彩なアイデアを共有できるようにしていきたいとのこと。

「将来的には生徒が自宅で講義を聞き、授業で問題を解く『反転授業』にも挑戦したいです」

 さまざまな場面で活用できる力が身につき、今まで大人が思いつかなかったような画期的な学びが生まれるでしょう。

電子黒板では立体のシミュレーションを動画で見せることができます。繰り返すことで生徒の理解度も高まります。電子黒板では立体のシミュレーションを動画で見せることができます。繰り返すことで生徒の理解度も高まります。
デジタル教科書を電子黒板に投影したところ。生徒も自然と注目します。デジタル教科書を電子黒板に投影したところ。生徒も自然と注目します。

(この記事は『私立中高進学通信2015年11月号』に掲載しました。)

京華女子中学校  

〒112-8613 東京都文京区白山5-13-5
TEL:03-3946-4434

進学通信掲載情報

【私学の校外学習・学外交流】グローバルな視点を養う豊富な国際教育プログラム マレーシア・シンガポール修学旅行
【中学入試のポイント】英検利用入試を新導入 適性検査型入試も継続
【本音で語る保護者座談会】たくさんの先生方が子どもを見てくださっていることが実感できます。
【学校生活ハイライト】3校による合同開催の『京華祭』議長校として統率力を発揮
【Students' Chat Spot】先生とも先輩ともとても距離が近いので何でも相談できます
【グローバル時代の学び方】ターム留学で国際感覚と自立した心を養う
【The Voice 校長インタビュー】バランスの取れた教育方針と独自プログラムで生徒の才能を伸ばす
【中1の始め方】『八ヶ岳イングリッシュキャンプ』で英語の経験値ギャップを解消
【熱中!部活動】【マーチングバンド部】一つのショーを通して“共生力”を学ぶ
【私学の光輝】BACK TO THE FUTURE 120 創立120年、伝統を未来へとつなぐフレスコ画が完成
【アクティブラーニングで伸ばす新しい学力】“気づき”や“驚き”を共有できる協働型の授業
【制服物語】TPOに合わせた制服の着こなしから女性としての品性を養う
【未来を生き抜く学力のつけかた】生徒のやる気を高め理解を促すタブレットの活用
【10年後のグローバル社会へのミッション】第2外国語の授業で異文化への視野を広げる「英才教育」
【私学の先生から受験生へのアドバイス】的を絞らず習った全範囲をていねいに学習しておきましょう
【私学の情報リテラシー】電子黒板の授業で 生徒の苦手克服を促す
【私学の光輝】有名学食の手づくり弁当で 体も心も満たされるランチタイム
進学通信2015年11月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ