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私立中高進学通信

2015年10月号

中1の始め方

女子美術大学付属中学校

美術を通して積極性と認め合う心を育てる
自発的な行動に目覚め、感性を鍛える1年間

中1で初めて取り組むのは、最初に感じたインスピレーションを持ち続け、スケッチする練習です。

中1で初めて取り組むのは、最初に感じたインスピレーションを持ち続け、スケッチする練習です。

描きたい美しさを脳裏に焼き付ける
春期スケッチ旅行の様子

 美術を通して人間的な成長を促している同校の中1生活は、美術の基礎とも言うべきスケッチに挑戦するところから始まります。最初に取り組むのは、大型の花瓶に活けられた生花のスケッチです。制作日数はおよそ2週間。週に4時間ある美術の時間をフルに使って作品を完成させていきます。

 この最初のスケッチは、物を見る目を養うのが目的です。

「はじめてその花を見た時に感じた美しさを心に留め、持ち続けて絵にしていくのがスケッチの基本です」

 と主幹教諭・広報部主任の小島礼備先生は言います。自分なりに感じた美しさを脳裏に焼き付けていくために、生けられた花は枯れてもあえて挿し替えしないそうです。そのままの姿を残しておくことで、一番描きたかった花の姿を思い出す訓練をするのです。

「本校ではこれを、 “感性を鍛える” と言っています。一人ひとりが持っている元来の感性を大切にしながら鍛えていくことは、美術に限らずさまざまな学習の場面で対象と向き合い、観る力を育むことにもつながります。また、そのようにして過ごす6年間は、将来の自分の姿を具体的にイメージするうえでも力になります」

 こうしてファーストインスピレーションを持ち続ける訓練をすることで、描きたいものが明確になるそうです。そして、花のスケッチの次に取り組むのが、校舎のテラスから見える新宿の高層ビル群のスケッチです。仕事着と呼ばれる服を着て、ていねいに描写していきます。しかし、学ぶのはスケッチの技術だけではありません。

わからないことは積極的に自分から聞く

「作品制作に取り組んだ後は、必ず講評を行います。一生懸命に描いた絵ですから、アドバイスをもらおうと、積極的に先生に自分の作品を見せに行きます。小学校のときは恥ずかしがっていたような生徒も、作品制作を通して変わってくるのです」(小島先生)

 こうした変化は学習にも反映します。小学校までの受け身の姿勢から、わからないことは自分で聞きに行くという自発的な行動へと変化が起こっていくのです。

 また、講評会では自分の作品をただ見せるのではなく、作品の主題などを自分の言葉で説明するため、自分の作品についてより深く考え、人に伝えるために言葉を尽くして説明する力も養うことになります。

「なぜ自分がその作品に取り組んだのか、工夫した部分はどこかなど、はじめはうまく言葉にできなかった生徒もいますが、回数を重ねるごとにプレゼンテーションも上手になっていきます」

 目覚ましい成長を感じ取れるのが入学1カ月後に行われる軽井沢での『春季スケッチ旅行』です。同校ではこのスケッチ旅行をクラスの親睦を深めるオリエンテーションの意味も兼ねた、合宿型学習と位置づけています。クラスの友だちとの親交を深めつつ、軽井沢のダイナミックな自然を画用紙に写し出していきます。現地の美術館を訪れて、鑑賞マナーについて学ぶ時間も設けています。

「自然、地球といった大きなテーマでスケッチに挑戦しますが、合宿では美術担当教員が普段よりも時間をかけて一人ひとりの作品を講評していきます。講評を得て、生徒たちはメキメキと物を見る力や描き出す力をつけて帰ってきます」

生徒同士の絵の講評でお互いを認め合える心が育つ
講習会の様子

 同じものを見て描いても、絵は描く人によって、特徴が出るものです。教師が講評するだけではなく、生徒同士で講評を行う機会も設けています。互いの絵について意見を述べ合うことで、それぞれの個性を認め合い、自分自身の良さを知る機会も得られるのは、同校ならではの素晴らしさです。

「美術は単に絵や作品を作るだけではありません。感性や、表現力はもちろん、時には哲学的な問いに発展することもあります。

 生徒同士で互いの絵を批評し合う中で、他人の個性を認める心と、自分自身を肯定する心が生まれてきます。こういったベースがあればこそ、本校の卒業生は卒業後の進路も美術系に限らず、多様な分野で活躍できるのだと思います」

 自立した学習へと入る中学の入り口で、美術を通して自らと向き合う時間を大切にしている同校。自分をしっかりと持てることで、その後の人生にも大きな強みとなっています。

作品を制作し講評も行う 
春の恒例スケッチ旅行
入学後初めて取り組んだ作品入学後初めて取り組んだ作品。ここからみんなスタートをしたのです。

 毎年春に行われる『春期スケッチ旅行』は、軽井沢の大自然に抱かれてたっぷりと芸術に触れる時間を過ごします。

 現地の美術館では、鑑賞のポイントだけでなく、「美術館ではボールペンを使ってはいけません」など美術館での鑑賞マナーについても学びます。

 描いたスケッチに対する講評会は、全員の作品を展示、お互いの作品の良いところなどを講評し合う時間も設けられ、作品を通して親睦を深められるようにとプログラムが組まれています。旅行が終わるころには、生徒たちのプレゼン力もついて作品をより具体的に説明できるようになっています。

(この記事は『私立中高進学通信2015年10月号』に掲載しました。)

女子美術大学付属中学校  

〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
TEL:03-5340-4541

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