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私立中高進学通信

2015年10月号

未来を生き抜く学力のつけかた

聖学院中学校

答えのない問いの「納得解」を
探す力をつける21世紀型教育

企業提案型コンテストで初出場・初優勝!
企業のテーマに沿って具体的な企画を考える機会を得て、生徒たちは発想する楽しさを体験しました。企業のテーマに沿って具体的な企画を考える機会を得て、生徒たちは発想する楽しさを体験しました。

 知識の習得から活用へ。今、教育界で叫ばれている新しい学びのスタイルを各教科で実践している同校。「思考力を育てるプロジェクト」を通して先生方の授業観が大きく変わりつつあることを本誌2015年8月号の先生方の座談会「ティーチャーズ・ラウンジ」でお伝えしました。

 そうした意識の変化が大きな成果を一つ残しました。中高生が1年間かけて創り上げた成果を発表する全国大会『クエストカップ2015』で中学3年生『UDON』チームがグランプリを獲得したのです。

『クエストカップ』とは課題解決型学習教材『クエストエデュケーション』を学んだ生徒が、社会に向けて発信する大会で、毎年2月に開かれています。同校の中3生は1年間、社会科の時間にこのプログラムに取り組みました。

 週に1時間は『クエストエデュケーション』に時間をあて、まずは企業から与えられた課題の言葉から連想を広げるブレーンストーミングに取り組みました。課題のキーワードを並べながら、試行錯誤して新たな発想を導き出し、テーマに沿った企画を練り上げていきます。そして全員がコンテストに応募しました。

『UDON』チームは、食品メーカーのテーブルマーク社から出された課題『現代の食の危機を直視し、20年後の“食のシーン”をデザインする新プロジェクトを提案せよ!』を課題としています。自分たちで考えたアフリカの飢餓問題を解決する方法を提案し、社会問題を解決するグローバルな視野とビジネスの視点を併せ持つ内容が評価され、初出場にして見事グランプリを獲得したのです。

受け身でない授業をどうしても作りたい
図書室での調べ物にも能動的になり、自分なりの視点を持って本と向き合うようになったそうです。図書室での調べ物にも能動的になり、自分なりの視点を持って本と向き合うようになったそうです。

 社会科担当でこのプログラムの指導を行った日野田昌士先生は「生徒たちに答えは一つではないことを伝えたい」と取り組みの目的を話します。自分なりに仮説を立て、意見の異なる人と議論しながら「納得解」を導き出すこと。そんな力がこれからの社会を生きるうえで大切だと考えているのです。

 実際の活動で重視しているのは「考えることをあきらめさせないこと」と言います。例えばテーマについて頭を思考モードに切り替え、自分なりに発想する「ブレーンストーミング」をするとき、「思いつかない」、「考えられない」と、あきらめそうになる生徒がいます。そんなときは教師が言葉を加えるよりじっくり待つことにしているそうです。机の配置や時間管理、立って考えるのか、グループはどうするかなどの「場づくり」に気を配ると議論が活発になることもわかってきました。

「着地点の見えない調べ学習は残念なレポートになるだけです。良質なアウトプットの実践には、このプログラムは最適でした。通常の授業とは異なる“発想する場”を持つことで、生徒たちの学びの意識も変わり、誰かの役に立つというリアリティが活動の推進力になりました」(日野田先生)

共に学び、共に生きる精神を育てる独自プログラムL.L.T.

 “Learn Live Together”の頭文字をとって『L.L.T. 』と呼ばれる授業は、命の大切さや人間関係の築き方などを教科の垣根を越えて学ぶ同校オリジナルのプログラムです。ジレンマのある問いや、答えが一つではない課題をクラスで考えながら、互いの個性を尊重し、共に学び合う姿勢を育みます。

 キャリア指導や、行事に向けた事前学習なども『L.L.T. 』の中で行います。中1から『L.L.T. 』で議論や意見交換、プレゼンテーションに慣れていると、中3で『クエストエデュケーション』のような課題解決型の活動に自然と入り込んでいけます。昨年優勝した『UDON』チームの学年も、1年生のときから『L.L.T. 』を経験していました。

『クエストカップ』でグランプリ!
社会貢献×ビジネスの発想が企業人をうならせた!

 クエストカップのグランプリに輝いた『UDON』チームの4人。「うどんをSNSを使って先進国にアピールし、そこで得られた資金を使って、飢餓が進むアフリカに、子どもの給食という形でうどんを提供する。アフリカにうどん好きを増やし、給食を食べた子どもたちが20年後に大人になってうどんを自分の子どもに食べさせたいと考えた時に、冷凍食品で有名なテーブルマークがアフリカにうどん工場を作って雇用を生み出す」ビジネスパーソンも驚いたこの提案。自分たちで考え、調べ、議論を尽くせば中学生もすばらしい提案ができることを証明しました。21世紀型教育で育つ子どもの「お手本」のような姿です。

これから求められる力を育てるプロジェクト型学習

 課題解決型の教育を教科学習の中に取り入れる下地となったのが下図で表される考え方です。知識を記憶し応用するのはいわば20世紀型の教育で、同校もかつてはそれに合った教え方をしていました。

 ところが社会が複雑化、多様化するにつれ、それに加えて分析したり評価したり、創造する力が求められています。それらを育むのが同校の謳う「21世紀型教育」なのです。『クエストエデュケーション』の例では、企業から与えられたミッションを調べて理解するのは点線から下。それらを解決するのに必要な力を、点線より上の力で表わすことができます。

 思考力を育てるプロジェクトでこの4年間、さまざまな実践に挑戦している国語科で高校部長の伊藤豊先生(左)と社会科の日野田昌士先生(右)。

「同じ教科の先生同士で活動の組み立てについて2時間も喫茶店で語り合ったこともあります」(日野田先生)

「高校生の修学旅行である沖縄平和学習もプロジェクト型にしようと計画中です。沖縄の大学生と交流する中で、どのように平和を作るべきなのか、自分はどうするのかを考えるきっかけにしてほしいです」(伊藤豊先生)

 お話の中で「私たちも学んでいく」という言葉がたくさん聞かれました。日々アップデートする教育改革への熱い思いが伝わってきます。

(この記事は『私立中高進学通信2015年10月号』に掲載しました。)

聖学院中学校  

〒114-8502 東京都北区中里3-12-1
TEL:03-3917-1121

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