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私立中高進学通信

2015年10月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

星野学園中学校

失敗には寛容に接し
挑戦の機会を与え続ける

本番に向けて、生徒が自主的に練習に取り組む合唱祭も、人間的成長に欠かせない行事の一つです。

「行事を通して仲間とぶつかったり、団結したりする経験をすることも大事」と話す星野校長先生。
本番に向けて、生徒が自主的に練習に取り組む合唱祭も、人間的成長に欠かせない行事の一つです。

自分にしかない素晴らしさに気づかせる
安藤理恵子 学院長先生 プロフィール 宮城県仙台市生まれ。宮城県第一女子高等学校在学時にキリスト教信仰を持つように。東京大学文学部倫理学科卒業。アバディーン大学神学修士。キリスト者学生会総主事を経て、2013年に玉川聖学院学院長に就任し、現在に至る。日本神の教会連盟練馬神の教会牧師。星野 誠(ほしの・まこと)校長先生
1938年埼玉県川越市に生まれ、法政大学卒業後、星野学園に勤務し、副校長に就任。2008年川越市家庭裁判所調停委員を25年間務め勇退。川越東高等学校校長、星野女子高等学校(現星野高等学校)校長などを経て、現在、星野学園理事長、星野高等学校校長、星野学園中学校校長、星野学園小学校校長を兼務。

――思春期の子どもの成長をサポートする難しさはどこにありますか。

 人が心身ともに成長し、大人になっていくプロセスにおいて、思春期は最も重要な時期と言えます。特に、心の成長という点では、葛藤し、悩み苦しむ時期ですから、周りの大人の接し方にも難しさがあります。

 さらに、最近は社会状況も目まぐるしく変化していますから、それに合わせながら成長することを余儀なくされる子どもたちは、昔の子ども以上に大変だと思います。親個人の経験からアドバイスできることは限られていると思いますが、時代を超えて多くの子どもを育ててきた学校には、相応の経験と知恵があります。多様な個性をもった子どもと対峙してきた経験を生かし、どんな子どもにも柔軟に対応できるのが学校教育の強みだといえます。

――思春期の子育てに、学校が果たすべき役割は何でしょうか。

 本校では、1897年の創立以来、「リベラルアーツ」を教育理念に掲げ、豊かな教養を身につけ、自由で、柔軟で、自立した人間を育てることに力を入れてきました。生徒一人ひとりがそうなるために、何よりも大切なことは、「自分にしかない素晴らしさ」に気づくことです。その気づきを促すのが学校の大きな役割の一つと考えています。

 同年代の集団である学校で、互いを比べ、競い合う経験を重ねながら、自分にしかない個性や才能を発見してほしいと思います。教員には、生徒の才能を信じ、生徒が自分の素晴らしさに自ら気づけるように見守る姿勢が求められていると言えます。

失敗を恐れずチャレンジしてほしい

――生徒の能力を伸ばすためには、どのような教育や指導が必要ですか。

 本校では、「失敗も学びである」という教えを説いています。生徒には、失敗を恐れずに、いろいろなことにチャレンジしてほしいと思っています。大人でも失敗することはあります。まして中高生なら思慮の足りなさ、見通しの甘さから、失敗や間違いを起こしてしまうことがあるでしょう。しかし、失敗のあとに本人が間違いを反省し、真理と正義を学びとることができればいいのです。

 生徒が失敗を恐れて萎縮し、チャレンジ精神を失ってしまわないよう、失敗には寛容に対処し、より多くのチャレンジの機会を与えたいと考えています。

――芸術鑑賞会や日独交流コンサートなど、芸術面の行事が盛んですね。

 思春期の子どもには本物の芸術にじかに触れ、感動を味わう経験が大切だと考えています。毎年著名な音楽家や楽団などを招いて、本校大講堂(ハーモニーホール)で演奏会を開催しています。今年度は、東京フィルハーモニー交響楽団と東京オペラシンガーズによるコンサートを開きました。

 交響楽団の生演奏などを聴く機会がほとんどないという生徒もいますが、彼らにとっては本物の素晴らしさを体感・体験し、感動を味わう貴重な機会になったと思います。芸術でもスポーツでも、その道を究め、世界の第一線で活躍している人たちから学ぶことはたくさんあり、生徒にとって大きな刺激になると感じています。

 こうした機会を数多く得る中で、生徒が自らの感性を磨き、自分のやりたいことを見つけるきっかけになってくれるといいと思っています。

結果よりも プロセスを評価する
子育てのアドバイス
  1. 過保護、過期待、過干渉にならない
  2. 結果よりも、努力・成長の過程を評価する

―― 家庭における思春期の子育てのアドバイスをいただけますか。

 一つは、子どもが課題に直面したときに、親が先回りして手を貸してしまわないことです。親の過保護、過干渉は子どもが自分の力で壁を乗り越えるチャンスを奪ってしまうことになります。子どもとは距離を置き、手出し口出しをせずに見守る姿勢が求められます。

 もう一つは、結果主義に偏らないことです。学習面やクラブ活動などで、多くの保護者が成績に一喜一憂する姿が見受けられますが、結果を求めすぎると、子どもは常に緊張していなければならず、伸び伸びと取り組むことができなくなります。

 本人が一生懸命努力したのに望ましい結果が出ないこともあるのが現実です。結果が悪くても、その努力したプロセスを褒めてあげてほしいと思います。そして、もっと上をめざし、さらに努力する姿が見られれば、ぜひ応援してあげてください。それが、子どもの才能や能力を伸ばすことにつながるのです。

先輩・後輩の交流を通して社会性を育む
下級生を指導し、励まし、自ら手本となることを求められる上級生。下級生を指導し、励まし、自ら手本となることを求められる上級生。学年が上がるにつれ、上級生としての自覚も芽生えてきます。

 同校では、全生徒がいずれかのクラブ活動に所属することになっています。なかには中高生が一緒に活動しているクラブもあり、横だけでなく、縦の人間関係も意識したコミュニケーション力をつけることができます。

 最近は、自分中心主義の子どもが多いと言われています。クラブ活動や学校行事を通して、上級生を頼りにしたり、下級生を思いやったりといった経験を積むことが、社会性を育むことにつながっています。

(この記事は『私立中高進学通信2015年10月号』に掲載しました。)

星野学園中学校  

〒350-0824 埼玉県川越市石原町2-71-11
TEL:049-223-2888

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