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私立中高進学通信

2015年10月号

Teacher's Lounge 先生たちの座談会

聖徳学園中学校

本年度より中1授業にiPadを導入
中1担任と専門支援員がタッグを組んで挑む
オリジナリティあふれるICT授業

本年度より中1授業にiPadを導入 中1担任と専門支援員がタッグを組んで挑むオリジナリティあふれるICT授業

――今年4月から本格的にスタートした中1のICT授業。各教科ではiPadをどう活用されていますか?

山田健治 先生山田健治 先生
中1学年主任・英語科。ICT授業では、生徒のモチベーションを向上させるための創意工夫を欠かさない。

山田先生
今回のICT授業の開始に先んじて、英語科では7年ほど前から電子黒板を使って英語のディベートの内容を文字化して理解を深める取り組みを始めていました。その経験を、現在はiPadを導入した中1の担任の先生方と共有しています。考え方の根本にあるのは、学習率の高さは目標達成に必要な時間と実際に費した時間の比で導かれるという『キャロルの時間モデル(※)』の理論です。iPadの導入によって質の高い授業を効率的に展開し、これまで目標達成に必要とされていた時間を短縮して学習率を高めることが本校のICT授業の目標です。

内堀先生
保健体育科では、創作ダンスの振り付けをiPadで撮影して練習に役立てたり、剣道の素振りを映像で見て確かめるなどいろいろと活用しています。また、人体骨格見本の小テストをiPadを使って行っています。

久保圭司 先生久保圭司 先生
国語科。生徒一人ひとりが授業をどう理解しているかを、ICT授業によって的確に把握し創造性を育てる。

久保先生
国語科では、教師の問いに対して、生徒全員がiPadでリアルタイムに回答を送信する使い方が多いですね。生徒一人ひとりの理解度を把握しつつ、いろいろな意見を拾い上げるのに非常に便利です。例えば「〇〇の対義語は何か?」という問題では、生徒が送信した回答を電子黒板に映し出します。こうすれば他の生徒の意見を共有できますし、正解についても詳しく話し合うことができます。
また、教科書の文章に出てきた固有名詞の画像をiPadに送信して興味を深めてもらったり、物語が題材の授業では、話の続きを生徒たちに創作させてiPadで送信してもらいました。生徒たちも気負わずに取り組み、創作力の向上にも役立っています。

山田先生
英語科でもさまざまな取り組みを行なっています。画像を何枚か順番に見せていき、英語で何と言うのか、わかった生徒からiPadで回答を送信してもらうなどして、個々の理解力を確認しています。英語で問題を投げかければ、実際の外国人とのリアルなコミュニケーションに近いやり取りもできますし、単語やフレーズの読み上げを個々にiPadで録音して送信してもらえば発音のチェックも行えます。私からは映像や音声付きで指導のリアクションを返し、復習に役立ててもらっています。1学期末には、映像、画像、テキストを自由に組み合わせた電子ノートを作成し、何かを紹介するプレゼンテーションを行なってもらいました。外国語による発信力とコミュニケーション力を高めることが目的の英語科の授業には、iPadを使った学習はとても効果的で、親和性も高いと感じています。

後藤広章 先生後藤広章 先生
数学科。問いと答えの往復になりがちな数学のICT授業にグループワークを採り入れて思考力を活性化させる。

後藤先生
数学科の場合は、中1では計算問題が主なので、iPadの使い方も現在は小テストが中心です。でも、それだけではもったいないので、グループワークへの活用を試みています。グループで問題の解き方を話し合わせて、電子黒板を使って代表者が発表します。全員で解き方を共有できるほか、生徒同士がお互いの考えに興味を持つので、意見交換も活発になります。コミュニケーション能力を高めて自分で考える力を伸ばす。取り組みは始まったばかりですが、とても手応えがありますね。

久保先生
どの授業でもそうかと思いますが、iPadを使うことで、生徒の意見の集約と共有が容易になるのは、教師側にとっても大きなメリットがありますね。やり方一つで幅広く応用が可能だと感じています。

山田先生
社会科では地理の説明に『Google Earth』を使っていますが、教科書の内容をより身近に感じられるようです。理科では顕微鏡の画像を共有したり、iPadを外に持ち出して写真や動画の撮影を観察に役立てたり、応用範囲も広いです。
今、先生方にお話しいただいた教科別のiPad活用法は、既存のICT向けカリキュラムではなく、すべて先生方が独自に考えられたオリジナルの取り組みです。そこが本校の大きな特徴ですし、だからこそ生徒のクリエイティビティも同時に育てることができると自負しています。

――授業だけでなく、学校生活全般にiPadを活用されているそうですね。

山田先生
それも先生方の工夫のたまものです。クラス全員で学習計画表を共有することで宿題や提出物の忘れ物を減らすことができていますし、学級日誌を電子化することでクラス内の情報共有もしやすい。最近の生徒はふだんからメッセージを送り合うことに慣れていますから、教師や他の生徒に直接は言いにくいことも、テキストで伝えてくれることが多いです。

内堀沙耶 先生内堀沙耶 先生
保健体育科。中1生への本格的なiPad導入に先んじて、動画撮影機能を駆使した授業に取り組んできた。

内堀先生
うちのクラスでは私が日々考えていること、みんなに教えてあげたいエピソードなどをHRの一環として、日記形式で配信しています。生徒とのコミュニケーションを図る意味で始めたものですが、生徒のご家族からも返信をいただいたりと、保護者も含めた交流の場にもなり、うれしく思っています。

山田先生
授業はもちろんですが、中1全員がiPadを所有することで、生徒の思考の “見える化” が実現し、多角的にいい効果が表れ始めていることは確かです。朝の授業前には必ずタイピング練習も行い、社会では必須となるIT端末の使用スキル向上もめざしています。

――そんなICT授業のシステム構築を、専門職であるICT支援員の方が支えていらっしゃるのも本校の特色ですね。

山田先生
ICT支援員の横濱先生は本校の卒業生ですので、授業の特色や校内設備などにも精通されています。ICTへの取り組みが他に例を見ないほど早急に進められたのは、そのおかげもあると思いますね。

横濱先生
本校ではタブレット用授業支援アプリ『ロイロノート』やプレゼンテーション用アプリ『Keynote』をメインに授業を進めてもらっています。もう一つの特徴として、本校は生徒がiPadにダウンロードするアプリに制限を設けていないことが挙げられます。

――生徒に責任をもってICTリテラシーを守らせ、安全に運営するためにはどういった工夫をされているのですか?

横濱友一 先生横濱友一 先生
ICT支援員。同校を卒業後、IT職を経て、ICT支援員として母校の発展に尽力。システムと運営面をサポート。

横濱先生
まずは、生徒のiPadすべてを一括管理するMDM(モバイル機器管理)ツールの導入と使用ルールの徹底です。自由にインターネットを見られる時間は夜9時までと決めており、先生との通信のみ各家庭のルールによって時間外でも可能です。不正アプリのダウンロードや課金問題など不適切な使用状況はMDMを通じてすぐわかるようになっています。生徒の裁量に任せることで、自主管理能力も向上しつつあります。来年度からは上級生にも端末の導入を開始しますので、指導方法のひな形として現在行われているICT授業はビデオ撮影をしています。ゆくゆくは本校オリジナルのICT指導法を、他の学校様にもご提供できればと考えています。

山田先生
生徒とネットを通じて細やかにやり取りするには、就業時間を超えた労力も必要です。本校のICT授業を支えているのは、試行錯誤を繰り返して高い目標に挑む先生方の情熱です。その努力を、生徒たちの学力と人間力の向上に確実に結びつけていきたいですね。

(この記事は『私立中高進学通信2015年10月号』に掲載しました。)

聖徳学園中学校  

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