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私立中高進学通信

2015年10月号

自立と自律

自由学園(男子部・女子部)中等科

自分たちのことは自分たちの手で
「自治」が育む、生き抜く力

自由学園男子部の生活・行事は、すべて生徒たちの自治によって運営されています。
学校生活で育まれる「生き抜く力」について、更科幸一先生にうかがいました。
中1生の委員は、朝晩、すべての教室の開錠と施錠を担当。

中1生の委員は、朝晩、すべての教室の開錠と施錠を担当。
仲間と協力しながらの学校生活の中で、自分に与えられた責任を全うすることの大切さを学んでいきます。

1日24時間 生活すべてが学びの機会
更科幸一先生更科幸一先生
1971年生まれ。自由学園男子部(中等科・高等科)部長。タッピングタッチ協会公認インストラクターとして、震災後はNHKあさイチや朝日新聞などでタッピングタッチを紹介するとともに、被災地支援も積極的に行っている。

 ジャーナリストであった羽仁もと子・吉一夫妻によって、1921年に創立された「自由学園」。知識を詰め込むことに重点を置くような教育制度に疑問を感じた2人は、自分の頭で考え、行動する真の実力を持ち、またその実力にふさわしい教養と人格を備えた人間を育てたいという考えのもと、学園を設立しました。

 現在でも、同校では、自然豊かなキャンパスで創立者の掲げた「生活即教育」を実践し、教室の中での勉強だけでなく、実生活のあらゆることを学びの機会とし、自分で考えることや本物に触れることを大切にした教育活動を行っています。

 自由学園には、「自労自治(=自分たちのことは自分たちでする)」という伝統があり、生徒たちは、学校生活の運営に主体的に関わって、学校という一つの社会をつくっているという社会意識を持ちながら、毎日の生活を送っています。

 その根幹をなすのが、全生徒が必ず参加する「委員制度」。各学年から選出された委員17名が、50日の任期で、学校生活の全体の運営に関わり、自らの責任と向き合います。例えば、中等科1年の委員が任されるのは、校舎すべての鍵の管理。学年が上がるごとに、より広い視野を持ち、より大きな責任を全うすることが求められます。

「自分たちが属する社会を自分たちで責任を持って支え、変えていく、そんなマインドと行動力を持った生徒を育てたいと思っています。学校生活はそのための練習の場。中高時代は、自分のことに関心が集中しがちですが、友人たちと助け合いながら、自分の属する社会のために、惜しみなく力を差し出す経験は、生徒一人ひとりのさまざまな可能性を引き出し、真の自信と市民性を育てるうえでも大切なことだと考えています」

自分の責任に誇りを持つ
自分のことはすべて自分で行う寮生活では、洗濯も自分の手で。朝は5時半に起床し、朝食の準備や掃除などを行ってから登校しています。自分のことはすべて自分で行う寮生活では、洗濯も自分の手で。朝は5時半に起床し、朝食の準備や掃除などを行ってから登校しています。

 男子部では入学後1年間は、全員が寮生活を送ります。新入生は、室長である高3生のサポートを受けながら身の回りのことを自分で行い、掃除や洗濯、朝食の準備・片づけなどさまざまな責任を果たす中で、自立心や生活力を身につけます。

「夜間の寮は、大人は不在で、生徒たちだけで過ごします。それだけでも、自分たちの手で寮を守らなくてはならないという自覚が生徒たちの中に芽生え、自らが責任を持って物ごとに取り組もうという意欲を持ちます」

 まずは、自分の衣服やお金の管理といった身の回りのことを自分で行うことから。高3生になると、まとめ役として、全員が気持ちよく過ごせるように、下の学年の面倒を見ながら、全体を取り仕切る自治の責任が与えられます。初めは、与えられたことや自分のことで精いっぱいだった生徒たちも、次第に、自分で考え、仲間のために行動することを、当たり前のこととして受け入れていきます。

「寮の中では、何か課題となるようなことがあったとしても、基本的には生徒同士で議論をすることで解決します。教員は、どうしても必要だと判断されるときのみ、生徒たちが正しい選択ができるようにサポートをしますが、彼らは自分たちですべてを行っていることに誇りを持っていますし、課題があったほうが、生徒たちの学びになると考えています」

学年を超えて生活をともにする寮。全生徒の約8割が寮生です。

学年を超えて生活をともにする寮。全生徒の約8割が寮生です。
男子部では、入学後1年間は必ず寮に入ることになっています。

自分を活かし、周りを活かし社会を良くする人間に
行事や学内にある問題点などを話し合う「討議」の時間。人前で話をする経験を通じて、コミュニケーション能力や問題調整能力が養われます。行事や学内にある問題点などを話し合う「討議」の時間。人前で話をする経験を通じて、コミュニケーション能力や問題調整能力が養われます。

 自分の頭で考え、心に問いかけて、自分の行動に責任を持つ。ときには厳しい状況も乗り越えながら、生徒たちは自信を持って自分の考えを述べ、自分の行動を選択できるまでに成長していきます。

「本校の学校生活は、生徒たちにとってラクなことばかりではありません。しかし、それを乗り越えていく中で、どこに行っても、どのような状況でも生き抜く力が身につくと確信しています。まずは、『自分はできるのだ』という自己効力感が養われます。そして、その自信を持って、自分を活かし、周りの人を活かし、自分が属する社会をよくしたいという気持ちと力を持った人材を育てること、これが本校の考える『自立』の形です」

(この記事は『私立中高進学通信2015年10月号』に掲載しました。)

自由学園(男子部・女子部)中等科  

〒203-8521 東京都東久留米市学園町1-8-15
TEL:042-422-1079(女子部)/042-428-3636(男子部)

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