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私立中高進学通信

2015年8月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

横浜創英中学校

日々の授業で鍛錬し
自分で考え行動できる人間へと導く教育

中1のアドベンチャーキャンプ

中1のアドベンチャーキャンプは斑尾高原で壮大なスケールで行われます。

一方通行をなくして5つの力を養う
下山田伸一郎(しもやまだ・しんいちろう)校長先生下山田伸一郎(しもやまだ・しんいちろう)校長先生

1951年生まれ。東京都出身。1976年早稲田大学第一文学部卒業。神奈川県立舞岡高校および川崎高校で教諭として勤務。2001年神奈川県立汲沢高校校長、2003年横浜桜陽高校校長。2004年神奈川県教育委員会高校教育課長、2007年学校教育担当部長、2010年神奈川県立総合教育センター所長などを歴任。2013年より現職。

――中高6年間の教育の中で、大切にされていることは何でしょうか。

 本年度掲げた重点目標がまさにそれにあたると思います。本年度の目標は「生徒が自ら考え、活動する授業づくり」としました。ここに中高6年間で育むべき要素が集約されていると考えています。

 具体的にいうと、「自分で考える力」「表現できる力」「思考力」「判断力」「行動力」を養うということです。これらはすべて、社会に出た時に求められる力になります。自立した社会人、グローバルな人材、コミュニケーションスキルの高さなど、さまざまな要素を満たしている人こそが、社会では必要とされるのです。

 しかし、こうした力は突然身につくわけではありません。日々の鍛錬によってこうした人間へと成長していきます。中高6年間の成長というのは、心も体も知能も飛躍的に伸びる時期ですから、ここで多様なアプローチにより個々の力を磨くことは将来にとって、とても大切なことだと思います。

――日々の鍛練とは?

 本校では、鍛錬の場を多数用意していますが、まず何よりも大切なのは日々の授業だと思っています。これまでの日本の学習スタイルは先生が発信し、生徒が受信するといういわば一方通行の授業が大半でした。しかしこれでは、「聞く力」は備わっても、「考える力」や「表現力」「行動力」などはつかないでしょう。もっと主体的に生徒が参加できる授業が必要です。

 そこで本校では、授業中に必ず個々の生徒に考えさせる時間を意図的につくるよう心がけています。先生が質問を投げかけて、それについてグループで考えたり、一人で考察する時間をつくるのです。グループで考える時は、それぞれの意見を交換することもできますし、理解が浅い生徒に対して、お互いに教え合うこともできます。

 教え合うというと、『理解している生徒にとってはマイナスなのでは』と考える方もいますが、決してそうではありません。人に教えるということは、それだけ自分の考えを整理していないとできませんから、理解をより深めることができるのです。

他者と協力することを学ぶ6年間
「思春期の育て方」保護者の心得
  1. わが子の力を信じて見守る
  2. 日常の中にも自分で考え行動できることを取り入れる

――チームワークを育てるということですね。

 社会に出れば、チームで取り組むことが多いですよね。チームでの取り組みは、何度でも体験させたいことの一つです。単語を覚えるとか、歴史の年号を覚えるといった知識暗記は短期間でもできますが、誰かと協力して成し遂げる力を養うには長期間の鍛錬が必要です。

 6年間を通して、日々の授業や部活動でこうした力を磨き、学校行事でその成果を発揮して大きなことにチャレンジしていく。この組み合わせを大事にしています。

――思春期の子どもを育てる保護者の方に一言お願いします。

 先行きの見えない時代に突入しています。保護者の方は、心配に感じることもあると思います。しかし、手取り足取り教えるのは中学生までで大丈夫です。次は自立へと導くのが私たち大人の役割だと思っています。

 例えば、本校では中学の総仕上げとして、中3全員がカナダのトロントに10日間行く語学研修を行っています。ホームステイはあえて、1人1家庭に入る方法を取ります。これは自分でがんばるという経験を生徒にさせたいからです。滞在中は現地の学校にも通いますから、友人とは学校で会えます。

 せっかく海外に研修にきているのですから、一人ひとりが自己の力を試してもらいたいと思っています。もちろん、英語の苦手な生徒もいますが、その場合でも、どうしたら相手に伝わるかを工夫するようになります。ジェスチャーを交えて単語を伝えるだけでも、相手に気持ちが伝わるという経験は、とても貴重なことです。何事にもチャレンジする気持ちが生まれます。生徒たちは帰るころには語学力だけでなく、思考力、行動力の面でも見違えるほどの成長を見せます。

 生徒が10日間も家を空けることは、保護者の方にとってもおそらくこれが初めての経験だと思います。まさに、「かわいい子には、旅をさせろ」の思いで、自立心を育てたいのです。手元に置くだけでなく、安心して手放せるところへは、思い切って送り出してみていただきたいです。きっと一回りも二回りも大きくなって帰ってくるはずです。

カナダでの語学研修は語学力プラスαの力が育ちます。

カナダでの語学研修は語学力プラスαの力が育ちます。

部活動でも日々鍛錬
素晴らしい演奏で金賞を受賞した全日本吹奏楽コンクール。素晴らしい演奏で金賞を受賞した全日本吹奏楽コンクール。

チームでがんばることを学べる部活動。毎日の積み重ねが大きな力を生んでいます。サッカー部、吹奏楽部は全国大会の常連です。吹奏楽部は昨年度、『全日本吹奏楽コンクール』において高校の部で初の金賞を受賞しました。

中学の部と高校の部で顧問が変わることなく教えているのも同校の強みです。コンクールの名前としては「高校の部」ですが、中高一貫校の場合は中学生から参加資格があるため、実力のある生徒は中学の段階で全国の舞台を経験できます。

(この記事は『私立中高進学通信2015年8月号』に掲載しました。)

横浜創英中学校  

〒221-0004 神奈川県横浜市神奈川区西大口28
TEL:045-421-3121

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