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私立中高進学通信

2015年8月号

The Voice 新校長インタビュー

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校

確かな伝統の上に躍動感を加えて
次代に活かす「みらい型学力」を養成

山本 三郎 (やまもと・さぶろう)校長先生。関西大学文学部卒業。公立中学での2年間の教職を経て、1975年、帝塚山学院に奉職。教員24年、教頭3年、校長9年、法人本部理事4年の計40年間を同学院で過ごす。2015年4月より現職。

山本 三郎 (やまもと・さぶろう)校長先生
関西大学文学部卒業。公立中学での2年間の教職を経て、1975年、帝塚山学院に奉職。教員24年、教頭3年、校長9年、法人本部理事4年の計40年間を同学院で過ごす。2015年4月より現職。

麴町学園ならではの“らしさ”を次につなぐ

 今年の4月1日に新校長として大阪から参りました。その日から1週間かけて、本学園の全教員と面談をし、「麴町学園はどんな学校ですか?」と聞きました。その結果、ほとんどが「生徒との距離感が近い」というものでした。「ほんまかいな」と思いまして(笑)、それでは生徒の方はどう感じているのかと、中学と高校の生徒会長にも尋ねてみました。すると、彼女たちは笑顔で「麴町の先生は何でも相談しやすい」と言うのです。確かに休み時間でも放課後でも、生徒と先生がいつも和やかに話をしているのです。これが“麴町学園らしさ”なのかと納得しました。

 私は関西の私立学校に40年間勤めていました。後半は校長や法人の理事も経験しまして、その間、関西圏にあるいくつもの学校に足を運ぶ機会がありました。足を運ぶと、それぞれの学校にある“らしさ”を体感できるのです。それは独自の味わい、風味といってもいいかもしれません。

 現役の生徒たちはもちろん、卒業生や教職員も含め、各校にゆかりのある人々の心の中に共通して住みついている“何か”、あるいは体内にしみ込んでいる“何か”を、時代に合わせて顕在化していくことも校長の使命だと思っています。そこで私は、職員会議の場で、私自身が考えた“麴町学園らしさ”(継承すべきもの)を発表することにしました。それが『ぬくもり、つながる、麴町』というものです。今年で創立110周年を迎える歴史ある女子校に根付くぬくもりを大切にし、次につなげていく立場である私自身の決意も込めてのものです。今年1年間はこのキャッチフレーズに基づいて、次代を見据えた学校づくりを実践して参ります。

「見える学力」に加え「見えない学力」にも注力

 今の子どもたちが成人して、社会に出るときには、社会構造や雇用環境の大きな変化が起こると予測されています。そのような世の中でも、「自分の得意な分野を見つけて、そのステージで鮮やかな輝きを放つことができる女性の育成」をめざすことが大切だと考えています。そこで2016年度より、これまでの取り組みに加えて、教育改革を進め、新たなステージに挑戦して参ります。その柱は大きく分けて3つあります。

 まずは、「みらい型学力」を育成する授業の充実です。

「みらい型学力」には、「見える学力」(受験学力)と「見えない学力」(グローバル対応力・活用力)があります。前者は数字で表すことができる力ですが、後者はそうはいきません。しかし、次代を担う女性たちに必要不可欠な力です。これからの社会で、そして2020年以降の大学入試でものを言うのは、まさに「見えない学力」です。クリティカルシンキング、問題解決能力などの「考える力」、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などの「表現する力」、主体性・協調性など「自ら学ぶ力」を磨き、それが統合されることで「見えない学力」が身につくと私たちは考えています。そのためにも来年度から、ICTを取り入れ、アクティブラーニング型の授業展開を積極的に行います。

次代のニーズに応えたグローバル教育

 2つ目の柱が、次代を見据えたグローバル教育の展開です。これからは“使える英語”がますます求められ、新大学入試でも4技能が重視されます。本学園では、「慣れる→楽しい→身につく」のステップで、「使える英語」をマスターし得る取り組みを進めます。

 そのためにも、生徒のモチベーションを高める環境づくりが大切です。そこで、日頃から英語シャワーを気軽に浴びられるような場を整えました。

「インターナショナルラウンジ」という、休み時間、放課後にネイティブスピーカーと共に、英会話などを楽しめる部屋の新設です。さらに、放課後は希望者を対象に、インターネット英会話(マンツーマン)教室を開設するほか、海外研修プログラムもこれまで以上に充実させていきます。そして、本学園で培った主体性と行動力を、異文化の中でも大いに発揮してもらいます。

2016年度生より3コース制を導入

 3つ目の柱が、一人ひとりの個性を伸ばすために新設する、中学3年からの「3コース制」です。

 国際的な場で働くことも視野に入れ、英語力をより一層磨きたいという生徒を対象にした『グローバルアクティブコース(GAコース)』(英語特別進学)。

 グローバルを意識しながらも、高い学力を身につけ、多様な分野で活躍したいという生徒を対象にした『スペシャルアクティブコース(SAコース)』(特別進学)。

 高大連携プログラムや新しい大学入試に対応した柔軟なカリキュラム、豊富な選択授業で自身の進路を確立する『アクティブコース(Aコース)』(進学)の3つです。なお、中学3年次はGA・SAはプレコースで、高2までコース変更が可能です。

 GAコースでは、中3から高2までネイティブがコースをサポートするほか、GA・SAコースの生徒全員は中学3年次に3カ月間の海外(英語圏)ホームステイに参加します。これからも確かな伝統の上に躍動感を加えて、新時代に対応できる学園づくりに尽力していきたいと考えています。

[沿革]
1905年、大築佛郎が創立した「麴町女学校」が原点。『聡明・端正』の教育目標のもと、豊かな人生を自らデザインできる、自立した女性の育成を目標にしている。2015年9月に、創立110周年を迎える。

進学通信2015年8月号
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