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私立中高進学通信

2015年7月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

青稜中学校

大学のその先へ
社会に出てからも役立つ真の力を養成する

同世代のクラスの仲間とともに生活することで、自分を律する力や他者への思いやりが磨かれます

同世代のクラスの仲間とともに生活することで、自分を律する力や他者への思いやりが磨かれます

他者という対照を発見する
平野 敏政(ひらの・としまさ) 校長先生。横浜市出身。昭和49年、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。平成元年、ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ訪問研究員に。平成5年、慶大文学部教授に、平成21年、慶大名誉教授、帝京大学文学部教授に就任。平成26年より現職。平野 敏政(ひらの・としまさ) 校長先生

横浜市出身。昭和49年、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。平成元年、ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ訪問研究員に。平成5年、慶大文学部教授に、平成21年、慶大名誉教授、帝京大学文学部教授に就任。平成26年より現職。

――中学、高校の思春期をどのような時期と捉えたらよいのでしょうか

 思春期は基本的には他者を発見する時期ではないかと思います。自分とは別の人格として、自分を眺める“他者”という対照を見つける時期です。この対照的な他者と、まなざしを上手に向けあうことができるようになると、セルフマネジメントが行える人間へと成長します。本校では、このセルフマネジメント力の土台を思春期に形成することが大切ではないかと考え、多角的なプログラムを取り入れています。

 対照的な“他者”のまなざしで自分と向き合えるようになるには、「こうすればできるようになる」という正解があるわけではなく、実践的な場で育まれるとしか言えない部分があります。机上の勉強だけでは自分以外の他者とコミュニケーションをとる力は育ちません。

 課外活動の部活動などは、他者との交わりも多く、協働で取り組むことで前進する要素が多分に含まれています。教科学習と共に、こうした協働の場を作ることがセルフマネジメントの育成には欠かせないと思っています。

社会に出てから役立つ力の育成

――セルフマネジメントとは具体的にどのようなことでしょうか

 セルフマネジメントにはさまざまな要素が含まれています。人間は他者と共に生きています。生活の中では自分なりにできることと、できないことが出てくると思います。この時、自分をしっかりとマネジメントする力、つまり自分とは違う人間の意見や思想、考えに出会った時に、適切に処理する力があれば、他者との関係も良好に行うことができます。

 社会に出るためには自己をコントロールする力も欠かせません。この鍛錬の場として、毎年、学年ごとに本校が所有する八ヶ岳の宿泊施設での合宿を実施しています。寝食を共にし、大自然の中で多くのことを学ぶプログラムを用意しています。合宿後の生徒たちの成長は目を見張るものがあります。

 また、本年度から自己や他者の良さを発見する機会を増やすという目的で、体育大会を中学と高校で別々に行うように変更しました。中高合同の体育大会では、どうしても高校生主導の中で準備が進められていました。自主性を養う絶好のチャンスですから、中学生ももっと主体的に行事に関わらせようではないかと、今年度からそれぞれで実施することにしました。こうした大きな行事は、正直なところ教員側としては一度で済む方が楽なのですが、ここは生徒たちの成長のためと思い、あえて手のかかる道を選びました。

自分を律する練習としてルールも必要
「思春期の育て方」の心得
  1. 他者との協働でセルフコントロール力を身につけさせる
  2. 頭ごなしに「ダメ」と言わず、なぜそうしたいのか話し合う

――思春期の子育てについて保護者が気をつけることを教えてください

 社会で生きていくためにはモラルが必要となります。そのために、していいこと、してはいけないことを、思春期の時期にある程度大人が示していかなければならないと考えています。例えば、制服の乱れや、髪を染めるなどという行為は、本人はカッコいいと思っても、他者にはそうは映らないことがあります。本校は校則が比較的厳しい方だと思いますが、それは規律を守ることで、自分を律する力も備わっていくと思うからです。

 むりやりに規律を守らせ、「やってはだめだ!」と頭ごなしに叱りつけるのではなく、その生徒がどうしてそのようなことをしたいのか、本人と話し合うことが大切です。

 思春期の時期こそ、彼らの話に耳を傾けることが重要なのです。初めは何も話さなくても、時間をかけて向き合っていきましょう。少しずつですが思いを発するようになります。本人の意見を聞きながら、良い方向へと導くことが大人の役割ではないでしょうか。

 本校では、こうしたプロセスも含めて教育だと考えています。とにかく子どもの話を聞いてあげることが大切です。それが自立心を育て、セルフコントロールを育成することにつながると信じて指導にあたっています。

大自然の中でセルフコントロールを体得する

同校が所有する長野県南佐久郡八ヶ岳山麓の宿泊研修施設『青蘭寮』では、新入生の自然教室や英語だけで過ごすサマーキャンプなど、学年ごとの宿泊行事が毎年実施されています。八ヶ岳開拓の様子について現地の方にお話をうかがうなど、そこでしかできない体験にも取り組んでいます。青蘭寮での宿泊体験は、生徒同士の距離を縮め、クラスの団結や、他者への気配りを学ぶよい機会となっています。

八ヶ岳で行われた平野校長先生の講話に、生徒たちは真摯に耳を傾けていました。

(この記事は『私立中高進学通信2015年7月号』に掲載しました。)

青稜中学校  

〒142-8550 東京都品川区二葉1-6-6
TEL:03-3782-1502

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