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私立中高進学通信

2015年6月号

The Voice 新校長インタビュー

立正大学付属立正中学校

生徒も教職員も
楽しく通える学校を創りたい

大場 一人 (おおば・かずひと)

大場 一人 (おおば・かずひと)
立正大学付属立正中学・高校を経て、桜美林大学文学部英語英米文学科卒。
母校に英語教員として入職して以来、同校ひと筋36年目。2002年から教頭、2015年から現職。趣味は旅行や水泳。

心の教育を基盤に時代を先取りした試み
新キャンパス馬込 [沿革]1872年、現港区高輪承教寺に「日蓮宗宗教院」を設立。日蓮宗大学中等科(5年制)などを経て、戦後に立正中学・高校へ。1994年から男女共学化。2013年に大田区西馬込に「新キャンパス馬込」を開設。

 日蓮宗の教えに基づく中学・高校であること。立正大学の付属校であること。本校にとって、この2本の柱はこれからも変わらないものです。仏教主義の学校ですから、心の教育がすべての基盤。といっても、日蓮宗の教義を教えるというわけではありません。国は道徳教育の必修化を義務づけていますが、建学の理念に基づいて、社会に出ていく上で必要な礼儀やものの考え方を養えるのが私学教育の強みだと思います。

 同時に、本校は常に時代の変化にも対応しています。代表例が数年前から取り組んでいる「R‐プログラム」です。これは、調べる力(リサーチ)、読み取る力(リード)、正確に伝える力(レポート)の3つのRを伸ばすもの。毎朝20分のショートホームルームの時間などを使って、新聞のコラム読みやスピーチなどを続けています。2020年度から大学入試が思考力や判断力を問うものに変わろうとしていますが、結果的にそうした動きにも十分対応できるプログラムだと自負しています。

中高6年間かけてバイタリティを伸ばす
独自の「R-プログラム」 独自の「R-プログラム」
3つの力をバランスよく伸ばすことにより、2020年度から実施される新しい大学入試にも十分に対応が可能。

 今の子ども達が社会に出るころは、グローバル化がさらに進んでいるはずです。私達よりもむしろ、保護者のみなさんのほうがグローバル化の加速を実感しているのではないでしょうか。

 本校は、25年くらい前から海外でのホームステイプログラムを実践しています。短期・長期の留学制度もあります。

 ただし、私は英語の教員ですが、グローバル化に対応するということは、単に英語の力をつけることではないと考えています。

 それでは世界で通用するのは、どのような人間なのでしょうか? 精神的にも肉体的にもバイタリティがある人材なのではないかと私は思います。グローバル社会では、英語だけでなくICTの力も必要になるでしょう。しかし、こうしたスキルは努力すれば1~2年である程度は身につくものです。中高時代にできるようになる生徒もいれば、大学生になってできるようになる生徒もいます。社会に出て必要に迫られて身につける人もいます。それをどの時期にやるかという問題はありますが、努力すれば短期間で伸ばせるでしょう。

 一方で、バイタリティはすぐには身につけられません。中高6年間、時間をかけてこそ、育つものだと思います。2013年に移転した本校の新校地は、都内の私学では最大級の広さです。授業で学力を伸ばすのは当然ですが、こうした恵まれた環境のもとで体育や部活動を通して体も鍛えてもらいたいと思っています。本校では昨年度の卒業生のうち17名が6年間皆勤でした。高2生は3分の1くらいが1年間皆勤でした。毎日健康で生活することの大切さが、本校の生徒達の間に根づいています。これは、社会人になっても大事なことです。

学力が高い生徒だけを伸ばす学校ではない

 私自身が大きなテーマにしているのは、私学は学校が家族であって、教職員がチームであるということ。1人の生徒を、学級担任や部活動の顧問、教科の先生方といった数多くの目で見ていく。さらには、保護者の方々と一緒になって育てていく。卒業生とその保護者の方々も含めて、大きな一つの輪になり、子ども達の面倒を見ていく家族であると思っています。

 私は大学を出てから本校の英語の教員になって、今年で36年目です。初めて担任をした生徒は今年、50歳になります。そのうちの1人は本校で学年主任を務めています。卒業生の結婚式に呼ばれるのは、多い年で10組くらい。これは本当にうれしいことです。個人的に食事に行ったり、飲みに行ったりする卒業生もいます。正月には、我が家に大勢の卒業生が来ます。20代から50代まで、卒業生とのつながりが途絶えないのは、私学ならではのことでしょう。

 私自身も、本校で中学・高校時代を過ごしました。当時は男子校だったので厳しい校風でしたが、共学校となり、生徒達の気質も変化した今は “ほめて育てる” スタンスです。悪い点を指摘するだけでは、今の子ども達は伸びません。自分の得意なものをまず伸ばすこと。それによって自信をつけさせること。そうしたプロセスを経た後に苦手なことに取りかからせるような教育が、現代では効果的だと思っています。

 本校には、国公立大や早慶上智大に進学するような学力の高い生徒達がいます。一方で、勉強が苦手な生徒もいます。だからといって、本校は学力の高い生徒だけを伸ばす学校ではありません。伸び悩んでいる子ども達のこともしっかりとケアしながら、生徒達全体を底上げしていく学校です。

 生徒も教員も活気に満ちている学校。子どもも大人も通うのが楽しい学校。これらは最低限の基本かもしれませんが、私はこの立正大学付属立正中学校・高等学校をそんな学校にしていきたいと思っています。

(この記事は『私立中高進学通信2015年6月号』に掲載しました。)

立正大学付属立正中学校  

〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1
TEL:03-6303-7683

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