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私立中高進学通信

2015年6月号

10年後のグローバル社会へのミッション

玉川聖学院中等部

世界をつなげる女性を育成
平和な社会を作る教育

お話を伺ったバーナード・バートン理事長と安藤理恵子学院長。

お話を伺ったバーナード・バートン理事長と安藤理恵子学院長。

違いがあっても尊重しあう
その経験が平和を作る

 戦後の荒廃が残る1950年、谷口 茂壽 しげとし 牧師は、「新しい日本を作り上げるには女性ならではの誠実さとそのパワーが必要」という考えのもと、女子にキリスト教教育を行うミッションスクールとして同校を創立しました。設立当初から続く同校のグローバル教育がめざすのは、「平和をつくる教育」です。それが今、非常に重要性を増していると安藤理恵子学院長は言います。

「うわさや偏見を含むさまざまな情報がインターネット上で行き交う中、心が育たなければ本当のグローバル教育はできません。本校では、言葉や文化、政治、宗教が異なる人と心を通じ合わせる経験を繰り返すことを大切にしています。思春期に異文化の人と仲良くなったという経験が『平和でいよう』という心の方向性を維持するのにとても重要だと考えています」

 同校のグローバル教育の特徴の一つが、異文化経験、異文化理解を海外に限定せず、日本国内から始めることにあります。中学1年から高齢者施設、障がい者施設を訪問し、対話する機会をつくるようにしています。バーナード・バートン理事長は「グローバル教育には語学力や知識も必要ですが、最も大事なことは、自分と違う人と出会うこと。そして互いに違う点があっても、関係を持ち、尊重しあえることを学ぶことです。国内にも異文化はあり、学びがあります」と、その理由を説明します。

隣人愛とは、まず自分を
価値ある存在として認めること

 同校の取り組みの根底にあるのが、キリスト教に基づいた隣人愛です。

「『神を愛しなさい。そして自分を愛するように隣人を愛しなさい』とイエス様はおっしゃいました。自分を愛すること。自分を受け止め、価値ある存在として理解する。これは一番難しいことかもしれません。それができて初めて隣人を愛することができるのです。また、隣人とは近くにいる人という意味ではありません。考えや価値観が異なる人も隣人です。このような気持ちは、自然に芽生えるわけではありません。だから教育が必要なのです」(バートン理事長)

 同校のグローバル教育を通じ、「世界をつなげる女性に育ってほしい」と安藤学院長。「平和は誰かひとりが作るものではありません。自分が置かれた立場、人間関係の中で、そのコミュニティを平和にすることにより、世界に貢献できるという気持ちを育ててほしいと考えています」

玉川聖学院の取り組みレポート

尊重しあう心の基礎を育てる
「施設訪問ボランティア」

 中1から行われる施設訪問では、高齢者施設、障がい者施設など、ふだん触れる機会の少ない身近な “異文化” に接します。これが土台となり、海外との交流に発展していきます。

 また、施設訪問の中で生徒は少なからず無力感を経験しますが、同時にそれでも喜んでもらえる驚きもあります。「自分の存在が人を喜ばせることができると知り、愛されていることにリアリティを持つのです」とバートン先生は言います。

IBの学習方法を社会科の授業に活かす

「インターナショナルデー」では
数時間で10数カ国の人と交流

 国際教会の協力を得て開催される「インターナショナルデー」には、アフリカ、アジア、アメリカの10数カ国がブースを作ります。生徒は同校独自のパスポートを持って、各ブースを回ります。その国の特産品を手にしたり、言語を教えてもらったり。世界に目を向けるとともに、「もっと英語を勉強しなくちゃ!」というモチベーションアップにもつながります。

プロジェクト学習

世界の現状を知るきっかけにもなる
同校の国際交流

 高2の国際教養の授業(選択制)には、ルワンダ大使夫人をはじめ、さまざまなお客様がいらっしゃいます。この日は、ウガンダのエイズ孤児たちの聖歌隊「Watoto」が訪問。生徒は英語で会話をしたり、ゲームを楽しんだりしました。国境や大陸を越えた交流が学校の中で展開していきます。

パワー・イングリッシュ・プロジェクト

さまざまな機会を活用して
多角的なグローバル教育を実施

 ケニア・ナイロビのスラム街で生活している子どものための学校「コイノニア・アカデミー」では、日本人宣教師夫妻が教育を行っています。年に数回同校を訪問し、国際教養の授業を行っていただくほか、時にはネットを通じた動画による交流も。電子黒板に映し出して、お互いに歌やダンスを披露しあい、距離が縮まりました。

 このほか、中3オーストラリア修学旅行、フロリダ英語研修、韓国ホームステイなど、さまざまな地域と交流することが同校のグローバル教育の特徴です。

20年後の履歴書

(この記事は『私立中高進学通信2015年6月号』に掲載しました。)

玉川聖学院中等部  

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-11-22
TEL:03-3702-4141

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