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私立中高進学通信

2015年4・5月合併号

その先に備える キャリア教育

三輪田学園中学校

選択を迫られる局面でも臆さず
自分の人生を設計できる女性

人生のさまざまな局面で、自ら考え、決断できる力を育むことをキャリア教育の “要” と考える同校。
卒業生や保護者など身近な大人をロールモデルに、納得のいく自分の人生を構築していく力を段階的に獲得していきます。
『進路ノート』『進学ノート』などのオリジナル教材も作成し、キャリア教育に力を入れている。

『進路ノート』『進学ノート』などのオリジナル教材も作成し、キャリア教育に力を入れている。

 2年後に創立130年を迎える同校では、設立以来掲げる「徳才兼備」の教育理念を土台にした、新たな5つの教育目標「世界に興味・関心を持ち、学び続ける力」「問題を解決する論理的思考力」「リーダーシップとフォロワーシップ」「対話する力と共感する力」、そして「確かな職業観にもとづく人生設計力」を打ち出しています。

「5番目に掲げている『人生設計力』こそが、本校のキャリア教育の柱です。これは、綿密な人生プランを立てるということではなく、卒業後も70年、80年と続いていく人生を自分でしっかりと引き受ける “覚悟” を持つこと。そして、女性には人生におけるターニングポイントが多いですが、そこで自ら考え、納得のいく結論を出せる力をつけるという意味です」(校長/吉田珠美先生)

 そうした覚悟と力をつけるために必要なライフスキルを、生徒が段階的に獲得できるよう、同校には多彩なプログラムが用意されています。

 中1では、グループワークを通じてコミュニケーション力を高め、中2では、社会と自分のつながりを考えるためのボランティアに取り組みます。中3では、職業や勤労への理解を通して、自分の将来を具体的にイメージする機会を設けています。高1の大学研究では、大学を見学したり模擬講義を受講したりしながら、自分のめざす職業に就くにはどんな学問が必要かを考えます。高2では、これまでの経験を振り返り、今後の生き方について熟考するために「自分史」を作成します。高3では、これらの取り組みを踏まえ、自己実現を図るための大学受験準備に邁進する、という流れになっています。

 このように、段階を踏んで自分の将来についてじっくり考えられるので、高1で決めた文理選択を後から変更する生徒はほとんどいないそうです。

 また、卒業生が多く関わっていることも同校のキャリア教育の大きな特徴です。中3の『職業インタビュー』で招く社会人も卒業生が中心、高1の生徒に10年後の自分をイメージさせるために行っている『10年後の私』で語ってもらうのも10歳上の卒業生です。どんなことを考えて大学や職業を選び、その結果どんな人生を歩んでいるのか、同じ三輪田で中高時代を過ごした先輩達の姿を知ることで、生徒達はより現実的に自分の人生に引き寄せて考えることができるのです。

「格差社会と言われ、二極化が進んでいる現在。保護者はわが子を “負け組” にはしたくないと思いがちです。しかし、本校では、勝ち負けだけの価値観にとらわれるのではなく、その人自身の考えで、その人らしく生きることが大切だと教えています。変化に臆さず、いつでも自分の頭で考え、自分で結論を出し、自分の人生を切り拓けるような女性に育て上げることをめざしているのです」

Report
夏休みボランティア(中2・高1)
中2の『ボランティア発表会』。学年全員の前で学んだことなどを発表する。中2の『ボランティア発表会』。学年全員の前で学んだことなどを発表する。
進路決定につながる就業体験

 インターンシップを行っていない同校。中2と高1の2回実施される『夏休みボランティア』は、就業体験のような位置づけにもなっています。受け入れ先探しから、電話での依頼、終了後のお礼状の送付まで、すべて生徒自身が行うのが特徴。実社会で自分の力を試すことができる貴重な機会といえます。9月には、各自がボランティア体験の内容をまとめてクラス発表を行い、その後、優秀者による学年発表会も開催されます。

 高1のボランティアでは、より難しい仕事を任せられ、本格的な就業体験となるため、多くの生徒が「やりがいを感じられた」と話します。病院でのボランティア経験から、医療系学部・学科に進学先を決める生徒が出るなど、進路決定につながるケースもあります。

Report
職業インタビュー(中3)
職業と就労への理解を深める

 中3の『職業インタビュー』では、家族や親戚など、身近な人の仕事や生き方について調べたり、インタビューしたりする学習を行います。卒業生を中心に10数名の社会人を招き、仕事のやりがいや楽しさ、面白さだけでなく、辛さや苦労など大変な面についても語ってもらいます。企業に勤める人だけでなく、気象予報士や作家など、毎年、さまざまな職業の人を招いています。生徒達はグループになって、話を聴きたいと希望した社会人にインタビューを行います。その内容をグループごとに新聞にまとめ、自分が話を聴かなかった職業についても情報を得られるようにしています。

 また、生徒の保護者を招いて、仕事や人生について講演してもらう機会も設けています。卒業生や家族など、身近な大人の職業観、人生観に触れることで、自分の人生を現実的に考えることができるようになります。

『職業インタビュー』では、さまざまな職業で働く人の生の声を聴くことができます。
『職業インタビュー』では、さまざまな職業で働く人の生の声を聴くことができます。

『職業インタビュー』では、さまざまな職業で働く人の生の声を聴くことができます。

Report
10年後の私(高1)
『10年後の私』で話すOG。後輩達への協力を惜しまない多くの卒業生の存在も、同校の大きな強みです。『10年後の私』で話すOG。後輩達への協力を惜しまない多くの卒業生の存在も、同校の大きな強みです。
社会人になった自分をイメージする

 高1の『10年後の私』では、25~26歳の卒業生を招き、仕事や社会人生活の実際、高校時代からこれまでの人生を振り返って感じることなどを語ってもらいます。すんなりいけば就職して3~4年目ですが、まだ大学院生の先輩もいます。また、紆余曲折があった先輩にも、ありのままを話してもらいます。10歳上と、年齢も自分達とあまり離れていない、お姉さんのような立場からの話なので、共感しやすく、自分に重ねて話を聴くことができます。10年後という比較的近い将来を具体的にイメージさせ、そのとき自分がどうなっているか、どうしたいかを考えることができるように指導しています。

(この記事は『私立中高進学通信2015年4・5月合併号』に掲載しました。)

三輪田学園中学校  

〒102-0073 東京都千代田区九段北3-3-15
TEL:03-3263-7801

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