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私立中高進学通信

2015年4・5月合併号

校長が語る 思春期の伸ばし方

聖ヨゼフ学園中学校

自分を受け入れ
失敗を恐れず挑む

ミサを「最も大切な宗教行事」としている同校

ミサを「最も大切な宗教行事」としている同校。
祈ることは、神や多くの人の思いに感謝し、自分が「かけがえのない存在」であると気づくきっかけにもなります。

思春期の課題は自己受容ができること
清水勝幸 校長先生清水勝幸 校長先生
プロフィール
1960年生まれ。上智大学神学部神学科卒業後、仙台白百合学園中学高等学校に10年間勤める。その後、聖ヨゼフ学園中学校・高等学校の宗教科、社会科教諭となる。同校の教頭を経て、2014年同校長に就任し、現在に至る。

――子どもの成長過程において、思春期はどのような時期だと言えますか。

 思春期は、心と体が子どもから大人へと成長する過渡期です。「大人になりたい」という気持ちがありながら、心や体がそれについていかず、思い悩んだり、心身のバランスが崩れたりしやすくなります。悩んだり、戸惑ったりを繰り返しながら、少しずつ成長していくのが思春期だと言えるでしょう。

 その時期に、価値観や倫理観など、人間性の基礎を築いておくことが重要だと考えています。以前、ある大学の先生と、子どもの心の成長について話したことがあります。その先生は「子どもが大学生になってから、心の教育を行うことは非常に難しい」と話していました。つまり、子どもが中高の間に心の教育をしっかり行い、人間性の基礎を築いておかなければならないということです。その意味で、私たち中高の教員が、子どもの人間性を成長させるうえで果たすべき役割は、非常に大きいと感じています。

各教室には、校訓の「信・望・愛」とともに、「自分を大切に生きる」という教育目標が掲げられています。各教室には、校訓の「信・望・愛」とともに、「自分を大切に生きる」という教育目標が掲げられています。

――人間性の基礎を築くために必要なことは何ですか。

 思春期になると、自分を客観視できるようになります。そして、他者と比べて自分が劣っている点が目に付くようになり、劣等感を持ったり、自己否定したりしやすくなります。しかし、他者より劣っている部分があっても、チャレンジに失敗しても、自分の長所や個性を理解して認めること、すなわち「自己受容」できることが大切です。

 私たちの持っている能力や資質、容姿や性格、そして命も、神様から一人ひとりに与えられた宝です。それらすべてを感謝して受け入れることが、人間的な成長へとつながるのです。

 本校のほぼすべての教室には、校訓の「信・望・愛」とともに、「自分を大切に生きる」という教育目標が掲げられています。キリスト教では「隣人を愛する」精神を謳うことが多いのですが、本校では、まず、「自分を大切にする」ことを教えるようにしています。自分の価値を認め、大切にすることができる人は、他者の価値を認め、思いやる心も持てるようになると考えているからです。

「かけがえのない存在」と実感できる学びを
思春期の子育ての心得
  1. 自分を大切にすることを教える
  2. 子どものチャレンジを応援する
  3. 一歩引いて見守る “強さ” を持つ

――学校では、生徒の自己受容を促すために、どのようなことに取り組んでいらっしゃいますか。

  本校では、週1回、宗教の授業を行っています。宗教科では、キリスト教について教えるだけでなく、日常の出来事や本、映画などを題材にして、生徒自身が多くの人から大切にされていると実感できるような学びに主眼を置いています。そして、自分と同じように友達や先生も、誰かに大切に思われている「かけがえのない存在」であるという理解につなげています。

――『修養会』や『生命尊重学習会』 などの行事もあると聞きました。

『修養会』は、神父様やシスターの講話を聴き、作業などを通して自分を見つめ直す会です。『生命尊重学習会』は、看護師や音楽療法士などを講師に招き、生命の尊さと女性としての生き方を学ぶ会です。これらの機会を通じて、生徒が人生の価値に目覚め、自分も他者も大切にしながら、個性や能力を伸ばして豊かな人生を歩んでいくことを願っています。

失敗を恐れずにチャレンジしてほしい

――受験生や思春期の子どもを持つ保護者にメッセージをいただけますか。

 子どもにも、その親にも伝えたいのは、「失敗を恐れるな」ということです。親も先生も、子どもを思うあまり、成功しそうもないチャレンジは早々に諦めさせようとするものです。しかし、チャレンジして失敗するほうが、チャレンジもせず、失敗もしないより、はるかに有意義だということを理解すべきでしょう。子どもの「挑戦してみたい、やってみたい」という思いを尊重し、その挑戦がうまくいくようアドバイスしたり、応援したりしてあげてほしいと思います。

 それと同時に、親には「子を見守る強さ」も求められます。子どもが心配になり、つい先回りして、手や口を出してしまいたくなりますが、そこをグッと堪えて見守ることが大事です。思春期の子どもは自立への道を歩んでいる最中です。親が手を掛けすぎて、その成長を妨げてはなりません。

「見守るだけでは何も子どもに伝わらないのでは?」と言う人もいますが、私はそうは思いません。しっかりとした愛情で結ばれている親子であれば、たとえ言葉にしなくても、親の思いを子どもは敏感に感じ取ります。ですから、親は子どもを信じ、一歩引いて「見守る勇気」を持つべきなのです。

自己を見つめ直し仲間と分かち合う
修養会

 丸一日かけて、自分自身をじっくり見つめ直す『修養会』は、同校が人間教育の一環と位置づけている重要な行事です。学年ごとに「かけがえのない『わたし』」「奉仕の心を育てよう」などのテーマが決められており、神父様やシスターの講話を聴いた後、グループディスカッションや作業を通じて、自分とは何かを問い、その考えを仲間と分かち合います。自己理解を深め、自分も他者も受け入れる心を養うことが人格形成につながります。

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