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私立中高進学通信

2015年2・3月合併号

中1ギャップをなくせ! 学び始めの肝心帳

日本学園中学校

『にちがく講座』スケジュール管理を通して
課題の発見・解決の基礎となる自学自習力を育成

週に3回開かれる『にちがく講座』。何を勉強するかは生徒が自分で決めて、教材も自分で用意します。

週に3回開かれる『にちがく講座』。何を勉強するかは生徒が自分で決めて、教材も自分で用意します。

『にちがく講座』で自学自習力を身につける

 学力の基礎を身につけるため、「朝テスト→授業→にちがく講座→家庭学習」という学習サイクルを徹底している同校。なかでも『にちがく講座』と、家庭学習の計画に役立てている同校のオリジナルノートが特徴的です。中学部長の谷口哲郎先生が説明してくれました。

「発達段階に合わせて自ら課題を発見し、それを解決できる力を身につけてほしいと考えています。そのために実施しているのが、自学自習の時間である『にちがく講座』です。また、オリジナルノートは、2種類のノートを作成して、スケジュール管理と朝テストのための勉強に役立てています」

『にちがく講座』は毎週火・木・金曜日の授業終了後、15時10分から1時間開かれ、中学1年のみ土曜日にも開かれます。先生も同席して質問に答えてくれますが、その日に何を勉強するかは、自分で決めて自分で進める決まりになっています。同校が導入している個別プリント演習システム『eトレ』を利用しても、学校の副教材や参考書、問題集、教科書とノートを見直してその日の授業を復習してもかまいません。

『にちがく講座』には先生が同席するので、わからないところを聞くこともできます。『にちがく講座』には先生が同席するので、わからないところを聞くこともできます。
副教材や参考書、問題集を使って勉強してもかまいません。“自学自習力”を養い、学習習慣を定着させるのが『にちがく講座』の狙いです。副教材や参考書、問題集を使って勉強してもかまいません。“自学自習力”を養い、学習習慣を定着させるのが『にちがく講座』の狙いです。
自分で採点して、弱い部分や理解が不足している部分をチェックします。自分で採点して、弱い部分や理解が不足している部分をチェックします。
生徒が各々の進度に合わせた問題と向き合う『eトレ』
1年生の1学期は個別プリント演習システム『eトレ』を利用し、自分のペースに合ったプリントを出力して取り組みます1年生の1学期は個別プリント演習システム『eトレ』を利用し、自分のペースに合ったプリントを出力して取り組みます

 入学したばかりの頃は何を勉強したらよいかを迷う生徒もいるため、中学1年の1学期は『eトレ』を活用するように指導しています。職員室前の廊下に2台のパソコンとプリンターが設置されており、生徒は各々の進度に合わせてプリントを出力し、問題に取り組みます。一つの単元が終わるたびに進捗状況確認票に先生がハンコを押してくれるので、スタンプラリーを楽しむような感覚で、友達と競いながらプリント学習を進められます。

『eトレ』で自学自習のスタイルが身についたら、自分に必要な教材を自ら探し、持ってくるように指導します。自分のレベルに合った問題集に取り組む生徒もいれば、中学2年生で先取り学習的に高校入試の問題に挑戦する生徒もいるそうです。

 こうした学習習慣を確立するためには、中学1年次からしっかりと自学自習に取り組むことが必要です。今年度、中学1年生を担任する吉見康仁先生は、生徒一人ひとりに “時間の使い方” を考えさせる指導をしています。

「『eトレ』のプリントを印刷する列が長くなると、友達と遊んでしまう生徒がいます。そこで、生徒達に『1時間という限られたなかで、並んでいる時間はもったいなくない?』と問いかけます。すると生徒から『単語帳を見ながら並んだらいい』など、時間の有効活用についての意見が出るので、それを実行するように促しています」

 時間を無駄にしない意識が芽生えると、自然と計画性が身についていきます。最近では、『にちがく講座』が始まったらすぐに取り掛かれるように、休み時間中にプリントを出力する生徒も多く、集中力が高まっていることがわかるといいます。

時間をどう使うかが将来の自分を決めていく

 時間の使い方に関する指導は、オリジナルノートを通じても行われています。オリジナルノートには、朝テストに出される英単語と漢字の練習をする『Daily Lesson Notes』と、スケジュール管理を行う『Management Diary』の2種類があります。

『Daily Lesson Notes』には、翌日の朝テストに出される内容のほかに、その日の簡単な感想も書いたうえで、毎朝ショートホームルームのときに提出して、先生のチェックを受けます。『Management Diary』はスケジュールのほかに、宿題でやるべきことが書き込めるようになっています。

「授業や部活動、遊びの予定などを書き込み、どこに “すきま時間” があるかが客観的に見えるようにしていきます。家で勉強する時間が取れないのであれば、通学時間中に英単語を覚えてもいいし、30分早く学校に来て勉強してもかまいません。30分間、1時間の “すきま時間” をどう使うか、折にふれて話すことで、生徒なりに工夫するようになります」(吉見先生)

 自学自習力を育てたいという思いの根幹には、同校が学力とともに重視している “創発学” への思いがあります。これは、豊かな創造力と発信力を意味し、個性豊かでたくましい人間力を身につけることをめざすものです。その一環として、同校では林業、農業、漁業の体験や職業インタビューなどを行いながら、自己を発見していきます。

「 “創発学” で将来の目標が見えても、自学自習の力がなければ長い坂を登り切ることはできません。言われてやるのではなく、自分で課題を発見し、自学自習を通じて主体的に解決していく力を身につけてほしいと考えています」(谷口先生)

『Daily Lesson Notes』では、朝テストで出される英単語と漢字を練習します。毎日コツコツと積み重ねることが大事です。『Daily Lesson Notes』では、朝テストで出される英単語と漢字を練習します。毎日コツコツと積み重ねることが大事です。
同校のオリジナルのノート。『Daily Lesson Notes』は、毎朝先生に提出してコメントをもらいます。同校のオリジナルのノート。『Daily Lesson Notes』は、毎朝先生に提出してコメントをもらいます。
『Management Diary』には左側に2週間分の予定を、右側にその日の宿題ややるべきことを書き込みます。次の見開きには、学校行事や定期試験に向けての勉強計画など、週単位の予定を記入します。
『Management Diary』には左側に2週間分の予定を、右側にその日の宿題ややるべきことを書き込みます。次の見開きには、学校行事や定期試験に向けての勉強計画など、週単位の予定を記入します。

『Management Diary』には左側に2週間分の予定を、右側にその日の宿題ややるべきことを書き込みます。
次の見開きには、学校行事や定期試験に向けての勉強計画など、週単位の予定を記入します。

ここに注目!“創発学” で自己を見つける

 同校独自のプログラム “創発学” では、中学1・2年で第一次産業である林業、農業、漁業の体験をします。そして、体験したことと授業や事前学習で得た知識を融合させて、創造力や発信力に昇華させていきます。中学3年では15年後の自分を想定し、興味のある職業について調査・インタビューを行い、論文にまとめます。

(この記事は『私立中高進学通信2015年2・3月合併号』に掲載しました。)

日本学園中学校  

〒156-0043 東京都世田谷区松原2-7-34
TEL:03-3322-6331

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