私立中高進学通信
2015年1月号
私学の先生から受験生へのアドバイス
青稜中学校
基礎問題を確実にクリアすれば
合格ラインに到達
堅実な大学合格実績が高く評価され、昨年度は志願者が2113名に達した同校。2015年度の入試は、昨年度と同じく3日間で計5回行われます。1回目は2科受験、2~5回目は2科・4科受験のどちらかを選択できます。
「2~5回目の試験は、2科と4科のどちらを選んだかにかかわらず、まず国語と算数の合計点で合格者の65%を決定します。残りの35%は4科の合計点で決定するので、4科受験のほうが合格のチャンスが広がります。また、複数回実受験すると、2回目以降は総得点に5点ずつ加点されます」(生徒指導対策部長/笠松芳幸先生)
長文の配点が大きい国語と基礎力を問われる算数
各教科の制限時間と配点は、国語と算数が各50分・100点、理科と社会科は計60分・各60点です。どの教科も、基礎力を重視した出題になっています。
「本校では、各教科とも60~70%正解すれば合格ラインに乗ります。どの教科も60%くらいは基礎的な問題ですから、基本を押さえておけば合格圏内に入れます。解答を何度も見直し、ミスで点数を落とさないよう心がけてください」
国語は大問4題構成で、小説、評論文の読解問題の配点が70~80%、漢字やことわざなどの知識問題が20~30%を占めます。
「小説の読解問題は文章が長いため、日頃から長文に慣れておく必要があります。とはいえ、小学生を主人公とした小説を扱うことが多いので、登場人物の気持ちはつかみやすいと思います。じっくり考えながら読めば大丈夫です」
算数は20問出題され、配点はすべて5点です。途中式による部分点の加点はないので、計算ミスに気をつける必要があります。
「基礎問題、応用問題とも同じ配点なので、ぜひ基本を重点的に学び直してください。ミスをなくして正答率を上げれば、合格ラインが見えるでしょう」
時事問題が毎年出題される理科と社会科
理科は、物理・化学・生物・地学の4分野からまんべんなく出題されます。応用問題もありますが、問題文や示されたデータの中にヒントが隠れていることも多く、粘り強く問題と向き合うことが大切です。同じく社会科も、地理・歴史・公民からバランス良く出題されます。
「理科も社会科も時事問題からの出題があります。社会科では、新聞の一面に出ているような言葉やその意味を理解しておいてください。説明を求めるような論述問題はありませんが、記述問題はすべて漢字指定のため、単語は漢字で書く癖をつけておきましょう」
入学試験で基礎力を問うのは、基本を大切にする同校の教育方針にもつながっています。
「どの教科も、基礎・基本が第一です。本校では中学1年の英語で、少人数制クラスによる週6~7時間もの授業を設けています。基礎を徹底的に叩きこむことで、高校以降の成績の伸びに差がつきます。応用力をつけるのは入学してからで十分なので、小学生までの基礎力と学習習慣をつけておいてほしいと思います」
(この記事は『私立中高進学通信2015年1月号』に掲載しました。)
青稜中学校
〒142-8550 東京都品川区二葉1-6-6
TEL:03-3782-1502
進学通信掲載情報

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