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私立中高進学通信

2015年1月号

その先に備える キャリア教育

聖学院中学校

自分にしかない“賜物”を見つけて
社会のために役立てる

体験学習から日々の授業や学校活動まで、すべてが人として成長するキャリア教育につながっていると考える同校。“自分らしさ”を追求するとともに、社会に出て“他者のために”尽くす意義も学びます。
『フレッシュマンキャンプ』では、仲間と協力し合い、一緒に課題を乗り越える意味を学びます。

『フレッシュマンキャンプ』では、仲間と協力し合い、一緒に課題を乗り越える意味を学びます。

 同校が掲げる教育理念、「神を仰ぎ、人に仕える──Only One for Others」は、一人ひとりが神から与えられた “賜物” を磨き、生かして、他者のために役立てるという意味です。

「中高6年間は、その賜物に気づき、磨きをかけ始める時期です。その過程で、自分らしさを追求しながら、他者を尊重し、共に高め合っていくことが “キャリア教育” につながると考えています」(進路指導部長/生田直子先生)

「キャリア教育とは、生徒が自己理解、他者理解を深め、社会を知り、将来自分が果たす役割を見つけるための教育です。そう考えれば、体験学習も日々の授業や学校活動も、すべてキャリア教育の一環と言えます」

 例えば、中学3年の『農村体験学習』は、人や自然に触れ、自ら体を動かすことで、農業という職業の大変さや農村が直面している過疎問題などに目を向ける機会となります。

「農村体験をきっかけに、日本の社会構造や地域問題に興味を持ち始め、政治家をめざして法学部に進学した生徒もいます。体験学習を通して、自分にとって大切なもの、つまり “賜物” に気づき、将来の目標や自分の進みたい方向性が見え始めることも多いようです」

 また、日常の授業においても、社会生活で必要なスキルを身につけていくことを意識し、教員の一方向的な講義形式の授業にこだわらず、生徒の能動的な学習意欲を引き出す『アクティブラーニング』の手法も取り入れています。

「学び合いの精神を尊重し、グループでディスカッションしたり、仲間で意見をまとめてプレゼンテーションをしたりする活動に積極的に取り組んでいます。また、わからないところを生徒同士で教え合う時間をつくっています。こうした勉強法を導入してから、生徒の学習理解が深まりました」

 生徒主体の学習法では、お互いの考えを出し合ったり、会話したりするため、情報活用能力やコミュニケーション能力も向上します。これらの能力も、将来、人と意思疎通を図りながら、社会で役割を担っていくための重要なスキルと言えます。

「本校の進路指導では、生徒を単に有名大学に進学させればいいとは考えていません。大学は人生の通過点に過ぎず、見据えるべきはもっと先です。社会に出て何がしたいのか、自分が他者のためにどんな役割を果たせるのか。それをじっくり考え、それぞれが納得のいく答えを出せるような指導に努めています」

Report将来の目標へつなげる体験学習
“賜物”に気づき、「スイッチ」が入る
『農村体験学習』(新潟県糸魚川市)では、田植えにも挑戦。農作業を体験することで、気づき、見えてくることがあります。『農村体験学習』(新潟県糸魚川市)では、田植えにも挑戦。農作業を体験することで、気づき、見えてくることがあります。

 同校では『農村体験学習』のほかに、テント生活と登山をする『夏期学校』(中2)や、タイの少数民族の子どもの養育施設でボランティア活動を行う『タイ研修旅行』(中3〜高2、希望者)などを実施しています。これらの体験学習では、生徒に、困難な状況下で人間関係を構築することや、自然の営みや異文化に触れる経験を通して新しい価値観を育むことを促します。

 そうした体験から、自分の“賜物”に気づき、本当にやりたいことが見つかる生徒、自分の生き方を明確に決める生徒もいます。進むべき方向性が定まると「やる気スイッチ」が入り、本気で学習やさまざまな活動に取り組むようになり、目標に向かって邁進する姿が見られます。

Report“共存・共栄”の精神を養うグループ活動
仲間で課題を乗り越えることの意味を知る

 高校1年の5月に行われる『フレッシュマンキャンプ』では、チームに分かれて、高い壁を乗り越えるなど、さまざまなアドベンチャーゲームに挑みます。チーム全員が課題をクリアすることを重視する活動で、仲間同士の協力がカギを握ります。一人ひとりが知恵を絞り、試行錯誤を繰り返して、ようやく成功したときの喜びはひとしお。自然と歓声がわき上がります。

 このプログラムは、自分さえできればいいのではなく、仲間と一緒に成功にたどり着くことに大きな意味があります。こうした活動を通して、仲間と学び合い、育ち合うなかで、他者と共に生きる“共存・共栄”の精神も養われるのです。

(この記事は『私立中高進学通信2015年1月号』に掲載しました。)

聖学院中学校  

〒114-8502 東京都北区中里3-12-1
TEL:03-3917-1121

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