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私立中高進学通信

2015年1月号

中1ギャップをなくせ! 学び始めの肝心帳

品川翔英中学校

満点を取れない先取り授業より
確実な“完熟授業”の徹底を図る

ここ数年、同校が最も力を入れている取り組みの一つが理科教育。一人ひとりの「なぜ?」「どうして?」を刺激する実験・観察の時間が、数多く用意されています。

ここ数年、同校が最も力を入れている取り組みの一つが理科教育。
一人ひとりの「なぜ?」「どうして?」を刺激する実験・観察の時間が、数多く用意されています。

一人ひとりのための新カリキュラムを整備

 中高時代は、将来有為な社会人として活躍できる人間の基礎をつくる大切な時期。毎日の生活が「将来の可能性を拓くため」つまり「なりたい自分になる」ための自己投資の時間となることが必要と考えている同校。

 次代を担う実力と志を持った自立した女性の育成に向け、改革が始まっています。お話をうかがうのは、2014年4月から教頭として学校改革の先頭で指揮を執っている田中好一先生です。

「授業で初めて本校の生徒と接したとき、 “この子ども達のほとんどが、十数年後にはお母さんになるんだな” と改めて思いました。社会での活躍はもちろん、家庭でも頼りにされる人材になる初めの一歩ともいうべき大切な中学の3年間をしっかり見つめ直し、次年度のカリキュラムの整備を始めました。生徒が純粋に求めているものと、教師が必要と感じているものとの間に大きなかい離があってはならないと思っています」

鍵は「失敗体験」と集中力の強化

 田中先生の改革により、『学習習慣強化プログラム』が廃止されました。入学して最初の2週間、6時間目を「予習の時間」としていた枠をなくした理由はどこにあるのでしょうか。

「英・国・数・理・社の5教科だけでなく、音楽も美術も体育にも、伸び伸びと取り組んでもらうためです。それが生徒一人ひとりの “いいところ” “眠っているところ” を引き出すきっかけになるからです」

 学習習慣強化プログラムに代わり、2015年度から新たに導入されるのが、西湖で行われる3泊4日の『ホームルーム合宿』です。

「そのねらいを一言でいうと、失敗体験をしてもらうことです。今の世の中、学校生活で子どもが失敗することに敏感になる保護者が多いのも事実ですが、子ども達の自主性を後回しにし、失敗することのない教育システムの中だけでいくら “グローバル” と叫んでも、まったく意味がないと考えているからです。そして、もう一つのねらいが、集中力をつけさせることです。放課後にいくら教科学習をさせても、中1の生徒はただ疲れるばかりで、そこには学ぶ楽しさがありません。そこで、例えば、ホームルーム合宿の間に漢字を100字覚えるとか、楽しく競い合ってもらうのもいいでしょう。せっかく覚えた漢字を5分過ぎて忘れてしまっても、集中すると覚えられたという体験は、必ずあとになって役に立つものと確信しています」

先取り授業より “完熟授業” を重視
コミュニケーション力と、大学受験に対応する英語力の二つを育成している英語教育。コミュニケーション力と、大学受験に対応する英語力の二つを育成している英語教育。

 また、改革の柱となるのが、『先取り授業より完熟授業』への方向転換。中高一貫校は先取り教育をするものとの既成概念を真っ向から打ち破る、興味深い視点です。

「例えば、私が担当する英語の場合、何が一番重要かといいますと、それは “音” です。子どもが親の声から自然に言葉を覚えるように、言語は学力に関係なく、音を聞くための “耳づくり” にしっかり取り組むことで、より確実なものになるのです。しかし先取り教育を中学生に、とりわけ中1から導入してしまうと、できる生徒はいいですが、ついていけない生徒にとってはそれが苦痛になり、英語嫌いを生む大きな要因となります。さらに言うと、人生で最初に取り組む本格的な英語教育だからこそ、誰もに満点を取らせなければ意味がありません。がんばって80点、90点を生徒が取れば、教師ならつい『良し』としたくもなりますが、できなかった1割、2割の中に大事なところがあるという点をないがしろにしていいわけがありません。先取り授業から完熟授業への方向転換を図るのもそのためです。ネイティブ教員による授業と日本人教員による授業を、これまで以上にきめ細かく連動させ、英語力の底上げに取り組んでいくことも教育改革の一つとして重視しています」

ここに注目!「先走るより遠回り」
『朝読書』の時間。平均より多い20分間の読書に取り組むことにより、授業にスムーズに入ることができます。『朝読書』の時間。平均より多い20分間の読書に取り組むことにより、授業にスムーズに入ることができます。

 全学年で毎朝実施している週3回の『朝読書』と週3回(英・数・国)の『朝学習』。朝読書は他校の平均と比べて2倍の20分間あります。

「10分間では物足りなさが残りますが、それを20分間に拡大すると、授業に入ってからの集中力がまったく違います。感想文を書くことを前提にした半強制的な読書ではなく、好きな本を読んでいいという広い枠を与えることで、読書好きになる中1はとても多いです」(国語科主任/三本正行先生)

 一方、朝学習では漢検対策にも積極的に取り組んでいます。

「以前は、中1で4級取得を目標にしていましたが、現在はハードルを下げて、5級取得を目標にしています。その結果、漢検の合格率が上がってきています。一度合格すると“受かり癖”とでもいいますか、勉強の仕方がわかり、その後の伸びも確実に違ってきます。卒業時までに、準2級、あるいは2級を取る生徒もいます。ウサギとカメの話ではありませんが、要は先走りより遠回りで、地道にコツコツと学ぶ姿勢を身につけることが、中1を育てる初めの一歩だと思っています」

(この記事は『私立中高進学通信2015年1月号』に掲載しました。)

品川翔英中学校  

〒140-0015 東京都品川区西大井1-6-13
TEL:03-3774-1151

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