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私立中高進学通信

2014年12月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

女子美術大学付属中学校

地道に積み重ねる勉強が
子どもの個性を伸ばす

小川 正明 校長先生。プロフィール 女子美術短期大学特任助教授、女子美術大学短期大学部教授、同教務部長、同短期大学部長、同常務理事を経て、2013年女子美術大学付属高等学校・中学校校長に就任。版画家として、個展および国内外の展覧会で作品を発表している。現在、女子美術大学理事・名誉教授、臨床美術学会理事等。

小川 正明 校長先生
プロフィール 女子美術短期大学特任助教授、女子美術大学短期大学部教授、同教務部長、同短期大学部長、同常務理事を経て、
2013年女子美術大学付属高等学校・中学校校長に就任。
版画家として、個展および国内外の展覧会で作品を発表している。現在、女子美術大学理事・名誉教授、臨床美術学会理事等。

『智』『芸』『心』3つの美を追求する
友達は、自分と同じ美術の道を志す “同志”でもあるので、相手を尊重する気持ちが自然と芽生えます。友達は、自分と同じ美術の道を志す “同志”でもあるので、相手を尊重する気持ちが自然と芽生えます。

――子どもの成長過程において、思春期をどのような時期と捉えていますか。

 幼児期と並び、きわめて重要な段階だと考えています。特に、思春期は、その後の人生を決定づけるほどの影響力を持っています。そのことを私たち教員も十分認識して、生徒の教育・指導にあたっています。

 本校の場合、中学入学時から、多くの生徒が将来、美術やデザインの道に進みたいという目的意識を持っています。目的があるということ、そして、その目的がみんな同じ方向性にあるということで、クラスや学年の運営は行いやすいです。

――将来の目標を持った生徒達を指導するうえで重要なことは何でしょうか。

 一人ひとりの「個性を見抜く」ということです。人はみな、その人にしかない個性を持っています。それを大事にして、育ててあげることが、教員が担うべき大きな役目と言えるでしょう。

 また、学校としての役割もあります。本校では、生徒の取り組みのあるべき姿として、『智の美』『芸(わざ)の美』『心の美』の3つの目標のもと、人間教育を行っています。『智の美』は感性を支えるための知性を磨いていくということ、『芸の美』は表現者としての自己表現の手段を模索していくということ、『心の美』は美術を通して自己理解を深め、他者との違いを認めるのと同時に、他者をも尊重する精神を育むということです。そして、3つの『美』のなかでも特に、『心の美』を追求することが、生徒の人間教育には重要だと考えています。

――『心の美』を磨くために、特別に取り組んでいることはありますか。

 学年ごとに目標を定めて『心の美』をテーマにした取り組みを行っています。例えば、マナーや言葉づかいについて学び、考えさせる機会を設けたり、ボランティア意識を高めたり、国際理解を深めたりするプログラムも用意しています。また、中学2年では高齢者や障害者にも使いやすい「ユニバーサルデザイン」について、併設大学の教授を招いて講義をしてもらっています。『心の美』は突き詰めると、「やさしさ」や「思いやり」につながります。そうした心を美術やデザインを通じて育めるところに、本校の教育の独自性があると考えています。

「表現者」であることで他者にも寛容になれる
体育と美術を融合させた運動会は同校の “名物行事”のひとつ。競技では熱戦を繰り広げ、応援合戦では手づくりの衣装や演出で「表現者」としてのこだわりを見せます。体育と美術を融合させた運動会は同校の “名物行事”のひとつ。競技では熱戦を繰り広げ、応援合戦では手づくりの衣装や演出で「表現者」としてのこだわりを見せます。

――自由な校風で、生徒の様子も伸び伸びとしているように見受けられます。

 個性豊かな子どもの集団なので、生徒同士の摩擦もたまにはありますが、生徒も教員も互いに考えをぶつけ合える関係ができているからです。それは個と個のぶつかり合いであり、大勢でひとりを攻撃するというようなトラブルは全く起こりませんね。一人ひとりが「表現者」であり、自分とは異なる表現も認める経験を積み重ねてきているため、他者を尊重する精神が自然と養われるのでしょう。「異質なもの」を排除するのではなく、寛容に受け入れることができるのは、本校の校風によるところが大きいかもしれません。

――生徒をサポートするために保護者との意思疎通はどう図っていますか。

 保護者会は、全体会、クラス会、個人面談と3本立てで行っています。子どものことで心配ごとがある保護者には、個人面談でじっくり話を聞き、相談にのるよう時間をとっています。また、本校はPTA活動も盛んで、保護者の方が気軽に来校されます。保護者と教員の距離が近いことで、生徒も安心して学校生活を送ることができているのではないでしょうか。保護者とはできるだけ密にコミュニケーションをとり、意思疎通が図れるよう、教員の側からも働きかけをするよう心がけています。

基礎固めをしながらじっくり学ばせる
子どもを伸ばすための秘訣
  1. 子どもの個性を見抜き、育む
  2. 多様な個性を認めることを教える
  3. 積み上げていく学びを経験させる

――思春期の子どもを伸ばすために、周りの大人は何をすればよいですか。

 本校の生徒の多くが中・高・大と一貫性のある教育を受けます。一貫教育の良さは、途中で受験などにわずらわされることなく、自分の志した道に向かって邁進できる点にあります。じっくり時間をかけながら、基礎固めをし、技術を学び、感性を磨き、そして、自分が表現者として何ができるかを模索していく。その過程で、生徒は個性を伸ばし、自信をつけていくのです。

 現代のような合理化社会では、コツコツと積み重ねる勉強が軽視されがちですが、思春期の子どもが確かな力を身につけ、人として成長していくためには必要な学びだと言えます。このような時代だからこそ、地道に積み上げる勉強の大切さを見直してほしいと思います。

体験により社会への理解を深め豊かな美術表現へとつなげる
併設大学の教授による出張授業でも、生徒が美術と社会とのつながりについて考えるきっかけとなるようなテーマを取り上げています。併設大学の教授による出張授業でも、生徒が美術と社会とのつながりについて考えるきっかけとなるようなテーマを取り上げています。

 春季旅行や校外学習など、行事が多いことでも知られる同校。体験することで得られる真の知識や感覚を重視し、体験学習の機会を多く設けています。美術作品は “個人的”なものですが、同時に、社会とつながり、他者の共感を得られるものでなければなりません。ですから、社会や他者を深く理解するための体験学習は、美術教育においても重要な勉強と位置づけられています。体験から得た知識、体験によって磨かれた感性が生徒自身の “糧”となり、豊かな美術表現へとつなげることができるのです。

(この記事は『私立中高進学通信2014年12月号』に掲載しました。)

女子美術大学付属中学校  

〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
TEL:03-5340-4541

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