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私立中高進学通信

2014年12月号

Teacher's Lounge 先生たちの座談会

大妻中野中学校

伝統校だからこそ、イノベーションを
校内IT教育の充実化を図り
生徒達の可能性を伸ばしています

参加の先生方(左から)

光村剛先生
●地歴公民科、高校3年担任。
生徒の心を学業に向ける取り組みを考える企画室に所属。

平野恵先生
●電子黒板委員会所属事務職。IT担当。
電子黒板、タブレットなどIT機器を管理・運用している。

髙村亮先生
●数学科、高校2年担任。電子黒板委員会所属。
進路指導副主任、数学教室も担当する12年目のベテラン教員。

宮川七菜先生
●理科、高校1年担任。電子黒板委員会所属。
生徒会顧問や文化祭実行委員の指導なども積極的に行っている。


❶新校舎
2013年に完成した新校舎。体育館、図書室などすべての施設が一新され、自然光を取り入れた明るく風通しの良い建物になりました。カフェスペースなど、生徒達の交流の場も設けています。新校舎

❷電子黒板
全教室に電子黒板を設置し、図版や動画、インターネットを使った授業を行っています。教員間の教材共有も可能になりました。電子黒板電子黒板

❸タブレット
来年度以降の本格導入を前に、1教室のみ8台のタブレットを備えています。現在は、グループ学習に役立てています。タブレットグループ学習

髙村先生
伝統ある女子教育の場には、 “変わらずに守るべきこと” と “変わらなければならないこと” の両方があります。本校も、時代に合わせてイノベーションを続ける必要があるのではないでしょうか。

光村先生
私も同意見です。歴史ある校風、格式は守るべきですが、その一方でIT社会に即した教育も必要だと思います。

宮川先生
女性が身につけるべき礼儀作法は茶道や華道、礼法の授業を通じて教えていますが、デジタル化が進んだ今はそれだけでは不十分。女子校だからこそ、インターネット上での人との付き合い方やマナーについては手厚く教えるべきでしょう。

平野先生
畳の上での美しい所作を学ぶことも大切ですが、LINEやFacebookなどSNS上での振る舞いも同じぐらい重要な時代ですよね。

髙村先生
本校では、生徒は自分達で作ったルールの下に携帯電話を学内に持ち込んでよいことになっています。しかし、東日本大震災以降、スマートフォンを含め、今まで以上に適切に活用する力が求められていますので、新しいツールに触れ、使いこなす力を伸ばすことが重要です。

宮川先生
10年前と比較すると、現在は職業の種類も飛躍的に増えています。「新しい技術なんてわからない」と言っていては、今後社会で生き残れません。社会の第一線で活躍する女性になるために、いろいろな可能性を広げてほしい。そのためにも、生徒達にはITを活用する力を身につけてほしいですね。

髙村先生
その第一歩として、本校では❶新校舎建設を機に、全教室に❷電子黒板を設置して授業に活用しています。電子黒板に図版を表示し、電子ペンで直接書き込めるので非常に便利です。

光村先生
特に社会科の授業では、活用の幅が広いですね。例えば地理の授業では、そのつど黒板に書かなくても世界中の地図を表示できますし、拡大縮小も自由自在です。以前は資料集を見ながら先生の言葉を頼りに「ハンブルクってどこだろう?」と探していましたが、電子黒板なら一目瞭然。戦争の実録映像など、動画を取り入れた授業もできます。

宮川先生
理科の授業にも役立っています。実験の機会を増やそうとしても、授業時間や理科室のキャパシティといった制約があります。そのため、一部の実験は電子黒板で映像を使用していますが、音まで伝わるので、「水素が爆発すると大きな音が出るんだ」と身をもってわかります。硫黄など危険な物質が発生する実験も、動画で見れば安全です。

光村先生
教材も豊富ですし、先生方が独自に作ったパワーポイントの資料も、「高3世界史」など科目ごとの共有フォルダに入れて、それぞれが使いやすいようにアレンジして使用しています。指導のノウハウが蓄積されていくので、可能性を感じます。

平野先生
導入から3年が経ち、先生方も電子黒板の使い方に慣れてきましたよね。最初は電池交換などの初歩的な質問が多かったのですが、今では「こんな使い方をしたらどうか」と運用方法についての問い合わせが増えています。今年の文化祭では、電子黒板を使った映像展示を行うクラスも多数見られました。

宮川先生
ある程度の制限を設けたうえで使用を許可しました。これまでは先生だけが使用していましたが、これからは生徒が使う機会も増えるでしょうね。

光村先生
映像を作らせたら、生徒のほうが私よりも速くて上手ですからね(笑)。教員側も生徒から学ぶべきことが多いように感じました。

髙村先生
できあがった作品も素晴らしかった。大賞を獲ったのは私のクラスですが(笑)。ITを使いこなすだけでなく、コンテンツを作る力はさらに重要です。生徒達で内容を考え、出演する先生へのオファーも自分達でやるように指導しました。

宮川先生
ITを使って何を表現するかが重要です。文化祭実行委員会でも、「ただ映像をつくるのではなく、必ず研究テーマを設けなさい」と生徒に伝えていました。以前は模造紙に研究結果を書いて発表していましたが、それが映像になったという感じです。

平野先生
今後は、電子黒板だけでなく❸タブレット端末も導入する予定です。現在は試験的に置いている教室がありますが、タブレット端末の映像が電子黒板にそのまま映し出せるので、幅広く活用できそうです。

宮川先生
ぜひ理科の授業に導入したいですね。実験結果を写真に撮り、電子黒板に一覧表示すれば、班によってどんな違いが出たかを見比べることができます。

光村先生
道徳やロングホームルームなどのグループワークにも役立ちそうです。班ごとに挙がった意見をタブレット端末を使ってまとめれば、電子黒板に表示してみんなで意見を共有できます。

平野先生
授業でも授業外でも、さまざまな可能性を模索していきたいですね。

髙村先生
タブレット端末の導入が進めば、 “先生がITを使う段階” から “生徒が使いこなす段階” にステップアップします。私達も安全を守るためにただ利用制限を設けるだけでなく、生徒達が自由な発想でコンテンツを作れるように導く必要がありますね。

光村先生
本校を卒業する時には、コンテンツを作れるようになっていてほしい。そのためには学問的素養、ITを使いこなす能力、自分から発信する力が不可欠です。こうした力を養うには、教員側も意識を変える必要があるでしょう。生徒達には自由な発想、自由なコンテンツづくりをしてもらい、学校は “ガードレール” になればいいと思います。

髙村先生
先生が敷いた “レール” を進ませるのではなく、生徒には幅広い道を歩んでもらいたい。そのうえで、先生や学校が “ガードレール” になって守るという考え方ですね。今後も、生徒の可能性を広げるIT教育を行っていきたいですね。

(この記事は『私立中高進学通信2014年12月号』に掲載しました。)

大妻中野中学校  

〒164-0002 東京都中野区上高田2-3-7
TEL:03-3389-7211

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