私立中高進学通信
2014年11月号
注目のPICK UP TOPIC!
跡見学園中学校
139年の伝統を守りながら、新時代のニーズに応える
全人教育と理数系教育の強化

昭憲皇太后百年祭でリコーダー演奏を奉納する同校の器楽部リコーダー班。
かつて跡見花蹊先生は、明治天皇のお后・昭憲皇太后から「桜」のおしるしをいただいています。



「本校は139年の歴史を誇る女子校です。この歴史の中で培われた全人教育の質は他校に類を見ないと自負しています。一方、時代の変化に伴って教育のニーズも大きく変化してきました。本校の良き伝統を守りながら、こうしたニーズに応えるために、今、さまざまな改革に着手しているところです」
(入試・広報主任/志村聡先生)
同校は、跡見花蹊(かけい)先生が1875(明治8)年に新時代を生きる女性の育成をめざし、跡見学校を開学したことに始まります。以来、学業と共に豊かな心を育てる教育を実践。各界に優れた人材を送り続けてきました。
祖母・娘・孫と三代で在籍する家庭もあり、今も校内には「ごきげんよう」のあいさつの声が響きます。卒業生の絆は強く、同校で共に6年間を過ごした仲間は一生の"財産"となります。
「より多くの生徒さんに入学してもらうため、中学入試の改革を行っています。入試問題の内容を見直し、受験料を下げるなど、受験しやすくなります。
また、大学合格実績のさらなる向上もめざしています。中学1年生の保護者の方々にアンケートを取ると、お子さんを理系学部・学科に進学させたいという答えが4割を超えています。本校は理科教育にも力を入れていますが、現在の理系進学者は全体の約2割です。今後は国公立大学の理系進学者を今以上に増やしていきたいと考えています。
その一環として、今年から数学教育を強化しています。数学が得意科目になれば、進路選択の幅も大きく広がります。また、数学をしっかり学ぶことは、法律や経済学を学ぶうえでも大変有利になります」
そうした理由から、今年は数学の授業を中学1年の後期から高校1年まで、習熟度別で行うことになりました。創立以来、初めての試みです。基礎クラスと応用クラスの二つがあり、"進度"は同じですが、"深度"が違います、応用クラスでは、より深い内容を扱います。
昨年からは、数学のみの夏の勉強合宿も行われています。対象は高1・高2の希望者で、今年度は河口湖畔の宿泊施設で行われました。志村先生は2泊3日という短い合宿の中で、数学の学力を伸ばすだけでなく「あきらめない心を養いたい」と語ります。
「めざすのは、強い心を持ってたくましく生きる女性を育成すること、生徒全員に満ち足りた6年間を過ごしてもらうこと、そして一人ひとりの進学目標を達成させることです。私達教員が今まで以上に心をひとつにして、この3つをかなえていきたいと考えています」
10月の文化祭では、ひとつの作品を創り上げる中で、仲間と達成感や感動を分かち合います。


平成27年度入試の変更点
跡見学園が、受験しやすくなりました

「平成26年2月の入試から入試問題の6割〜7割を基礎問題にするなど、基礎・基本をしっかり勉強していれば、点数を取れる出題に変えました。また、次の平成27年度入試からは、複数回受験する際の受験料を下げます。2回以上同時に出願する場合、1回のみでは2万5千円ですが、2回同時出願の場合はこれまでの4万円から3万5千円に、3回同時出願の場合は5万円から4万円になります。また2回以上出願したうえで、本校に入学した場合、申し出ていただければ、合格後に受験していない入試の受験料はご返還します」(志村先生)
さらに第3回入試では、当日午前7時~7時45分の窓口出願を新たに追加し、直前の出願が可能となりました。また、入学手続期間も延長しました。手続時の納入金も減額し、入学金25万円のみとしたそうです。
「保護者の方々の負担を少しでも減らすように配慮し、昨年度まで入学金と同時に納入していただいた施設設備費は、入学後に授業料などと合わせて納めていただくよう変更しました。入学手続きの窓口受付期間も、午前9時から午後3時までに時間を延長したり、受付日を増やしたりしております」
(この記事は『私立中高進学通信2014年11月号』に掲載しました。)
跡見学園中学校
〒112-8629 東京都文京区大塚1-5-9
TEL:03-3941-8167
進学通信掲載情報

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