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私立中高進学通信

2014年11月号

全人教室│心を育む私学の授業

東星学園中学校

コミュニケーションスキルを磨き
ピア・ヘルパーとして人間関係を豊かに育む

他己紹介
楽しみながらコミュニケーションを学ぶ

「以下のようなことに興味のある人は是非参加してみてください。『人のために何か力になりたい人』『自分のコミュニケーション能力を高めたい人』『新しい友だちを作りたい人』『教育関係、医療関係、福祉関係、警察関係など、人と関わる仕事を考えている人』『新しい経験をしたい人』などなど」

 掲示板に貼り出された「ピア・ヘルパー」大募集の告知にはこう書かれています。「ピア(peer)」とは「仲間」のこと。同校ではコミュニケーションスキルを磨く目的で『ピア・ヘルパー・トレーニング』が行われています。

「中学生や高校生が悩みを打ち明けやすいのは、実は大人ではなく、同世代の友だちです。このトレーニングでコミュニケーションの能力を高めることで、友だちのよき相談相手になったり、社会に出てからもさまざまな場面で役立ててもらえればと思っています」

 こう話すのは、このプログラムを担当する嶋田康則先生です。月に2回ほど開催されるピア・ヘルパー・トレーニングは、授業や部活と違って誰でも自由に参加できるオープンな集まり。今回は中高合わせて14名が参加して行われました。その取り組みを取材しました。

ピア・ヘルパー・トレーニング

プログラムの内容は毎回異なります。今回は7つのプログラムと盛りだくさんの内容でした。

❶左側の人を褒める
左側の人を褒める

 参加者が円になって座り、左隣の人を褒めます。ふだん面と向かって人を褒める機会は多くありません。褒めることは意外に難しいのです。

❷質問じゃんけん
質問じゃんけん

 2人一組でじゃんけんをし、勝った人が相手に質問をします。「はい」「いいえ」で答えられない質問(オープンクエスチョン)で、相手のことを尋ねます(朝食のメニュー、好物、趣味、家族構成など)。相手からより多くの情報を引き出せるオープンクエスチョン。相手から上手に話を引き出すための必須のテクニックです。

❸他己紹介
他己紹介

 先ほどのペアが2、3組ずつ集まって4~6人のグループを作り、ペアのひとりがパートナーを他の仲間に紹介します(他人を紹介するので「他己紹介」)。紹介するためには❷で質問の答えをきちんと聞いていなければなりません。相手の話をしっかり聞くことの大切さに気づくことができます。

❹すごろくトーキング

 サイコロを振って出た目の数だけコマを進めて、「好きなテレビ番組」「将来の夢」「感動したこと」「1億円手に入ったらすること」などマス目に書いてあることについて話します。すごろくをしながら話に花が咲き、お互いのことをよく知ることができるようになります。

すごろくトーキング
すごろくトーキング
❺パイプライン

 生徒全員が長さ50cmほどで両端を斜めに切ったパイプを持って横に並び、先生が端の生徒の持つパイプにビー玉を入れます。ビー玉を受け取った生徒は、隣の生徒のパイプにビー玉を受け渡し、次々と隣の生徒へ(先頭の生徒は走って最後尾に回ります)。こうしてビー玉リレーをして離れた場所に置かれた器にビー玉を入れたらゴールです。最初はすぐにビー玉が落ちてしまいますが、声をかけあったり、集まって相談するうちにチームワークがとれてきます。今回、一番人気のプログラム。笑顔で取り組む姿がとても印象的でした。

パイプライン
パイプラインどうしたらうまく運べるか作戦会議中。
❻実技

 2人一組になってじゃんけん。勝った人は別室で先生から指示を受け、戻って対話をします。次に、負けた人も別室で先生の指示を受け、対話をします。勝った人への指示は「質問をするが、相手の答えに乗らないですぐに話題を変えてしまうこと、負けた人への指示は「質問をして、①無表情で相手の話を聞く、②リラックスして普通に相手の話を聞く、③だらしないぐらい姿勢を崩して相手の話を聞くこと。質問にまじめに答えても、別の話題を持ち出されたり、聞く人の態度が硬すぎたり、いい加減な態度で聞かれると戸惑ってしまいます。こうして聞く人の受け答えの仕方や態度がコミュニケーションにいかに大きな影響を及ぼすかを学んでいきます。

実技
実技こうやって、だらしない態度で聞いてごらん。
❼講義
講義

 ピア・ヘルパーの心得について少しずつ講義形式で学び、最後に今日学んだことの振り返りを行いました。

トレーニングに参加して
●Iさん(高3)

 中1から参加しています。ピア・ヘルパーの参加をきっかけに、他の企画や被災地ボランティアにも参加し、活動の場が広がりました。

●Hさん(中3)

 小学校のとき校長先生が指導に来てくださって、中学でも参加しようと思っていました。たくさんの先輩や後輩と話ができるのが楽しいです。

●Yさん(高2)

 先輩に誘ってもらってはじめて参加しました。このプログラムがきっかけで自然に話せるようになった気がします。これからも参加したいと思います。

(この記事は『私立中高進学通信2014年11月号』に掲載しました。)

進学通信2014年11月号
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