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私立中高進学通信

2014年11月号

授業発見伝

学習院女子中等科

英語
中3生全員が行う英語スピーチで
表現する楽しさを共有する

 司会進行を務めるのは帰国子女の生徒のみなさん。テーマと名前を読み上げられた生徒は、少し緊張した面持ちで演壇に上ります。小講堂の後ろでは、指導に当たっているネイティブの先生が「大丈夫。笑顔で頑張って!」とにこやかにサインを送っています。これは中学3年生の1学期に行われるスピーチコンテストのひとコマです。コンテストでは、10人の生徒が身近なさまざまなテーマで発表をします。

「本校の英語科は、生徒に"使える英語"を身につけさせることを重視しており、スピーチコンテストもその一環として行っています。普段の英語の授業でも、発表をさせる機会は多いですね。とくに中学校の段階では、もちろん文法も大切ですが、何よりも表現力をつけさせたいと思っています。コミュニケーションのための英語は、座学だけではなかなか身につきません。やって覚えるしかない。理屈より使って覚える、真似をして覚えるという部分が大きいのではないでしょうか。多少間違えてもいいから、臆せずに話せるようになってほしいということで、中1、中2では2、3人のグループでスキット(寸劇)のコンテストを、そして中3ではスピーチコンテストを実施しています」
(英語科/斎藤真理子先生)

 帰国子女を除く中3の生徒全員が行う英語のスピーチ。自分でテーマを決め、英作文をして、ネイティブの先生の指導を受け、クラスごとに授業内で2分間ずつ発表をし、互いに評価をします。各クラスで評価が高かった2名、5クラスで計10名がスピーチコンテストで発表します。

「コンテストでは、スピーキングだけではなく、リスニングの力も鍛えられます。発表する生徒が内容を暗記する一方で、聞く側の生徒には、原稿を配ると目で追ってしまうので配りません。聞くことに集中してほしいからです。全員がほぼ内容を理解できています」

 コンテストでは200人を前にしてスピーチをします。発表者は不安や緊張もあるなかで、ハキハキと発表していました。聞いている生徒も、演壇での発表に集中し、会場の全員が2分間のスピーチに込められた思いを共有します。

 このほか同校では『GTEC for STUDENTS』というテストを中3と高2の2回受けています。これは、ライティング、リスニング、リーディングの能力について詳しく診断できるテストで、中3ではベーシックを高2ではアドバンスを受験。中3の段階では、高校中級か高校上級レベルまで、高2では海外留学を視野に入れることができるレベルまで到達する生徒も多くいます。

 また夏期研修プログラムとして、イギリスの名門イートン校で約3週間、中3、高2、高3の生徒の中から40名が参加し、語学研修や小旅行など、イギリス文化体験学習を行っています。このほかオーストラリア・メルボルンの姉妹校メソジスト・レディーズ・カレッジとは2週間の研修(15名が参加)や、昨年から始まった6週間の交換留学(2名が参加)などを実施しており、生きた英語を学ぶ機会はとても充実しています。

「グローバル化が進む現代では、英語が必要になる機会は着実に増えています。卒業後、生徒はいろいろな道に進みますが、専門とする内容によって求められる英語は異なるものです。英語の勉強は卒業後も続きます。将来、専門とする分野を見出せたときに、きちんと勉強ができる土台となる英語力を身につけてほしい。中学・高校で学ぶ英語がその基礎になるように指導をしています」

授業レポート
英語で話す楽しさを体験して学ぶ

 中3生全員が集まり、小講堂で行われたスピーチコンテスト。選ばれた10人は、くじ引きで決められた順番に従って、2分間ずつスピーチをしました。旅行のこと、臨海学校の思い出、部活動のこと、スポーツについて、健康の大切さについてなどテーマはさまざまです。きれいな発音で淀みのないスピーチが始まると、会場では 「ほぉーっ」とどよめきが起こりました。

 2分間という時間はあっという間ですが、テーマを考えて作文をし、それをすべて暗記して臨むには相当な努力をしたことでしょう。10人全員、見事に発表をやり遂げました。静かに聞いていた生徒は、発表が終わった仲間を温かい拍手で讃えています。

 コンテスト終了後、帰国子女の生徒が特別企画として、〈フード・ショック~日本と外国の文化差〉というテーマで、自分たちで撮ってきた写真を交えながらグループによる発表を行いました。発表が終わりリラックスした雰囲気の中、クラスメイトの流暢な英語に感心しつつ、興味深そうに耳を傾けています。

 最後に生徒全員に配られた採点用紙に記入して、コンテストは終了しました。評価項目はアイコンタクトと姿勢(5点満点)、リズム(5点満点)、声量と発音(10点満点)の計20点満点。生徒がつけた点数と先生の評価で、後日1位から3位までが表彰されました。

(この記事は『私立中高進学通信2014年11月号』に掲載しました。)

進学通信2014年11月号
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