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私立中高進学通信

2014年11月号

中1ギャップをなくせ! 学び始めの肝心帳

共立女子第二中学校

不安を払拭するオリエンテーション
学習指導で円滑なスタートを切る

バースデーリング

『バースデーリング』では、ジェスチャーだけでコミュニケーションをとり、誕生日順に並んでいきます。

クラス外の顔見知りが心の風通しを良くする

「中学入学時に生徒が不安に思うのは、友達ができるかということと、勉強についていけるかということの2点です」

 と話すのは、中学1年学年主任の萩原有紀先生。同校では、こうした不安を解消して、学校になじめるようにするための、さまざまな取り組みを行っています。

 これから始まる学校生活の不安を取り除き、同校での生活が意義深いものになるように、入学式前日にオリエンテーションを行います。今年度は生徒部主任の小室洋子先生が、友達づくりについて話をした後、教務主任を兼務する金子重雄教頭先生が、中学での学習について話をしました。小学校との違いをあげ、授業に集中すること、家庭学習を習慣づけること、規則正しい生活を送ることの大切さを伝えました。続いて学年主任の萩原先生からは、自立の一歩として、朝は自分で起きるようにという指導がありました。また、受験で不合格を経験した生徒も、そのショックを引きずらずに目標を持って前向きに歩んでいくことが、中学校での生活を有意義にするのだと説明。

 午後は、スクールカウンセラーが中心となって学年全体でゲームを行いました。『バースデーリング』と呼ばれるゲームでは、言葉を使わずジェスチャーだけでお互いの誕生日を把握し、誕生日の早い順に並んでいきます。ほかにもジグソーパズルのようにカードを組み合わせて一つの絵を作るゲームなどが行われ、クラスの枠を超えてコミュニケーションを図ったのです。

「自分のクラス以外に顔見知りがいると、心の風通しが良くなります。学年が上がり、クラス替えをするときも、生徒は余計な不安を抱かずに済みます。本校ではさまざまな行事やクラブ活動を通して、クラスを超えた友達づくりを促しています」
(萩原先生)

学習の記録を通して生活の基盤を作る
全生徒に配付される学習記録シート全生徒に配付される学習記録シート。日々の家庭学習や生活の様子を記すことで、自己管理の習慣を身につけます。

 学習面においては、スムーズに中学の学びへと入っていけるように、正式な授業が始まる前に学習オリエンテーションを行っています。教科書などの教材や授業の持ち物を確認したうえで、入学式前のオリエンテーションで教頭先生が伝えた"授業への集中・家庭学習の習慣・規則正しい生活"の大切さがあらためて説明されました。

「本校では、先取り学習を行っており、中学3年の1学期には中学の全課程が終わります。その意味でも、日々の授業に集中すること、復習を欠かさないことが大切です。テスト前だけ集中して勉強する生徒もいますが、学習は気分に任せるのではなく、毎日積み重ねていくことが大切であると指導しています」
(萩原先生)

 日々の家庭学習を習慣化するとともに、規則正しい生活を送るために、同校では独自の学習記録シートを作成しています。シートには時間割が書かれていて、前日に提出物や宿題を記入しておくことで、忘れ物を防止します。

 また、帰宅後はシートに家庭学習の内容と時間を記入します。さらには起床時間、就寝時間、朝食を食べたか、テレビ・携帯・パソコンなどを見た時間、家事手伝いの内容も記します。最後に反省と「明日頑張ること」を書き、自己採点をして翌日につなげます。週の終わりには「頑張ったこと」「できなかったこと」「来週に向けて」を記入し、保護者にコメントを書いてもらったうえで、翌週の月曜日に提出します。担任の先生からコメントをもらい、返却された後は「成績ファイル」にまとめ、いつでも振り返りができるようにしておくのです。

定期考査に向けて計画的に勉強する力を育む

 小学校との大きな違いは、定期考査があることですが、この点についても同校の指導はていねいです。生徒達に、各科目の試験範囲と内容、目標得点が記入できるプリントを配付し、各自で確認して記入していきます。それをもとに、一人ひとりが学習の計画を立て、計画表に記入。試験後には振り返りのシートに得点、偏差値、順位、できなかった内容を科目ごとに書き込み、さらには試験勉強や課題への取り組み姿勢、計画性、時間のかけ方などの振り返りも記入します。

「初めての定期考査では計画を立てること自体が難しいのですが、何度もやっていくうちに自分なりの学習スタイルを確立していくことができます」
(萩原先生)

 夏休み前にも、学習の計画をしっかり立てます。学習の記録も夏休み用の冊子になり、「9月1日の理想の自分」として学習宣言を考えたうえで、宿題、課題をどのように進めるかを計画し、日別にやるべきことをリストアップして着実に実行できるようにしています。

さまざまな体験を通して心身の成長を実感
春の校外学習での「飯ごう炊さんでカレーづくり」のようす春の校外学習では、飯ごう炊さんでのカレーづくりに挑戦しました。

 年2回、春と秋に行われる校外学習も、生徒の成長やコミュニケーションの場として大きな役割を果たしています。今年度の1年生は「八王子を知ろう」というテーマで、春には高尾にある『夕焼け小焼けふれあいの里』で飯ごう炊さんを行いました。

 事前学習として、甲州街道や八王子宿場町、武蔵野陵について調べました。さらには八王子市出身で童謡『夕焼け小焼け』の作詞者・中村雨紅についてや、飯ごう炊さん、火起こしの手順なども、班に分かれて勉強しました。

 ただ校外学習当日は、事前学習をしていたものの、見るとやるとでは大違いで、なかなか火がつかずに苦労したり、水を入れずにお米を炊いてしまったりと、ハプニングも続出の校外学習になったそうです。

「失敗は大いに結構です。学習も人間関係も、失敗しなければ成功はしません。失敗し、それを次に活かすように指導しています」
(萩原先生)

ここに注目!
自分の言葉で表現し、理解を深める
マイ・ポートフォリオ自分の成長や考えの変化を振り返るため、感想文や振り返りは『マイ・ポートフォリオ』という一冊のファイルにまとめます。

 同校では、道徳の時間にカウンセラーの先生がいじめについての授業を行っています。また、ロングホームルームでは、校訓である"誠実・勤勉・友愛"とはどういうものかを話し合い、理解を深めます。入学したばかりの生徒にとって、自分の意見を言うのは勇気がいりますが、それも大切な学びのひとつ。自分の考えを"話す"とともに、人の意見を"聴く"ことでコミュニケーションの取り方を学んでいきます。

 さらに、自分の考えや意見を文章にまとめる力も育くんでいきます。入学時には抱負を書き、校外学習や行事の後には感想文や振り返りを書きます。書いた文章は『マイ・ポートフォリオ』としてファイルにまとめ、「自分がどういう人間か」「家族や友達、学校の中でどういう存在か」を掘り下げていくことに役立てています。

(この記事は『私立中高進学通信2014年11月号』に掲載しました。)

共立女子第二中学校  

〒193-8666 東京都八王子市元八王子町1-710
TEL:042-661-9952

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