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私立中高進学通信

2014年10月号

めざせ 次代のグローバルリーダー

かえつ有明中学校

シンガポールで国際会議に参加
世界の若者と意見交換

カンファレンス会場となったシンガポールのメソジスト・ガールズ・スクール

カンファレンス会場となったシンガポールのメソジスト・ガールズ・スクール。
シンガポール、マレーシア、中国、韓国などアジアの高校から約400人の生徒が集まりました。

アジアの生徒と"不平等"について話し合う
グループワーク午後はテーマ別の会場に分かれて
グループワークに取り組みます。

『英国ケンブリッジ英語研修』など異文化理解と語学習得のための本格的なプログラムでグローバル教育の先端を行く同校。「良い」と感じた取り組みは即断即決、先生と生徒が一体となって積極的に参加しています。7月18日にシンガポールで開かれた青少年国際会議『MGS 8th Regional Youth Conference』に10名の高校1年生が参加し、大きな刺激を受けて戻ってきました。

 この会議はシンガポールにある私立の女子校、メソジスト・ガールズ・スクールがアジア各国の中学・高校に呼びかけて実現したもの。若い世代に対して社会課題に関心を向け、関わっていく姿勢を育てる目的で開かれています。

 今回のテーマは"The Price of Inequality(不平等の代償)"です。教育・貧困・公衆衛生・ニューメディアの4分野に分かれて発表やディスカッションを行いました。

 同校では、希望者の中から10名を選抜。約1カ月の放課後事前学習を経て7月17日に羽田を飛び立ち、翌日には学校で開催されるワークショップに参加しました。午前中は基本情報のレクチャーが行われ、午後にはグループワークを体験。シンガポール、マレーシア、中国、韓国などアジアの高校生達とグループを組み、テーマについて自分達の考えや意見をまとめました。

 朝から夕方まで英語だけの環境に初めて置かれた生徒達は、最初こそ戸惑っていたものの、グループワークに入る頃には事前に準備してきた内容や意見を提案する姿も見られました。しかし「グラフなどを理解することで手いっぱいで、自分に求められている答えにまで頭が回らなかった」と戸惑う場面も多かったといいます。英語力のみならず、表現力やコミュニケーション力の高さも必要になってくるのです。

 ですが、そこで終わらないのが同校の生徒達です。「どうすればいいの?ときちんと質問すると親切に教えてくれた」(高1女子)「頑張ろうとすれば相手も理解しようとしてくれた」(高1男子)と、少しでも多くの経験をしようと意欲を出し、実行に移せたことは生徒達にとって有意義だったに違いありません。

 引率した社会科の金井達亮先生はこう振り返ります。

「アジア各国の若者が発音や文法を気にせずどんどん英語で話す様子に、本校の生徒達は圧倒されていました。同時に、自分達の力不足も痛感したと思います。伝えたくても伝わらない、理解したくても聞き取れない。どうにもならない状況に身を置くことで、『どうにかしなければ!』と心に火がついたのではないでしょうか」

 引率した技術家庭科の篠原敬司郎先生は、「会場は無線LAN完備で、タブレット端末を持参した生徒は設定方法を周りの人に英語で尋ねて使いこなしていました。教員の力を借りずに行動できる主体性を本校の生徒は潜在的に持っています。これからはもっと積極的に海外に出て、その力を引き出していきたい」と、生徒達のさらなる可能性を語ってくれました。

模造紙にまとめるのは、同校の生徒にとっておなじみの方法。自らの意見を述べつつ、書き込みも迅速に行います。
でき上がった作品。写真を貼りつけたり、カラフルなペンでメッセージを書き込んだり工夫を凝らします。
最後は笑顔でポーズ。「仲良くなれた」「もう1泊したかった」との感想も聞かれました。
2020年には かえつで国際会議を

 国際会議では、英語力不足にショックを受けた生徒もいましたが、テーマや内容、方法についていけなかったわけではありません。今回のようなディスカッションやワークショップは、実は同校で開校当初から実践しているものだからです。たとえば、独自の授業『サイエンス科』では、さまざまなテーマについて調べる、客観的に批評する、協同で作業する、発表するというプロセスを通して、論理的思考力を養っています。

 1カ月の事前学習でも先進国の役割について議論が進んでいました。「今回のようなグローバル・イシューを題材に取り上げても、本校の生徒達は深い理解ができます」と金井先生は自信をのぞかせます。同校のある湾岸エリアは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて国際化がいち早く進む地域です。そうした環境の変化を見据えつつ「本校でも、いつか世界の若者を招いて国際会議を開いてみたい」と夢は膨らみます。

(この記事は『私立中高進学通信2014年10月号』に掲載しました。)

進学通信2014年11月号
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