私立中高進学通信
2014年9月号
めざせ 次代のグローバルリーダー
横浜富士見丘学園中学校
6カ年一貫の女子教育を軸に
社会の中心で活躍できる女性を育てる

セブ島での休日は、現地のボランティア活動などに参加しました。
教科学習と課外活動を両輪として英語教育を推進

キャリア教育『High Skilled Career Education』を教育の根幹に据え、社会の高いステージで活躍できる女性の育成をめざす同校。中でも重視しているのが高い英語力の育成です。昨年4月の赴任以来、数多くの新しいプログラムを立ち上げてきた松田由紀子校長先生は、次のように語ります。
「これからの時代は、女性が"補助的"な役割ではなく、社会の"中心的"な役割を担っていく必要があります。そのために、語学力は必須ツールです。本校では、すべての生徒が最低限、英語を普通に話せるレベルまでもっていきたいと考えています」
同校の英語教育は、教科学習と課外活動が両輪となって展開されています。教科学習では、6カ年一貫教育の強みを生かし、先取り学習を取り入れた体系的なカリキュラムが組まれています。指導は"全体"よりも"個別"、"しかる"よりも"ほめる"など、思春期の女子の特性を配慮しながら進められ、大学受験へと続く高い英語力が養われます。
一方の課外活動は、学年ごとに多くの機会が設けられています。
「英語力は、教科学習だけでは身につきません。さまざまな体験を通じて"気づき"の機会を与えることで、生徒達は英語を学ぶことへのモチベーションを高め、主体的に英語力をつけていきます」
新たにスタートしたプログラムの一つが、『セブ島英語マンツーマン研修』です。昨年度は3月16日~30日までの15日間、中1~高2の希望者32名が参加し、ネイティブの先生との文字通り"マンツーマン"指導を基本とした密度の濃い講義を受けました。
「現地の英会話学校には、グラウンドやプールがあり、セキュリティがしっかりしているので安心です。休日は、ガイド役の先生に引率されて市街を見学し、現地の貧困層の子ども達との交流も行いました。貧しくても一生懸命に学ぼうとする姿に多くの生徒が刺激を受け、学ぶことの意味を深く考えると同時に、不自由なく学べている自らの境遇にありがたみを感じていました」
現地で仲良くなったネイティブの先生とは現在もメールなどで交流が続いており、今後はスカイプを使ったオンライン英会話レッスンも検討中です。同校が先駆けとなって始めた実践ですが、欧米での研修よりも参加費が安く、高い成果が期待できることから、他校からも注目を集めているそうです。
海外研修を通じ異文化の中で自立を促す
2年後の平成28年度には、高1の『オーストラリア研修』と『オーストラリア短期留学』もスタートします。『オーストラリア研修』の滞在期間は、7月初旬からの10日間。学年の全生徒が参加し、ファームステイや高校生との交流、史跡見学などを行います。その後、希望する生徒は現地に残り、9月末までの約3カ月間、『オーストラリア短期留学』に参加できます。
「滞在中、生徒達は現地の家庭にホームステイし、現地校の授業に参加します。短期留学の目的は、英語力を高めること以上に、保護者や教員から離れた所で、生徒達を"自立"させることです。異文化の中で周囲の生徒達と対話し、協調しながら、自分をしっかりと主張できるようになってほしいのです」
国内で行われる英語関連行事も多彩です。夏休みに行われる『グローバル・ヴィレッジ1日英語村』は、高1・高2を対象とした行事で、生徒達は外国人講師と共に英語だけで過ごし、英語の活用力を高めます。また、学んだ単語や文法だけでも十分に会話ができ、外国の人とも話せることを実感し、英語を活用することへのハードルを下げることもこの行事の目的です。
今年度からは、世界事情に目を向け、日本人としての自覚を高める『イングリッシュ・デー』も開催します。さらに平成28年度からは、海外の若者と生徒 が一緒になって音楽公演を創る『ヤングアメリカンズ』にも参加する予定です。
「英語はあくまでもツールにすぎません。これを備えつつ、人間関係能力や課題対応能力、キャリア形成能力を高めることで、国内外を問わず、一生涯にわたって活躍できる女性を育てていきたいと考えています」
先輩が後輩をやさしく指導する 大好評の『ビッグ・シスター』とは

放課後に、上級生が"お姉さん役"として下級生を指導するこの取り組みは、高1・中1の組み合わせで昨年度からスタートしました。先生は中1の教科書と授業進度を示すだけで、指導内容や教材はすべて高1生が考えます。
「中1生にも高1生にも好評で、今年度は高2・中2の組み合わせでも始めました。教わる側だけでなく教える側のモチベーションも高まっていて、『将来は英語の先生になりたい』という生徒も出てきています」
(松田校長先生)
(この記事は『私立中高進学通信2014年9月号』に掲載しました。)
横浜富士見丘学園中学校
〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
TEL:045-367-4380
進学通信掲載情報

PICK UP!!
紹介する学校
- 6カ年一貫の女子教育を軸に 社会の中心で活躍できる女性を育てる横浜富士見丘学園中学校
- 豊かな自然に包まれ しなやかな強さを持つ人になれ明治大学付属中野八王子中学校
- 「好き」を「得意」に!キャリアを見据えた3つのコースを新設文京学院大学女子中学校
- 常に上を見つめ、どう生きるべきか どう社会に貢献すべきかを考えてほしい明治大学付属明治中学校
- 国語 本のページをめくりながら「知の世界」を広げる国学院大学久我山中学校
- 感動体験と異文化交流の学校生活 他者理解を原点とするGAクラスのリーダー教育城西大学附属城西中学校
- 自分の好きなことを社会で活躍する力にする『創造性を育む教育』瀧野川女子学園中学校
- キリスト教教育の伝統を守り受け継ぎながら 幅広い視野で奉仕の心を育む東洋英和女学院中学部
- 英語 使える英語を身につけ世界の人と交流できる力を和洋国府台女子中学校
- 仏教の精神を礎に、自然豊かなキャンパスで、勉強に部活動に励む学校生活武蔵野大学中学校
- アメリカ・ネブラスカ修学旅行専修大学松戸中学校
- オーストラリア3カ月留学芝国際中学校
- 乙女祭佼成学園女子中学校
- 食育と基礎学力の充実 中学3年間で人生の土台を作る日本大学第二中学校
- 理科 身の回りの現象を化学で解明しよう!サレジオ学院中学校
- 成果を上げる!西武台式英語 一生モノの生きた英語教育西武台新座中学校
- 英語 国際社会で活躍するために「使える英語」を身につける神田女学園中学校
- これまでの学校生活を振り返り 学校の魅力を語ってくれた生徒会役員江戸川女子中学校
- 最先端設備に囲まれた 新しい学びと出会える新キャンパス大妻中野中学校
- 新しい施設での新しい教育で 生徒の瞳が輝きます山脇学園中学校
- コミューンプログラム 仲間との信頼を築き学校生活の土台を作る広尾学園小石川中学校
- 日本式の母語教育に加え 世界標準の言語能力を磨くLanguage Arts(言語技術)森村学園中等部
- 電子黒板の授業で 生徒の苦手克服を促す京華女子中学校
- 入学前ガイダンスで心の準備 ていねいに、楽しく学びの基礎を育む埼玉平成中学校
- 質の高い授業ときめ細かな指導で生徒一人ひとりの未来を切り拓く昭和学院中学校
- 生徒の個性を引き出し学力を伸ばす聖徳学園中学校
- 厚紙と虫眼鏡でカメラを作ろう横浜翠陵中学校
- その言い方、もしかして「甘えた日本語」!?星野学園中学校
- 保護者も参加 給食試食会&学校説明会駒込中学校
- 創立以来の教育理念を守りながら 時代の変化に合わせたリーダー育成に力を注ぐ成城中学校
- 同級生、先輩、教師との共同生活で やる気、精神力を導き出す秀明中学校
- 授業内容から学校行事まで 自慢のスクールライフ獨協中学校
- 6年間、さまざまな場面で訪れる 八ヶ岳山麓『青蘭寮』での活動青稜中学校


