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私立中高進学通信

2014年8月号

中1ギャップをなくせ! 学び始めの肝心帳

本郷中学校

学びを楽しむ素地をつくる
本郷流モチベーション形成

デジタルの時代だからこそ、あえて手書きの手帳にこだわります。
書くことによって覚えることの実践の場でもあるのです。

記録することで自己管理を習慣化

 本校ではこれまでも中学校の各学年でオリジナルの手帳を作成し、時間管理に対する指導を行ってきましたが、今年の入学生では学校作成のものと内容がほぼ同じである市販の『能率手帳』を採用。中学1年の学年主任・英語担当の齋藤一貴先生は「自分で考えて自分で時を刻む姿勢を身につけると、学力面での伸び方も違います」と、時間管理用の手帳を使用するねらいを話します。

「中学受験では、ほとんどの生徒が親御さんがスケジュール管理をしていたと思いますが、中学生からは自分で管理することを自覚し、実行してもらいたいですね」

 中高生向けに工夫されたこの手帳は、何を何分間勉強したのかという学習の記録を明確に記すことができます。また、担任コメント欄を使って生徒と教師のコミュニケーションを活性化。中1生に対しては、週に1回程度担任がコメントやアドバイスを書き、学習面や生活面を手厚くサポートしています。

書き綴ることを軽視しない

 学習習慣の定着と合わせて、中学1年の課題となるのが、英語の学習です。齋藤先生は中1生たちを指導するにあたり、発音と綴りが一致しないことが大きな障壁となっているのではないかと分析します。

「発音と綴りが一致してくると、単語をスムーズに覚えられるようになります。それが英語を得意にする第一歩となるのです。本校では、フォニックスなどを使って英単語の発音と綴りの関係を徹底的に指導しています」

 また、中学の各学年には英語のイベントがあり、1年生は11月にレシテーションコンテストを行っています。まとまった英文の暗唱を行うもので、クラスで全員発表した後、選ばれた代表者は学年全体の前で発表。それが動機となって英語が好きになる生徒もいるようです。

「日本語は生活の中で自然に身につきますが、英語は、初めて意識して覚える言葉なのです。その難しさと尊さを知ってもらいたいと思います。将来、大学で第2外国語を学んだり、必要や興味に応じて英語以外の語学を習得したりするときに、英語を第2言語として意図的に学んだ経験はきっと役立つはずです」

 初めて学ぶ外国語が、生徒の意欲を高める楽しい学習になってほしいという先生の思いが伝わってきます。

本郷英単語力検定試験英語科でも独自の検定試験、『本郷英単語力検定試験』(本単検)を毎学期初めに実施。単語力を増やすのに、効果を上げています。
Recitation Contest(中1)『Recitation Contest』(中1)のほか、 『Show & Tell』(中2)、『Speech Contest』(中3)など、中学の各学年に英語での発表の場が設けられています。
先輩が後輩を教える独自の合同授業の余波
中1と中2のクラスを半分ずつ入れ替えて、1対1で中2の先輩が中1の後輩に教えます。中2の生徒たちは念入りな準備をして臨み、教えることの難しさを体験します。

 そして、同校独自の学習プログラムの中でもひときわ注目されるのが数学の『合同授業』です。中学2年生が中学1年生を指導する、年間3回ほどの授業。今年度が4年目となるその取り組みによる成果を数学科主任の吉村浩先生にうかがいます。

 「これから生徒たちが実社会に出て必要なのは、論理的思考力だと思います。試験でより高い点数をとることや、数学を好きになってもらうことも非常に重要なことですが、なぜそうなるのかを論理的に人に伝えるトレーニングを、数学という論理的な教科を使って実現したいと考えました」

 年間3回のうち、第1回は1学期の中間考査の前に行われます。中2生は、1年前に自分たちが受けた中間考査の問題を解き直し、その解説をします。初めての定期考査を前にした中1生は関心が高く、一生懸命に耳を傾けます。

「中1生にとって得るものはもちろん大きいと思いますが、中2生には、教えることの難しさを知ることで授業を受ける姿勢が変わることも期待しています」

 合同授業は今すぐに効果が表れるようなものではなく、続けることでいつの間にか役に立つ「積立貯金」のような取り組みとして継続されています。

 この授業を、最初に教える側として経験した現在の高2生には、教えることが好きな生徒が多いといいます。社会人になっても、後輩にものを教えることは必要な能力です。授業で経験することの意味は大きいと言えるでしょう。

 また、クラブ活動以外の縦の関係が希薄になっている昨今、合同授業は、学習面の話ができる先輩・後輩の関係を築く貴重な場です。

モチベーションアップ 独自の検定試験

 さらに同校では『本郷数学基礎学力検定試験』(本数検)という独自の検定試験が12年間続けられています。長期休み明けの年3回、6学年一斉に実施される試験で、試験範囲はそれまでに学んだ分野全体。中学は8級から初段、高校は5級から参段が設けられています。

「定期考査が終わると学習内容を忘れてしまいがちですが、本数検は、連続性を持たせた勉強に有効な取り組みです」

 範囲が広く、一夜漬けでは立ち向かえない試験ですから、当たり前のことをきちんとやる日々の学習態度が問われます。本数検の成績と、大学のセンター試験の得点率とは相関関係があるというデータもあり、生徒たちも真剣に本数検に向き合います。

「勉強を頑張ることは、クラブ活動を頑張ることと同じようにかっこいいという本校の校風も、生徒たちに伝えていきたいですね」

本数検通信
本数検通信
本数検通信

本数検の問題と級段位対応表、そして本数検が行われるたびに発行される『本数検通信』。
今号には「本数検とセンター試験には相関関係がある」との報告が掲載されています。

ここに注目!
計画を立て達成度を明確化!

 時間管理用の手帳(現中1は能率手帳)は、生活や学習のスケジュールの自己管理と、振り返って反省をするときの指針となります。

「手帳を持つのが初めての中1生は、段階を追って少しずつ自分なりに使えるように指導していきます。1年をかけて、まずは見本通りの手帳の使い方ができれば十分。その後は、計画の達成度を○△×の記号で表すなど、次のステップに進んでいきます」
(齋藤先生)

能率手帳
能率手帳

(この記事は『私立中高進学通信2014年8月号』に掲載しました。)

本郷中学校  

〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
TEL:03-3917-1456

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