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私立中高進学通信

2014年8月号

The Voice 新校長インタビュー

秀明中学校

6年間の師弟一体教育
知力体力精神力を磨く

神原 洋(かんばら・ひろし)校長

神原 洋(かんばら・ひろし)
1968年、埼玉県生まれ。埼玉大学理学部卒業。
秀明八千代高等学校教諭(理科)、秀明高等学校教諭、学年主任、統括教科長、秀明中学校教頭を経て、2014年4月から現職。

寮生活から培われる 協調性と忍耐力
校舎外観【沿革】
創立者・川島寛士氏が「全寮制」「中高一貫教育」「全人英才教育」を三大特色として、1978年4月に秀明中学校を開校。翌年に秀明高校を開校した。「知・技・心」を校訓に掲げ、独自の理想教育を行っている。

 全寮制である本校には、北海道から沖縄まで全国から生徒が集まり、全員が寮で入学から卒業までの6年間を一緒に過ごします。小学校から大きく成長する中学時代に、親元を離れることは、勉強に集中できるだけでなく、協調性や忍耐力、コミュニケーション能力を養うよい時期だと思っています。そう言い切れるのは、実は私も本校の卒業生だからです。

 思い返すと、楽しいこともたくさんありましたが、親元を離れて寂しい思いもしました。友達との共同生活で我慢を強いられることもあり、辛いと感じたことのほうが多かったかもしれません。でも、高校を卒業して大学に入り、新しい環境になったときに、周りの友達が、学校のことやアルバイトのことで不平不満を言っているのを聞いて「なんだ、そんなことが辛いのか……」と思うことがよくありました。それは中高時代の寮生活で培われた協調性や忍耐力のおかげだと思いました。秀明で学び、身についたことが今も私を支えてくれています。その経験を持って、母校で仕事をすることこそ、自分の能力を一番発揮できると思い、教師になって戻ってきました。

 実際、寮生活で悩んでいる生徒を見ると共感することが多いです。ただ、共感するだけでなく、それを乗り越えた先輩としてアドバイスができるので、より生徒や保護者の方から信頼してもらえていると感じることもあり、そういうときはとてもうれしいですね。

保護者から信頼される 徹底したフォロー

 私が生徒として過ごした30年前と現在との違いは、少子化になり、子どもにかける手間ひまが増えたことでしょう。以前は4人部屋だった寮も、現在は2人部屋(高3のみ個室)です。これは、多くの生徒が自宅では個室を持っているので、4人部屋よりも2人部屋が適正だと考えたからです。教師が生徒をよく見て、声をかけ、手もかけられるようにしています。さらに何度もアンケートを取り、面談の回数も増やしています。

 そして、全寮制であるからこそ、保護者と密接にコミュニケーションをとる重要性を感じています。父母会終了後のアンケートや、何か気になることがあれば『共育通信』というファックスを通じて、質問や要望をうかがっています。また、今年度から校長室に直通電話も設置しました。担任にはどうしても言いにくいけれども、学校の責任者である私に直接話したいという方もいらっしゃるでしょう。そんなときには、気軽になんでも話していただきたいと思っています。

生徒の能力を引き出す 情熱のある教師たち

 本校は昼間7時間の授業があり、寮で夕食をとった後、再び登校して3時間勉強します。全寮制の学校の中には、夜間専任の教師を配置する学校もありますが、本校では昼間と同じ教師が教えます。夜間の授業の前には、教師も寮で生徒と一緒に夕食をとり、その後、学校で授業をします。再び寮に戻り生徒が就寝するまで一緒にいます。したがって、普段の教室とは違う生徒の姿を見て、コミュニケーションをとることも大切だと考えています。また、当番制ですが、毎日2名の教師が宿泊します。この秀明のシステムを理解し、子どもたちの学力を伸ばそうという情熱のある教師でなければなりません。親元を離れ、がんばろうとしている生徒の気持ちを受け止める力のある教師だからこそ、この「師弟一体の全寮制」という教育が成り立っています。

 6年間、約二千日を一緒に過ごした友達は、兄弟姉妹以上の関係になり、教師は親のような存在になります。実際に卒業後「就職が決まった」「医師国家試験に受かった」など、報告に来てくれる生徒が多いんですよ。そういう報告を受けるたびに秀明の教師である喜びを感じます。

一番重要なのは生徒のためにすぐ動くこと
寮生活を通して培う3つのポイント
  1. 協調性と忍耐力
    自己中心ではなく、周りのことを考えられる能力
  2. 善と悪のけじめ
    善と悪の判断力を身につける
  3. 望ましい人間関係
    対人関係能力を育む

 私が校長に決まった際に、創立者の川島寛士先生から、「変えなければいけないこと、変えてはいけないことをきちんと見極めること」という言葉をいただきました。

 本当にその通りだと思います。だから、生徒にとってよいと思ったことはすぐに行動し、問題が起きれば教職員全員で話し合います。朝言ったことを夕方に改める「朝令暮改」は、言ったことをすぐに変えてしまうという悪い意味でつかわれる言葉ですが、私は朝言ったことがよくないことだと思ったら、夕方まで待たずに、すぐに改めるように教師たちに話しています。大事なのは、今までどうだったかではなく、今いる生徒に何が必要で、どうするのが一番よいことなのかということです。そのことを念頭に置いて、これからも生徒の育成のために、力を注いでいきたいと思っています。

(この記事は『私立中高進学通信2014年8月号』に掲載しました。)

秀明中学校  

〒350-1175 埼玉県川越市笠幡4792
TEL:049-232-6611

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