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私立中高進学通信

2014年8月号

The Voice 新校長インタビュー

実践学園中学校

独自のハビトゥスたたずまいを有する「真の進学校」をめざす

松本 昭彦(まつもと・あきひこ)校長

松本 昭彦(まつもと・あきひこ)
1976年、都内屈指の実践商業高校時代に非常勤講師(書道)として同校に奉職。その後、専任教員となり教鞭をとり続ける。2007年に教頭、2009年に副校長に就任し、2004年からスタートした教育改革を『環境』『体制』双方について主導的立場で推進してきた。2014年4月より現職。

十分な成果を得た教育改革次の展開は幅広い教養と見識の養成
校舎【沿革】
1927年「東京堂教習所」として設立、1954年に実践商業高等学校と改称。1990年に実践学園高等学校と改称し普通科を設置。1996年、中学を再開。2004年より10年に及ぶ教育改革を継続。今年度、建学88周年を迎えた。

 本校は2016年に建学90周年を迎えます。今春、校長に就任した私はそのうちの40年近くを本校とともに過ごし、商業学校時代からのその変貌・進化の過程を目のあたりにしてきました。普通科を設置し中学を再開。そして2004年から10年にわたる大規模な教育改革をスタートしました。

 『環境』『体制』の両面で推進してきたこの改革に、私は初期段階から主導的立場で関わり続けてきました。環境改革の集大成となった学習施設『自由学習館』の開設、組織的な個別指導、『10for1生徒指導システム』の導入や独自の進学補習『J・スクール』の開講など、大学進学へ向けた改革は十分な成果を得て完了を迎えました。今年度の大学入試においては、事前に設定した目標を大きく上回る合格実績をマークしましたが、これは、この思い切った改革が成就させたものだと自負しています。

 進学校である本校の最大の使命は、やはり生徒や保護者の「大学進学への夢」をかなえることでしょう。しかし、それだけでは本校が目標とする〝真の進学校〟には成り得ません。先輩格のハイレベルな進学校は、どの学校も風格あるハビトゥス(たたずまい)を有しています。高い学力とともに『人間力』も育成する独自の教育理念が、それを形成したのでしょう。

 進学校としては後発である本校ですが、合格実績がアップしただけで満足してはいられません。今後は現在展開中の、幅広い教養と見識を養成する『リベラルアーツ&サイエンス教育』をさらに強力に推し進めることで、独自のハビトゥスを持つ〝真の進学校〟に成長していきたいと考えています。

 そんな本校が現在、掲げるスローガンは『Education for Sustainable Development, Challenge for the Best』。

 これは、「どこまでも進化を継続していく教育、そして生徒も教員も常に全力で挑戦していく」といった意味に捉えていただきたいフレーズです。

さらなる前進に必要なのは教える側の力量の向上
人材を育てるための5つのポイント
  1. 国公立・難関私大合格のための教育・指導の一段の強化
  2. リベラルアーツ&サイエンス教育の強化の一段の推進
  3. 教員の教育力・指導力強化のための体系的研修システムの導入
  4. 2016年建学90周年に向けた教育環境の一段の整備(その一つとして、高尾総合教育センター(仮称)の建設)
  5. 保護者・生徒の期待に応える、より魅力ある学園の構築

 商業高校時代の本校は、私学では東京都内で3本の指に入る実力校でした。確かな実業教育を行う学校として、高い評価を得ていました。しかし、1990年に普通科を導入することになり、その後は急速に普通教育に傾斜していきました。

 この大変化の中で学内の教員達は大いに戸惑ったようです。それまでの実業教育という『太い幹』に頼ることができず、独自の『新たな幹』を生み出し、それに応じた教育活動を行わなければならなかったからです。普通科への移行後、本校がしばらく雌伏していたのは、教員側の〝意識改革〟が十分ではなかったからでしょう。こうした過去の状況から私が再認識したのは、教育における〝教える側の力量〟の重要性でした。

 10年に及んだ教育改革の中で、本校の教員達の授業力・指導力は当時と比較すると飛躍的に伸びました。それは、夏期休業中に教職員セミナーハウスでの1泊2日の泊り込み研修の実施、さらには校外での教育力・授業力向上のための予備校研修への参加による効果を表しています。さらに一歩進むには、生徒とダイレクトに触れ合う教員の力量を今よりも向上させることが必要なのです。校長就任にあたり私が自分の使命と位置付けたのも、各教員の『教育力・授業力・指導力』のさらなる強化でした。それも単に指導テクニックを高めるだけではなく、やはり教員にも「幅広い教養と見識と高い人間性」を養うこと。教える側が十分なリベラルアーツ&サイエンスを持たない状態では、それを生徒に施すことはできないでしょう。

 そのための取り組みは、以前から継続的に行っています。3年前から教員のための企業研修への参加を課していますし、昨年は校内研修の強化を明確に打ち出しました。今年度からは、そうした研修を質・量ともに、さらに充実させていきたいと考えています。

 また、このような教員の努力は、生徒達にも好影響を及ぼすと思われます。「自分達を教えるために先生が頑張っている」ことを知れば教員へのシンパシーが高まり、授業にも一層、積極的に参加してくれるようになるはずです。

 長い間、本校の生徒達に接してきて、私が実感するのは「伝統的に、他人の話をきちんと聞く、共感力のある〝素直な子〟が多い」ということです。彼らは私にとって、息子・娘のような存在。そんな可愛い生徒達を、従来よりパワーアップした教員陣のリードによって、「人類・社会に役立つ人材」に育てていきたいと考えています。

(この記事は『私立中高進学通信2014年8月号』に掲載しました。)

実践学園中学校  

〒164-0011 東京都中野区中央2-34-2
TEL:03-3371-5268

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