私立中高進学通信
2014年8月号
めざせ 次代のグローバルリーダー
浦和実業学園中学校
イマージョン教育
10年間の成果
卒業生の国際的活躍

高1生はハワイ州ヒロ市のユナイテッド・ハワイ・カレッジ(UHC)で約3週間の短期留学に参加します。
英会話授業や現地の人との交流を通してコミュニケーション力や異文化理解、社会性や協調性が高まります。
豊かな人間力こそグローバル人材の本質

「英語を話せるだけではなく、自分と違う他者を知ろうとすること、相手の立場を考えて配慮することができる生徒を育てることが、グローバル教育のエッセンスではないでしょうか」
そう話すのは、今年度から同校の英語イマージョン教育のコーディネーター役を務める水川瞳先生です。
同校は2005年に中高一貫部がスタートした当初から、英語漬けの生活に身を置くことで自然と英語力が身につくイマージョン教育を展開してきました。ネイティブの先生と毎日英語で話せる環境、高1での海外研修制度など、グローバル化への対応を先取りしたプログラムは、同校のある埼玉県内のみならず首都圏の受験生からも大きな注目を集めてきました。
10年間の成果は、英語を武器とする卒業生が増えている点に表れています。
例えばある卒業生は昨年、所属する大学の山岳部代表としてヒマラヤ遠征に参加。その後、ネパールの子どもたちの教育支援に参加するなど、学生ながら国際的な舞台でリーダーシップを発揮しています。
今春に大学へ進学した卒業生の中には「外交官になって地域紛争を解決したい」「新興国の貧困問題に関心がある」と、活躍の場を世界に求めて進路を決めた人も多かったそうです。
英語はあくまでツールであり、背景に「自分の考えを伝えたい」「相手を理解したい」というコミュニケーション力や「社会貢献したい」などの人生の目標を持ち合わせていなければ、本当の意味のグローバルリーダーにはなれません。
「中学段階では人間関係づくりが大事」という、冒頭の水川先生のコメントに納得させられます。
副担任がネイティブの先生 日常から耳を慣らす

英語を武器にする同校の英語イマージョン教育は、中1・2年生に、最も手厚い環境が整えられています。
一つ目はクラスの副担任がネイティブの先生であることです。朝礼や終礼の伝達事項が英語で行われるのは同校の日常風景です。ほめたり、叱ったりといった指導もすべて英語で行われます。
「あいさつをはじめ、生徒が先生に話しかけるのもすべて英語です。職員室で先生を呼ぶ、教室の鍵を借りる、宿題を提出するなど、最低限のフレーズは入学後1~2週間で使えるようになります」
(水川先生)
二つ目は体育、音楽、美術、技術家庭の実技教科をネイティブと日本人の先生2人で教えることです。
高1に進級すると3週間のハワイ短期留学に全員が参加し、英語イマージョン教育の成果を試します。こうして培った英語の基礎力を高2・高3で大学入試に向けた学習へと応用させていくのです。
ここ数年、大学入試において英語の運用力を測ろうという動きが活発です。
中でも上智大学と日本英語検定協会が共同で開発したスコア型の新テスト「TEAP(ティープ)」に同校はいち早く着目しています。イマージョン教育で伸ばしてきた力を発揮できるとみているのです。
「今後、大学入試制度が変化しても、本校のイマージョン教育で育った生徒は十分に対応できると考えています」と水川先生は言います。一歩先を見据えた英語教育が大学合格力に直結し、真価を発揮する日も近いかもしれません。

●6年間の英語イマージョン教育
3年生までに基礎力を確実に身につけ、「ハワイ短期留学」で英語力に磨きをかけます。
築き上げた実力は受験勉強で大いに役立ち、入試英語でも高得点に結びついています。
外国人がいて当たり前 学校生活を国際化

本校では外国人の先生がいるのは普通のこと。生徒達は抵抗感なく一人の先生として接しています。その点は私たち教員も同じで、さまざまな国の先生と共に仕事をすることが日常なのです。いわば本校そのものが国際社会の縮小版とも言えます。英語科以外の先生も英語を話しますし、私自信の英語力も伸びました。そのような大人の姿が生徒の「英語を使ってみよう」という気持ちを後押しするものになればうれしいですね。
(水川先生)
(この記事は『私立中高進学通信2014年8月号』に掲載しました。)
浦和実業学園中学校
〒336-0025 埼玉県さいたま市南区文蔵3-9-1
TEL:048-861-6131
進学通信掲載情報

紹介する学校
- 落ち着いた雰囲気の中で礼節を学び、語学力を高めた6年間秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校
- 教科連動の実学キャリア教育で自立した進路選択を可能に東京農業大学第三高等学校附属中学校
- 安心して過ごせる恵まれた環境で未来を拓くしなやかな女性を育てる東京家政大学附属女子中学校
- 中学1年から大学入試に向け 着々と進む自学自習プラン狭山ヶ丘高等学校付属中学校
- 第2の教育改革に向けて 『GLプログラム』が始動 『S特選コース』も誕生東京都市大学等々力中学校
- 難関大学合格をめざす『一貫特進コース』が誕生帝京中学校
- 英会話 「英語が楽しい」と思わせることで英会話への関心と意欲を高める八王子学園八王子中学校
- 吹奏楽部/バスケットボール部文京学院大学女子中学校
- 教育実習生として戻ってきた今 母校の素晴らしさを痛感しています日本大学豊山女子中学校
- バトン部/アニメーション部武蔵野大学中学校
- 大学進学のその先へ 夢を実現するカリキュラム芝浦工業大学柏中学校
- 平和で豊かな国際社会を創造する グローバルリーダーを育てたい開智日本橋学園中学校
- 図書館には10万冊以上の蔵書が!純心オリジナルの『探究型学習』を可能にする 情報教育棟セント・メリー・ホール東京純心女子中学校
- サッカー部多摩大学目黒中学校
- HERE!新たなスタート 新校舎&共学化東洋大学京北中学校
- HERE!中学校 みんなの新校舎“PORT”完成文教大学付属中学校
- “グローカル”な感覚を養い 世界と交流する国際力をつけるトキワ松学園中学校
- イマージョン教育 10年間の成果 卒業生の国際的活躍浦和実業学園中学校
- 選抜された生徒がケンブリッジ大学で世界と交流日本大学第一中学校
- “未来からの留学生”を自立した大人に育て上げる東京女子学園中学校
- 大学進学からその先を見すえ 一人ひとりが選択する「針路」共立女子第二中学校
- 少人数ならではの個別指導が志望する大学への合格を後押し白梅学園清修中学校
- 都心にある緑豊かな空間 快適に安心して過ごせる学び舎で品性と知性が育つ学習院女子中等科
- グローバル人材の育成に適した 臨海副都心の環境配慮型キャンパスかえつ有明中学校
- 勉強にもスポーツにも高い目標を持つ文武両道の生徒たち春日部共栄中学校
- 世界の舞台で活躍できる 発信力のある人材を育成藤村女子中学校
- 英語力を発展させ対話力で世界と渡り合う目白研心中学校
- 常に全人教育の理念に立ち返り コミュニケーション力を磨く星野学園中学校
- 選挙を経て、生徒会役員に 充実した学校生活を送る中学2年生獨協埼玉中学校
- 100余年の伝統 夢中になれる活動でいっぱいの学校生活山脇学園中学校
- キリスト教の精神を基本とした人間教育を実践 力を合わせて頑張る生徒会聖望学園中学校
- 生徒自らが考えて 創り出すイベントが絆を強めます東星学園中学校
- マーチングバンド部発祥の伝統校 華やかな演奏で観客をわかせます!関東学院中学校
- HERE!体育祭2014 熱い!応援合戦大妻嵐山中学校
- 独自のハビトゥス(たたずまい)を有する「真の進学校」をめざす実践学園中学校
- 生徒達の学校生活を充実させる 柔軟なコース制とサポート態勢共栄学園中学校
- 一人ひとりと真剣に向き合ってくれた 先生方に深く感謝をしています跡見学園中学校
- 有名学食の手づくり弁当で 体も心も満たされるランチタイム京華女子中学校
- 2014年3月 新館完成 生徒の活動の場が大きく広がりました!十文字中学校
- ダンス部富士見中学校
- 6年間の師弟一体教育で 知力・体力・精神力を磨く秀明中学校
- 学年中のどんな生徒にも 必ず活躍できる場があり 大きく成長する瞬間があります高輪中学校
- 学びを楽しむ素地をつくる 本郷流のモチベーション形成本郷中学校
- “ネバーダイ”の精神であきらめない 先生・生徒・保護者の三位一体教育京華中学校
- 中学1年生全員参加となった日光山研修 日光山輪王寺で「心」を磨きます駒込中学校
- 建学の精神は「感謝の心」と「女性の自覚」 切磋琢磨しながら、ともに成長川村中学校


