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私立中高進学通信

2014年7月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

明星中学校

グローバル社会で人を思いやれる
自立した大人になるために

LTEの授業

明星祭は企画から運営まで、すべて生徒の手づくり。
思い入れが強いだけに、最後は会場のあちこちで感動の涙が見られます。

自ら考え、責任をとる経験を積ませる
北原都美子 校長先生北原都美子 校長先生
プロフィール
東京理科大学専攻科卒業。私立啓明学園数学科教諭、千代田女学園中学高等学校副校長を経て、明星中学高等学校校長に就任し、現在に至る。東京理科大学数学教育研究会副会長、東京都立高等学校数学教育研究会副会長、全日本高等学校オーケストラ連盟会長。

――思春期を、子どもの成長過程におけるどのような時期と捉えていますか。

 乳児期、幼児期、学童期と積み重ねられた一番上に載るのが思春期です。思春期は大人の一歩手前の時期であり、成長過程における最終段階だと言えるでしょう。ですからこの時期、子どもは大人になる準備をしなければなりません。具体的には自分で考えさせたり、自ら責任をとらせたりする経験をさせる必要があるということです。

――生徒の自主性を重んじることが大切ということでしょうか。

 そうです。私が最初にこの学校に赴任したときに感じたのは、教員が生徒を思うあまり、少し手を出しすぎているのではないかということでした。大人になる準備期であることを意識すれば、生徒の主体性を引き出すような指導が必要であると感じ、教員にも指導方法を変えてほしいと話しました。

 それまでは、生徒会役員やクラス委員も、教員が適任と思う生徒に声を掛けて決めていましたが、選挙で決めるようにしました。生徒自身が自分達の意思で選ぶこと、そして、選出される委員も全員の意思によって選ばれた代表であると自覚することが大切だと考えたからです。

――やり方が変わることに、生徒は戸惑いませんでしたか。

 うまくできるだろうかと戸惑うのは常に教員の側で、生徒のほうは変化に柔軟に対応し、臆することなく自主的に取り組むようになります。子どもは「場」を与えられれば、のびのびと力を発揮することができるものなのです。本校の生徒も、今では体育祭や明星祭などの行事は、企画から運営まで、すべて自分達の手でつくりあげています。

国際社会で求められる 相手を思いやる気持ち

――教育目標に、「自律心を持った自立した人の育成」を掲げています。

 自ら考え、責任をとるということが、まさに自立するということですが、同時に、人を思いやる心を育むことも大切だと考えています。思いやりの心を持つためには、相手のことをよく理解しなければなりません。特に、これからの国際社会では、異文化理解を深めることは不可欠だと言えます。

 今、日本国内でも、たびたび異文化理解にまつわる問題が報道されています。日本人は、異なる人種や文化に対して不寛容なところがあります。しかし、グローバル社会で活躍していくためには、そうした考え方を改めていく必要があります。本校では、「凝念(ぎょうねん)教育」という心の教育の時間を使って、国際理解や思いやりの大切さについて、生徒自身にじっくり考えさせています。

子どもと一緒に親も成長する
家庭での接し方のコツ
  1. 子どもの声をしっかり聞く
  2. 子どもに見返りを求めない
  3. 親も一緒に成長する気持ちで

――思春期の子育てについて、家庭ではどのような心がけが必要ですか。

 3つのことを意識してほしいと思います。1つは、子どもはかけがえのない存在だということです。まず、子どもの声に耳を傾けてください。子どもは子どもなりに、自分のことを真剣に考え、こうしたい、こうなりたいという意思をしっかり持っています。それを真っ向から否定するのではなく、認めてあげる姿勢が求められます。親に認めてもらうことで、子どもは自己肯定感を持つことができます。

 2つめは、見返りを求めないということです。「親がこれだけのことをしてあげているのだから、もっと頑張れ」と言う親がいます。親が子どもに尽くすのは当たり前のこと。子どもが親に養われていることに気兼ねして、のびのびと生きられないとしたら不幸なことです。

 3つめは、子どもと一緒に自分も成長するという気持ちを忘れないことです。親は子どもからすれば人生の先輩には違いありませんが、「親としての人生」は初めての経験の連続です。子どもがいればこそ、ぶつかる壁もあれば、味わえる喜びもあるものです。そうした経験を積みながら、自分も成長し続けているのだという思いを持っていてほしいですね。

教育の根本にある「凝念」
凝念教育講堂で行われる「凝念教育」では、集中力を養うとともに、社会問題について考える機会も設けられます。

 同校が教育の柱に掲げている「凝念」とは、姿勢を正し、手を腹部に合わせて黙想し、心を集中させる修練のことです。中高では、毎日、朝礼・終礼、授業の始まりと終わりに必ず凝念を行っています。

 月に2回、講堂で実施される「凝念教育」では、心を静め、集中力を養うと同時に、社会問題について深く考える、心の教育にも取り組んでいます。凝念は、生徒が自分自身と向き合う大切な時間になっています。

(この記事は『私立中高進学通信2014年7月号』に掲載しました。)

進学通信2014年7月号
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