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私立中高進学通信

2014年6月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

大妻中野中学校

自己肯定感を育てることが
思春期を乗り切る第一歩

合唱部のメンバーとともに

合唱部のメンバーとともに(前から2列目左端が宮澤校長先生)。生徒との日々の交流が、学校運営にも生かされています。

自分は必要とされている存在
宮澤雅子 校長先生宮澤雅子 校長先生
プロフィール
大妻中野高等学校芸術科教諭として赴任。合唱部顧問として、TBS全国音楽コンクールで2年連続優勝、全日本合唱コンクール中学の部で金賞を受賞(2013年度)するなど、同校の合唱部を全国大会常連校に育てる。2011年より現職。校長職に就きながら合唱部顧問を兼務している。

――女子の思春期をどのように捉えておられますか。

 思春期の女の子は感情的になりやすく、些細なことが気になる年ごろです。それゆえに、環境面、教育面から支えることが大切な時期だと考えています。

 同じ思春期といっても、中学の3年間と高校の3年間とでは、大きく違います。中学生の間は、何よりも自己肯定感を持つことが大切です。私は35年以上、この学校で教鞭を執り、現在も校長職と兼任で合唱部の顧問をしていますが、毎日何かが起こります。中高合わせて170人の部員が在籍していますから、摩擦が起きるのは当たり前のことです。問題は、そうした事態に直面した時に周囲がどう対応するかで、結果は大きく違ってきます。

 思春期の女子生徒は本当にデリケートです。相談を受けると、たいてい1時間は面談が必要です。ここで手を抜いてはいけません。手間暇をかけた料理が美味しいのと同じで、生徒との関わりもこのひと手間を惜しんでは、良い教育ができません。

先生と生徒の面談の様子先生と生徒の面談の様子。落ち着いた環境の中で、生活面、学習面、進路などについて話をしています。

 昨年完成した新校舎は、生徒と教師の距離を縮め、生徒がいつでも教師とゆっくり話せるように、設計段階から試行錯誤を繰り返して完成に至りました。職員室には壁がなく、カウンターで仕切られているだけで、生徒はすぐに教員を見つけられます。また、職員室近くには個室も設置しましたので、落ち着いた環境で思いのたけを存分に打ち明けることができます。とにかく話を聞くこと、ここから道は開かれます。

 中学生の場合、大切にしなければならないのが自己肯定感です。面談中は「あなたはとても大切な存在なのよ」、「こんな部分であなたは必要とされているのよ」と意識的に伝えるようにしています。この自己肯定感を備えることで、その後の成長は大きく変わると言われています。体も成長しますが、脳も成長するのが思春期です。大人の脳に変わる大切な時期に、多くの経験を積ませてあげることが重要です。本校の場合は、部活動や学校行事を通して、こうした経験を積めるようにしています。

自分を律するためのレッスン

――この時期に身につけるべきものにはどんなことがあるでしょうか。

冒頭で述べたとおり、思春期の女子は成長ホルモンの影響もあって、感情的になりがちです。そのため、この時期に自分を律するための方法を学ぶことが、将来的にも非常に役立つこととなります。

本校の校訓「恥を知れ」は、一般的には他者に向けて発する言葉のように思われますが、創立者・大妻コタカの思想からすれば、欲望のまま生きるのではなく、自分を律して生きるという意味となります。つまり、自分に向けて問いかける言葉です。自己感情を上手くコントロールできる人間は、社会に出てからも困難を乗り越えるだけの強さを持った人になれます。

本校では、自己感情との向き合い方や、他者との関わり方について学ぶ『ピア・サポート』の授業を行っています。

他者との関係に目を向けさせる
思春期の課題

――中学生と高校生、同じ思春期でも違いがあるということでしょうか。

中学段階で自己肯定感が育つと、次に大切になるのは他者との関係です。高校の3年間では、自分の行動が他者にどういった影響を与えるのか、他者に対して自分は何ができるのかに目を注がせていくことが大切になります。

本校の場合、ほとんどの部活動で中1から高3までの部員が合同で練習する時間を持っています。高校生になった生徒達は、中学生のことをまるで自分の子どものように可愛がります。できるようになるまで練習に付き合い、成功すれば一緒に喜ぶ。こうした縦のつながりの中で、自分が他者のためにできることを学べます。

中学生で己を知り、高校生で他者を知る。自己中心の考え方から脱皮し、全体の中の自分という存在を受け入れることにより、社会性も身につけていくのがこの6年間と言えます。思春期を上手に乗り越えることは、その後の生涯に大きく影響していきます。

本校は、その子の卒業後の人生まで見据えた指導を心がけ、教員一同、全力で生徒たちを受け止めています。

自己と他者を見つめる
『ピア・サポート』
ピア・サポート『ピア・サポート』の授業では、講義形式とロールプレイを取り入れて、わかりやすく指導しています。

『ピア・サポート』とは、同じような立場の人間同士が支え合うことを意味します。同校では、10年以上も前から、授業としてこの活動を取り入れています。プログラムは、ピア・カウンセラーの資格を持つ教員が中心となって作成し、各クラスの担任に進め方をレクチャーしたうえで、取り組んでいます。

「イライラした時の気持ちの変え方」や「笑顔と無表情、相手に与える印象は?」など、生徒達が日常生活で直面する身近なシチュエーションを設定し、ロールプレイ形式で学びます。

(この記事は『私立中高進学通信2014年6月号』に掲載しました。)

大妻中野中学校  

〒164-0002 東京都中野区上高田2-3-7
TEL:03-3389-7211

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