私立女子校に通う高3の長女と、別の私立女子校に通う中2の次女のママ。
私立女子校に通う高3生。音楽系の部活動に所属。高1の夏から10カ月間の留学経験あり。
私立中高に入学したらどんな学校生活が送れるのでしょうか。また、中高時代の教育や経験は、卒業後の進路にどんな影響を与えるのでしょうか。今月は『ママズカフェ』特別編として、私学に通う高3生とそのママの、リアルな声をお届けします。
私立女子校に通う高3の長女と、別の私立女子校に通う中2の次女のママ。
私立女子校に通う高3生。音楽系の部活動に所属。高1の夏から10カ月間の留学経験あり。
Sさん
何といっても部活動ですね。合唱部に入りたいと思ってこの学校に入学し、中1からずっと同じ部に所属しています。全国大会での受賞経験をはじめ、たくさんの思い出があります。
Sママ
ほぼ毎日練習があり、夏休みも朝から晩まで活動するハードな部だったわね。部活動中心の生活だったけれど、私も大会の応援などで一緒に思い出をつくることができました。
Sさん
同じ学年の部員は約20人で、この仲間たちと出会えたことがとても大きかったと思います。切磋琢磨しながら頑張って、つらいこともうれしいことも分かち合ってきました。私は高1の夏から10カ月間留学して練習にブランクがあったので、帰国後の大会には出られないと諦めていましたが、彼女たちのほうから「一緒に出よう」と言ってくれて、出場が叶いました。部活動に熱中していた時間は、私の青春だったと思います。

Sさん
留学中はホームステイをしながらカナダの現地校に通っていました。私はそれまで英語があまり得意ではなかったのですが、英語を話すことへの憧れはありました。習い事や学校で、ネイティブの人から英語を聞く機会が多かったので、海外へ行くこと自体に怖さや抵抗感はなかったです。後押しになったのは、母が留学を勧めてくれたことですね。
Sママ
私自身に「英語を話せたらもっと違う人生だっただろうな」という思いがあり、娘に留学を経験させたいと思っていました。とはいえ、強要したつもりはありません。
Sさん
「親が留学を勧めてくれる今のタイミングがベスト」と思い決心しました。留学前に課される試験や面接には意外にもスムーズに受かり、トントン拍子で留学する運びとなりました。
Sママ
留学中はあまりホームシックにかからなかったよね。
Sさん
全然(笑)。ビデオ通話で日本の家族とも話せていましたし、母が時々日本のお菓子やカップ麺などを送ってくれました。私は一人で海外に行くことも、知らない環境で滞在することも初めてでしたが、ホストファミリーが留学生受け入れ経験の豊富な優しい年配のご夫婦だったので、安心できました。洗濯や自分の部屋の掃除、時々料理などもしていたので、少しは自立できたと思います。現地校の授業は簡単だったので勉強面に不安はなく、特に数学では余裕がありました。
Sママ
現地校の成績優秀賞みたいなものをもらってきたね。
Sさん
普通に頑張っていたから、成績は悪くなかったですね。ただ、現地校で友達をつくるのは大変でした。いろいろな国から来ている留学生とは少しずつ話せるようになりましたが、カナダ人はすでにグループが固まっていて、なかなか話す機会がないのです。そんななか合唱部に参加したところ、クリスマスコンサートで日本語の歌を歌うことになり、先生から「みんなに教えて」とお願いされました。それがきっかけで、カナダ人の生徒に歌を教えていくうちに友達ができたのです。英語圏の人となるべく話したいと思っていたので、とてもうれしい経験でした。
もう一つうれしかったことが、授業で行ったプレゼンテーションです。日本の物価がカナダより安いことをハンバーガーショップの例をあげて紹介したところ、とてもウケました。ウチの学校でプレゼンをする際はいつもしっかりスクリプトを作って発表していたので、この時も同様に準備しました。すると、そこまで用意周到な生徒はほかにいなくて、「ちゃんと準備してきたね」と褒められたのです。普段の学校での勉強が役に立ちました。
Sさん
進路ガイダンスや面談では、「現時点で将来就きたい職業がある人は全体の30%ぐらいなので、無理に決める必要はありません。将来の職業が決まっていない人は、現在の学びたいことを基準に大学を選ぶといいでしょう」と言われています。
私もまだ将来の職業は決めていません。今は移民問題など、海外と関連する課題について関心があり、国際関係について学べる大学・学部を希望しています。大学で学びながら、将来進む道を見つけたいと考えています。
Sママ
中学に入学した段階から先生方が大学受験の話をするので、最初は驚いたものです。昨年の高3生の大学進学実績がとてもよく、娘が所属する忙しい部活動の先輩も難関大学に合格しているので、次に続く生徒たちにいい影響を与えてくれるのではないかと期待しています。
Sさん
学校では進学指導として、中1から補習や長期休暇の講習が行われています。高3になると、模試の結果などをデータ化して分析し、弱点の補強方法なども教えてくれます。担任の先生との面談では、進路についても私の特性を踏まえて先生が見解を述べてくださるので、参考にしています。
Sさん
私は、入学当初はそれほどいい成績だったわけではありません。でも、ウチの学校は定期テストの成績で順位が出るのですが、それを見たら闘争心みたいなものが湧いてきて、勉強に力を入れたら中2の時に学年1位を取ることができたのです。「頑張ればできるんだ」と、定期テスト前に集中して勉強するようになりました。中3時には、英語に力を入れる選抜クラスにも入りました。
Sママ
娘は部活動で鍛えてもらい、留学も経験し、充実した学校生活を送ることができました。環境もよく、友人にも恵まれて、保護者として何も文句がないぐらい、「この学校に入学してよかった」と思っています。
Sさん
100点満点の学校生活でした。卒業するのが少し寂しいです。
編集部より
勉強や部活動を頑張り、留学では得難い経験もしたSさん。進路についても自分でしっかりと考えている様子です。本人の意欲や努力を引き出した中高時代の教育環境が、いかに素晴らしいものであったかが感じられます。