私立男子校に通う中2の長男と小6の次男、小3の三男のママ。
私立女子校に通う中2の長女と小5の次女のママ。
入試本番に向けて、秋からさらに忙しくなる受験生。そんなわが子を見守りながら、保護者はどんな心境になるのでしょうか。今月は、受験生の保護者として悩んだことを先輩ママにお聞きしました。
私立男子校に通う中2の長男と小6の次男、小3の三男のママ。
私立女子校に通う中2の長女と小5の次女のママ。

小6の秋頃はどのように過ごされていましたか?
Mママ
通常の塾の授業と日曜日の特別授業で、週4日は塾に行っていました。家庭では、私がスケジュールを立てて過去問演習に取り組ませていましたね。受験予定校は3校あり、第1志望校は過去問題集1冊を2周、第2志望校は1周ずつ行いましたが、第3志望校は時間がなくてほとんど手つかずでした。また、振り返りも完全にはできていなかったと思います。
忙しいなかでしたが、モチベーションを上げるために、第1・第2志望校の文化祭には連れていくようにしました。
Hママ
ウチは、最初は通塾していましたが、途中から家で学習するスタイルに変えました。小6の初めに2教科受験に決め、国語は通信教育の先生にお願いし、算数は主人が指導することにしたのです。受験校を2校に絞って、秋からはテキストを繰り返し解き、過去問演習で受験校の対策を徹底して行いました。過去問については、志望校のうち1校は各4回分ずつ10年分あったので、毎週3本のペースで取り組みました。国語の先生に添削をお願いすると、提出量に驚かれるほどでした。
受験勉強をしつつも、娘は運動会や音楽会など小学校の行事に全力で参加し、10月には家族旅行もしました。周りの人からは、受験生と思われていなかったかもしれません。
保護者としてどんなことで悩みましたか?
Hママ
「不合格だったらどうしよう」とずっと思っていました。わが家はもともと中学受験をしようと考えていたわけではなく、小4の時に周りの友達の影響で塾に入り、「もし本人が希望す
るなら受験させよう」というスタンスでした。すると、「みんなが受けるから私も」という流れになり、行きたい中学校も見つかったので、「もしダメでも公立中学に通えばいいのだからチャレンジしてみよう」ということになりました。そして、娘には通塾よりも別の学習方法が合うと考えて、自宅学習を決めたのですが、不安はありました。やはり悩みは成績ですね。苦手な国語
の成績が思ったように伸びないことが一番の悩みでした。また、〝2教科受験〞も不安に拍車をかけました。受験可能な学校が限られるだけでなく、2教科・4教科のどちらでも受けられる学校は、4教科のほうが有利になることも多いのです。
けれども、娘も主人もプラス思考で、「大丈夫、大丈夫。受かるでしょ」とポジティブに考えており、私一人で不安を募らせている状態でした。そんな時は、少し離れたところに住んでいる学生時代の先輩と会って、愚痴を言い合っていました。その人も同じく受験生のお子さん(男子)がいたので、話しやすかったです。
Mママ
息子の偏差値は第1志望校と第2志望校の間ぐらいで、私としては「第1志望校に合格できるよう成績を上げてほしい」という気持ちと、塾からの帰宅が夜9時という生活のなかで、「どのぐらい頑張らせるべきか」という問題に悩まされていました。体力的なこともありますし、これ以上頑張らせることがよいのかどうかわからなかったのです。受験する学校についても、「第2志望校を2月1日に受験したほうが難易度的に合格しやすいかな」と思ったり、「いや、ここで目標を下げると第2志望校もダメになるかもしれない」と考えたりして、一人悶々としていました。
一方で、息子と主人は、2月1日に第1志望校を受験する気持ちが揺らぐことはありませんでした。息子が「ここまで勉強してきたのだから、第1志望校を受けないと後悔すると思う。挑
戦することに迷いはない」と言い切ったので、志望順位を変更することなく、当初の予定どおりに受験しました。結果的に息子は第2志望校に入学しましたが、今とても楽しく通っています。
パパの受験への関わりはいかがでしたか?
Mママ
模試の点数が悪かった時、私は頭ごなしに否定してしまいがちでしたが、主人は問題を分析して、「この問題は難しいから間違えてもやむを得ないよ」と本人に伝えてくれました。おかげで、息子はそこまで傷つかずにすんだと思います。また、「これは〝捨て問〞だけど、こっちの問題はこうすればよかったね」という主人の助言を、息子は素直に聞いていました。
Hママ
主人が娘に算数を教えてくれたのは、とても助かりました。主人は勉強好きなので、娘に教えることが苦ではないようでした。娘との相性もよく、時々ケンカをすることもありましたが、引きずることなく翌日には普通に会話していましたね。
受験生家庭に向けてアドバイスをお願いします
Mママ
悩みはいろいろ出てきますが、大いに悩んでいいと思います。悩み抜くからこそ、どんな結果が出ても受け入れられるようになると思います。お母さんが一人で悩んだ時は、お子さん本人と話してみるのもいいと思います。お子さんにもよりますが、小6ともなると自分の意思をしっかりもっている子も多いので、大事なことを決めたり、方向性を考えたりする時は、本人にどうしたいかを聞くといいですね。私も受験のことで息子とよく話し合いました。
Hママ
受験生のご家庭には、「苦手な教科があっても、諦めずに取り組むことが大切」とお伝えしたいです。私は以前、「入試直前まで受験生の力は伸びる」という体験談などを読んでも、「うそだ」と信じていませんでした。でも、絶望的だった娘の国語の成績が、本当に伸びたんです。特に最後の1カ月の伸びは顕著で、それで志望校に合格できたと思います。志望校に合わせた効 率的な学習と同時に、コツコツ取り組むことの大切さも実感しました。また、受験で手にした合格が、本人の自信になることもよくわかりました。娘は中学入学後も、苦手教科を含めどの教科に対しても、「やれば何とかなる」と前向きに努力しています。
編集部より
お子さんたちは、受験生時代に大きく成長されました。そして、ママたちも悩み、考えながら、保護者として大きく成長されたのではないでしょうか。親子の成長という点も、中学受験がもたらすものかもしれません。