私立女子校に通う高3の長女と、私立男子校に通う中1の長男のママ。
私立女子校に通う中1のママ。
私立女子校に通う中1の長女と、小学生の長男のママ。
入試が徐々に迫ってきました。お子さんはやる気をもって学習に取り組んでいるでしょうか。この時期、保護者は子どもに対してどのように接すればいいのか、昨年度受験生だった中1生のママたちにお話を伺いました。
私立女子校に通う高3の長女と、私立男子校に通う中1の長男のママ。
私立女子校に通う中1のママ。
私立女子校に通う中1の長女と、小学生の長男のママ。
お子さんの受験にはどのように関わりましたか?
Tママ
娘はマイペースでのんびりした性格ですが、しっかりしていて自分のことは自分でやるタイプです。娘が受験生の頃、私は4つ離れた下の子に手がかかっていましたし、仕事もしていたので、受験勉強に関しては、ほとんど本人に任せていました。
Hママ
ウチは真逆で、一人っ子ということもあり、私は受験にしっかり関わりました。親子一緒に完走したので、今振り返ると受験生時代は貴重な時間だったなと思います。中学に入学すると一気に手が離れてしまい、今は寂しい気持ちがありますね。
Sママ
上の子の中学受験を経験しているので、子どもの受験は2回目でした。娘の時は、本人がおっとりしているので、私が一緒に塾のカリキュラムについていくのに一生懸命でしたが、息子は負けず嫌いの自信家。ペースに乗ってきたら自分で勉強を進めるので、私が勉強の中身に関わることはありませんでした。
模試などの結果についてはどんな対応をしていましたか?
Sママ
息子は小6の夏休みに頑張ってテストで成果を出したのですが、その後2カ月間ほどやる気をなくし、ペースダウンしてしまいました。本人に言わせると「ここから2月の入試までは長すぎる」ということでした。
模試の点数が悪い時は、むやみに本人に何か言ってケンカになってもいけないので、塾に電話して先生から助言してもらうようにしました。本人に直接言うより親子関係が悪くならずにすんで良かったと思います。息子が再びやる気になったのは12月です。先が見えてきたためか、入試直前の2カ月間は奮起していました。テストの点数が良い時は、「これでいいんじゃない?」と言って一緒に喜んであげました。
Tママ
娘も、夏休み明けに疲れたのか、中だるみしました。私は模試の結果を見て、良ければほめて気持ちを盛り上げるようにしましたが、悪い時は「こんな状況じゃまずくない?」と口に出してしまいました。この時期は親の方が一喜一憂していましたね。「できなかったところは解き直しをして、わからないところは先生に聞きなさい」と、口を酸っぱくして言っていました。
Hママ
テストがうまくいかなかった時に、本人が軽い調子で「ちょっとできなくて」とさらっと言うので、腹が立ったこともありました。「もっとショックを受けるべきではないの?」と言うと、「明るく言っているけど、本当は落ち込んでいるんだよ」と返され、それ以来、そういうことを言うのはやめました。
お子さんへの接し方で良かったと思うことは?
Hママ
勉強は自分から進んでやる子だったので「勉強しなさい」という言葉はかけませんでした。授業がない日も娘は塾に行って自習室で勉強していたので、時々娘を誘って塾の近くで一緒にお茶をしたり食事をしたりして、気分転換をさせていました。
Tママ
基本的にはウチも自主的に勉強に取り組んでいたので、私は学習内容には踏み込みませんでした。ただ、スケジュール通りに進んでいるかどうかのチェックはするようにしていました。また、生活リズムが崩れないように、早く寝るように声をかけることが多かったです。
Sママ
息子にはなるべく自信をキープさせたほうがいいと思い、難しい問題が解けた時は「すごいわ」と盛り上げていました。ただ、「ここが弱いな」と思う単元で間違えた時には、「これはママでも解けるわよ」と言うと、息子は「むかつく」と言いながら一生懸命解き直しをしていました。
入試が近くなるとママの心境は変化しましたか?
Tママ
私は娘の受験一辺倒にはなっていなかったので、気がついたら入試直前になっていたという感じでしたね。娘は親に干渉されることをあまり好まなかったので、「これで良かったのかな」と思います。
Hママ
私は娘よりも余裕がなくなって、追い詰められた気持ちになっていました。娘が勉強している姿を見ると、「頑張っていてえらいな。何とか受からせてあげたいな」と思っていました。もし志望校に合格できなかったらどんな言葉をかけたらいいか、悩んでいた覚えがあります。結局答えは出ませんでしたが、私だけでは結果を受け止めきれないと思い、合格発表は親子3人で見ようと考えていました。
Sママ
私は自分が心配症で、上の子の時は「親の心配が子どもに伝わるといけない」と思い、気持ちを隠すのが大変でした。息子は本人が自信をもっていて、「自分が受からないわけはない」などと言うので、なおさら不安な気持ちを見せないように努めましたね。2度目ということもあり、比較的落ち着いて対応できたと思います。
子どもにやる気を出させるにはどうすればいいのでしょう。
Tママ
やはり良いところはどんどんほめてあげるのがいいのではないでしょうか。ダメだったところがあっても、良いところを見つけて「こっちは良かったから、この調子で頑張れば大丈夫だよ」と言えば、自信をもってやる気になるかもしれません。
Hママ
ほめて伸びるタイプの子どもは、やはりほめるのがいちばん効果的でしょうね。後は、ウチの場合はアウトプットさせることを心がけていました。娘は塾で習ってきたことを家で話すことが多く、私はよくそれを聴いていたのです。塾の先生が「保護者に説明することで知識が定着することもある」とおっしゃっていたので、入試直前期には、知っていることでも知らないふりをして、娘の話を聴く時間をできるだけたくさん作りました。
Sママ
私は、たまに「この問題、どうやって解くの?」と息子に質問してみました。聴いてもよくわかりませんでしたが、算数の問題などはホワイトボードを使って意気揚々と説明してくれましたよ。
編集部より
皆さん試行錯誤しながらも、お子さんのやる気を引き出す方法を見つけられたようです。受験生家庭でもぜひ参考にして、入試に向けてお子さんの気持ちを高めていきましょう。