
私立女子校を卒業した長女と、私立男子校・高2の長男のママ。

私立男子校を卒業した長男、私立女子校を卒業した長女、私立男子校・高3の次男のママ。

私立女子校を卒業した長女、私立男子校を卒業した長男、私立共学校・高3の次女のママ。

私立女子校・高2生のママ。

国立校を卒業した長女と、私立男子校・高2の長男のママ。

私立女子校・高1生のママ。

私立共学校を卒業した長男と、別の私立共学校・高1の次男のママ。
私学に通うお子さんが、中高の6年間で得るものとは何でしょう。
先輩ママたちに、お子さんの中高時代の成長について語っていただきました。
私立女子校を卒業した長女と、私立男子校・高2の長男のママ。
私立男子校を卒業した長男、私立女子校を卒業した長女、私立男子校・高3の次男のママ。
私立女子校を卒業した長女、私立男子校を卒業した長男、私立共学校・高3の次女のママ。
私立女子校・高2生のママ。
国立校を卒業した長女と、私立男子校・高2の長男のママ。
私立女子校・高1生のママ。
私立共学校を卒業した長男と、別の私立共学校・高1の次男のママ。
中高の学校生活の中でお子さんが得たものは何でしょう。
Tママ
長男は、文化祭やスポーツ大会などの学校行事に大変熱くなるタイプでした。自分で企画したり進行したりする力もつき、これらは社会人になってからも活かせるだろうと思います。
Sママ
校風や教育理念は子どもの人格形成に大きな影響があると思います。長男は独立精神が強く、長女は元気で活発。在校中の次男は、のびのびと元気なタイプになりました。本人たちも、「いまの性格は、中高の影響を多大に受けている」と言っています。
また、部活動や委員会活動などで、先輩たちとのコミュニケーションを通して活動運営の仕方や上下関係のマナーなど、社会に出た時に必要なスキルを身につけたと思います。長男は生徒の自主性に任せる方針の学校に通ったため決断力や実行力が、長女は女子校で、実行力のほか協調性や団結力が身につきました。
Mママ
子どもの自立を求める教育方針の学校なので、親が想像していたより息子は自立するのが早かったと感じます。息子は、小学校時代はどちらかと言えばリーダー的な役割は苦手でしたが、中学入学後、部活動の先輩や友達から刺激を受けて、自らリーダーの立場にチャレンジするようになりました。みんなをまとめる統率力を身につけることができたのは、成長を感じ、親としてうれしいことでした。
Nママ
中高が一緒のクラブ活動だったので、先輩方の運営や指導する姿を見て学び、それを後輩に伝えていくことができたと思います。
Kママ
娘は個々の考えや人格を尊重することを学びました。本人も、そのような考え方の学校に見守られて中高時代を過ごすことができて良かったと思っているようです。
Wママ
授業・行事・部活動などに、先生も生徒も本気で取り組む環境で6年間を過ごした長男は、ものごとに粘り強く取り組むようになりました。何事にも本気で取り組むので、悔しい思いをすることもありましたが、友達と励まし合ったり、先生に相談したりすることで、逃げずに最後までがんばれるようになったようです。
次男は、自己肯定感が高まったと思います。考える授業やじっくり取り組めるカリキュラム、前向きで楽しい学校行事など、明るい学校生活を送る中で、多くのことを学んでいるようです。先生方がよくほめてくださることが、やる気につながっていると感じます。
友達や先生との関わりで心に残っていることはありますか?
Nママ
先生方は本校の卒業生である方が多く、心の底から生徒に優しく接してくださいます。そうした経験からか、娘も以前に増して人に優しく接することができるようになりました。
Tママ
落ち着いたご家庭が多い環境だったので、3人の子どもそれぞれの友達づきあいを安心して見守ることができました。長男の友達は、社会に出て立派に活躍すると思われるお子さんが多く、優秀な友達に出会えたことは一生の財産になると思います。
Wママ
長男は6年間で、深くつき合える友達がたくさんできました。友人関係はとても良く、自分がしてもらってうれしかったことは友達にも返したいと、思いやりの大切さを実感したようです。部活動の先生には、技術的なことから礼儀まで、厳しく細かく教えていただき、精神的にも大変成長しました。
次男は中2の時に教材をなくしてしまい、先生に謝りに行ったそうです。すると、先生は「ミスは誰にでもあるが、朝いちばんで素直に謝りに来た態度がよい」と言ってくださったそうです。叱られるものと思っていた息子は驚き、「素直であることはこんなに大事なんだ」と何度も言っていました。生徒の良いところを見てほめてくださり、しっかり言葉にして、ていねいに向き合ってくださった先生に感謝しています。
Sママ
私学には、立派な先生が多くいらっしゃいました。長男も長女も、それぞれ尊敬している先生がいるとのこと。教科ごとの先生や部活動の顧問の先生など、多くの大人と交流することで、人との関わり方なども学んだようです。ある先生は、生徒一人ひとりの名前だけでなく、ちょっとした会話も覚えていて、ずいぶん前に話したことなのに、「前にこういうことを話していたけど、今はどう?」と尋ねてくださったそうです。熱意はもちろん細かな配慮、先生自身の努力、生徒への愛情などが感じられ、こうした指導者と出会えたことは、子どもにとって素晴らしい経験になったと思います。
OB・OGとの交流もありました。部活動訪問に来られることも多く、卒業生の話や学校への関わり方は、勉強になったようです。
そして、3人の子どもが口をそろえて言うのは、「6年間同じ学校に通ったことで本当にウマが合う友人ができた」ということです。それこそが、私学で得た一番の宝物かもしれません。
入学前に比べて、お子さんが成長したと感じることは何ですか?
Yママ
コロナ禍のため多くの行事や体験が中止になり、部活動も満足にできない期間が長かった学校生活ですが、そのような中でも、勉強面については「自分でがんばろう」という自覚をもつことができたようです。また、朝礼や集会等で校長先生から宗教に基づくお話を聞く機会が多いため、その意味を自分で考える習慣がつき、思考が深くなったと感じています。
Wママ
次男は、周りのことがよく見えるようになりました。今までは自分の興味のないことには集中できないこともありましたが、今は周囲の状況や、友達や家族がどう感じているかに目を配ることができるようになったと思います。思いやりや感謝を重んじる学校で、授業や行事での友達との関わりや先生のていねいな指導があることから、視野が広がったのだと思います。
Sママ
長女は女子校だったこともあり、力仕事でも何でもするようになりました。吹奏楽部でしたので、重い楽器も運びますし、大工仕事や高所での作業も行います。男性に頼ろうとか誰かに頼もうという意識は一切ありません。ある共学校の友人から、「男子の仕事、女子の仕事というものがある」と聞いて、娘は驚いていました。
Tママ
次女は、学校の熱心な指導のおかげで、好奇心旺盛でとにかく勉強する子になりました。「知識はいずれ武器になる」と言ってがんばっています。そんな娘を見て、私も勉強するようになりました(笑)。
Nママ
単に頭に知識を入れるだけではなく、体験や発見を通して自分で考えられるようになったと思います。大学受験においては、進路指導の時期を待たず、自分から先生に目標を明確に示し、そこに進むためにどんなステップを踏むべきか、助言をいただいていました。
中高時代のお子さんとの関わりで苦労したことはありますか?
Mママ
幸いなことに、これまで問題なく過ごしてきました。親が知らない間に学校に育てていただいていたようです。
Kママ
高3になってすぐに、コロナ禍で自宅学習となりました。その時期は、学校に行けないことと大学受験勉強のストレスで、私が言うことやすることに、娘はいらだっていましたね。学校に行くこと自体が本人の精神安定につながっているのだと、つくづく感じました。
Sママ
子どもの反抗期の対応に苦労したり、成績不振で悩んだりしたことがあります。その時に、子どもが通う学校のママ友に相談して、共感やアドバイスをしてもらえたことが心強かったです。
Tママ
長男は、中学の時に反抗的になり、宿題を提出しなかったり、勉強しなかったり・・・。成績は下がり、ほぼ最下位になってしまいました。心配して先生に相談すると、「この時期の男の子にはよくあることです。私たちが指導するので心配しないでください」と言ってくださいました。反抗期の息子には親の言葉は何一つ届かず、先生やお友達の影響が大きかったようです。たくさんの生徒を見てこられた先生方は「慣れたもの」といった感じで、頼もしかったですね。
Wママ
長男は、中学に入学したころは勉強も生活面も受け身で、言われたことしかやらず、時間や物の管理が苦手で忘れ物をすることもありました。私が注意すると、けんかになることもありました。それが、先生の指導や部活動の経験、友達の影響によって主体的に行動するようになり、失敗してもその後の対応やその後の工夫もできるようになりました。子どもに合った校風と、先生方が手厚く関わってくださったおかげだと思います。
思春期の難しい時期に望ましい環境とは何でしょう。
Tママ
思春期は特に、友達や先生の影響はとても大きいものです。息子は中学で中だるみの時期がありましたが、先生や友達の存在のおかげで、高校からはしっかり勉強するようになりました。中高一貫校で良い先生や友達に出会えたことと、気持ちが不安定な時期に高校受験をせずにすんだのは、本当にありがたかったです。
Kママ
学校と親が同じ方向を向いて子育てをすることが大切だと思います。わが家の場合、子どもにとって、家庭は休息の場で、親は子どもの選択を尊重するだけ。進路選択においては、学校は子どもの希望に沿ってさまざまな情報を与えてくれました。このようなことは、学校の方針を信頼できていたからこそで、そうでなければ不安が大きかったでしょう。
また、子どもは6年間ずっと同じペースで過ごせるとは限りません。体調をくずしたり精神的に不安定になったり、熱中するものができて勉強や学校生活がおろそかになったりすることもあるかもしれないのです。そんな時に焦らずに子どもを見守れる環境と時間があることは、中高一貫のメリットだと思います。
Wママ
中高一貫校のしっかりした教育理念のもと、ぶれない姿勢で寄り添ってくださる先生方の指導を受けられる環境が良いのではないかと思います。カリキュラムや指導に矛盾やムラがあると、生徒たちは混乱したり反抗したりする可能性があるからです。
思春期の難しい時期には、特に親の存在は近すぎて、甘えもあり、素直になれないこともあります。信頼できる先生に見守られ、のびのび過ごせる環境であれば、充実した中高生活を送れるのではないでしょうか。
Sママ
うちの子どもたちはそれぞれ男子校、女子校で過ごしたため、学校が気楽で自由だったと言っています。先生によると、「男子女子それぞれの教育のノウハウがあり、男女別学は指導や対処がしやすい」そうです。
さらに友人が支えになることが多い時期でもあると思います。私学に通うお子さんは落ちついた家庭環境で育っていることが多いので、そういう意味でも安心できますし、親に話せないような思春期の悩みや愚痴も、友人に話せばかなり楽になるはずです。環境が近い友人であれば、なおさら悩みも共感し合えるのではないかと思います。
特に反抗期のころの子どもたちは、大人の言うことは聞かなくても、先輩の言うことには耳を傾けるようです。わが家の子どもたちも、反抗期であっても部活動の時間は守るなど、きちんとするべきところはできていました。家庭以外に、けじめのきちんとした場所があって良かったと思います。
Nママ
私も、一緒に過ごす友達は大切だと思います。ある時はライバル、ある時は本当の仲間になれるような友達がいいですね。
Yママ
確かに、親から自立していくこの時期には、喜びや悲しみ、悩みや怒りなどを共有できる友人が必要だと思います。高校受験のない中高一貫校は、気の合う友人と6年間過ごせるという点で、望ましい環境と言えますね。
「私学を選んで良かった」と思うことを教えてください。
Nママ
多感な時期を、自分で選んだ学校で過ごせることは幸せだと思います。先生方がとにかくやさしく見守ってくださる環境で、娘はのびのびと成長できました。
Yママ
同じ学校を選び、学校から入学を認められたという共通点から、話の合うお子さんが多いように思います。また、友達の家庭の教育方針が近いというのは、私学の良さですね。
Kママ
校風を選んで入学しているので、学校の方針はもちろん、友人や保護者の考え方を子どもと共有できるため、居心地が良い場所だったと実感しています。さらに、学力が近い子どもたちの集団ですから日々の授業が最適な状態で進みます。そのような無理なく学力をつけやすい環境であることも、良かったと思います。
Sママ
3人の子どもたちそれぞれが、6年間楽しく充実した学校生活を送ることができました。親同士のおつき合いでも価値観が合うことが多く、話も合います。子ども同士も同じだと思います。思春期の大事な時期を、学力も価値観も近い子たちと楽しく過ごせることは何よりですし、私学はそれを勉強面や設備面など、さまざまな面で支えてくれます。また、学校の伝統や学力面などから、私学に通う生徒には自信や誇りが生まれることも多く、それが大学受験やその先に良い影響をもたらすのではないかと思います。
私学には、“学校愛”が強い先生がたくさんいらっしゃいます。それも、子どもが学校を好きになる理由のひとつのようです。長女は、学校で友達の陰口を言う子を見たことがないそうです。「みんなが満足できる学校生活だったのだな」と感心しました。
Tママ
わが家の子どもたちも、それぞれ自分に合った学校に進学し、育てていただいたと思います。6年間同じ環境で先生方に見守っていただけたのは、親としてもとても安心でした。長男は、高校の卒業式の日、「卒業したくない」と号泣。「どれだけ学校が好きだったんだろう。中学受験して、この学校に入学して本当に良かった」と、私も泣きました。
編集部より
中高時代を私学で過ごすことは、お子さんはもとより、ママたち自身にとっても良い環境であったことがうかがえました。これから私立中高に入学されるご家庭にとっても、実りある6年間となりますように。