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共学と男女別学 魅力を知って学校選びを

掲載日:2021年2月15日

中学受験の学校選びでは、共学校か男子校・女子校かで迷う方もいるかもしれません。それぞれの特色と魅力、そして心配な点について先輩ママにお話しいただきました。ぜひ受験校を決める参考にしてください。

【1】入学前に抱いていた 共学・男女別学のイメージと心配した点

お子さんの学校選びで、男女別学校または共学校を選んだ理由を教えてください。

KSママ

「男子校を選んだ」というよりも、「校風が気に入って選んだ学校がたまたま男子校だった」というのが本当のところです。(男子校中1生のママ)

KNママ

男子だけの空間で過ごせるのは中高6年間だけ。性別による役割を限定してしまうことなく、自分らしく生き抜く力をつけるには、男子校のほうがいいと思いました。(男子校中1生のママ)

YKママ

中学受験を決めた理由が、「女子校に行きたい」という本人の希望でした。娘は小学校で男子にあまりいい印象を持っていなかったようです。また、私自身が女子校出身で、自立した人間になるための教育を受けられました。女子校の長所は、男女の区別なく、女子がともに学び成長できるところ。逆に、異性に夢を持ち過ぎるところは短所かもしれません。(女子校中2生のママ)

YMママ

きょうだいも男で、家族は私以外男ばかり。同世代の女子に苦手意識を持たずにいてほしくて共学校を選びました。共学のメリットは、成長の早い女子に影響されて、男子は幼稚な振る舞いが恥ずかしくなり、成長していける点です。デメリットは、学校行事や係の仕事を女子がきちんとやってくれるので、男子は遊んでいても物事が進んでいってしまうことでしょうか。(共学校中2生男子のママ)

SMママ

「男子だけだと、班で何かを決める際にまとまらないし、意見や行動が偏るから共学がいい」という本人の意見を尊重しました。「精神的に幼い男子は女子のように活躍できないのでは?」と心配しましたが、男子校出身の主人は、「共学は視野が広くなっていい」と賛成しました。(共学校中2生男子のママ)

IKママ

最初は「共学がいいかな」と思っていましたが、いざ探してみると、私立にはそもそも共学校が少ないのです。結局校風や環境面から見て、息子に合っていると思った男子校に決めました。(男子校中3生のママ)

SNママ

小学校時代、娘は男子を幼いと感じている節があり、そういう子は女子校のほうが力を発揮できると思い、女子校を選びました。(女子校中3生のママ)

TMママ

小学校の頃から活発で、男子とばかり遊んでいた娘。親から見ても“共学向き”だと思っており、やはり本人が選んだのは共学校でした。(共学校高1生女子のママ)

MMママ

本人の希望で男子校を受験しました。共学よりも男子が活躍できると思ったのと、同性の友達をたくさん作ってほしかったので、私も賛成しました。(男子校高3生のママ)

TUママ

女子校は校舎がきれいな学校が多いので、それに心を奪われて本人が女子校を希望しました(笑)。(私立女子校卒業生のママ)

お話を聞いたママたちからは、「男女別学か共学かで悩んだ」という声はほとんどありませんでした。お子さん本人の気持ちと、ご家庭の考えに合う教育環境などを考えて学校を選んだようです。

【2】共学・男女別学ともに私立ならではの特色ある教育が

男子校・女子校にお子さんを通わせている方は、学校の様子や感想をお聞かせください。

KSママ

手前みそですが、小学生の頃、息子は女子に人気があるタイプで、女子に変に気を遣ってやりにくい面があったようです。今は似たような趣味嗜好を持つ同級生と過ごすことが楽しいようで、のびのびと好きなことに打ち込んでいます。それから、先生が男子の伸ばし方をよく知っていることに感心しています。母親には男の子の気持ちがわからなかったり、立ち入れなかったりするところがありますから、「学校に任せておけば安心」という気持ちです。(男子校中1生のママ)

KNママ

同性の子どもを持つ保護者ばかりなので、同じようなことで悩んでいるケースが多く、相談しやすい環境ですね。学習面では、一般的に“ゆっくり伸びる”と言われる男子に合わせて対応してくれていて、全員ではありませんが、大部分でマッチしていると感じます。異性の目がないことに関しては、そのほうが自分らしく過ごせていいのではないでしょうか。男子校で困る点は、ロッカーの整理が行き届かないところですかね……。(男子校中1生のママ)

YKママ

やはり自由にのびのびと自分を表現できるのが、女子校の一番の特色だと思います。異性の目がないため、生理の話もオープンにできる雰囲気があり、ストレスがないようです。(女子校中2生のママ)

IKママ

先生方が中高生男子の扱いに慣れていると感じます。保護者会で「お母様はあまり口出ししないで学校にお任せください」と言われ、子離れを促されますね。学校の雰囲気は、文化祭の盛り上がりが大きく、男子校ならではの団結力がありますよ。(男子校中3生のママ)

SNママ

女性の先生が多く、先生も生徒も性格的におっとりとしたタイプが多いです。異性の目を気にしないため、娘は髪がはねたまま「寝ぐせも個性」と言って登校しています。学習面は日々の課題が多く、コツコツやるのが得意と言われる女子には適した指導方法だと思います。(女子校中3生のママ)

学習指導の方法も、男女の特性による違いがあるのですね。

KSママ

息子の学校では、とにかく褒めて自信を持たせ、大らかな指導をしてくれます。このきっちりし過ぎない大らかさは、男子校ならではだと思います。たとえば、息子が期限を過ぎて提出した課題が、「生徒の投票で一番好評だったから」と、賞に選ばれたことがありました。決まりを守ることに重きを置く女子は、締め切りに遅れた時点で「ルール違反」と納得しないでしょう。男子は幼いかもしれませんが、生徒同士で評価するなど、楽しくワイワイ競うのが好きですよね。それから、「母親に感謝しなさい。女性を大切にしなさい」という教育をしてくれるのもいいと思います。近くに女子がいて嫌な面を見たら、幻滅してしまうかもしれません。男子だけの環境だからこそ、「女性に対して男性はどうあるべきか」の理想を学ぶことができるのだと思います。(男子校中1生のママ)

SEママ

演劇やダンスなどの部活動が盛んで、女子校らしい華やかさを感じます。また、娘の学校では性教育が徹底して行われています。こうした教育は私立女子校だからできることではないでしょうか。(女子校高3生のママ)

ARママ

同性同士なので格好つけずに振る舞えて、自分らしくいられるのは男子校の良さでしょうね。息子にはいろいろなタイプの友達がいて、自分より優れているところを素直に認めています。また、息子の学校のママたちは“息子大好き”な人が多く(笑)、母親同士が仲良くなれて、私も楽しませてもらっています。息子からはなかなか学校の様子が聞けないので、ママ友から情報を得て、それを基に本人から話を引き出しています。(男子校高3生のママ)

MMママ

異性の目がないことで、本音で話せる友達と、中身の濃い交流ができた6年間だったと思います。男子校だと女子との付き合い方がわからなくなる心配があると聞きますが、息子は留学先で女子に人気があったようで(笑)、帰国してからも連絡があります。その点はあまり心配はいらないようです。(男子校高3生のママ)

卒業されたお子さんのママの感想はいかがですか?

TUママ

女子校の運動会は激しくて面白かったです。男子の目を気にすることなく、まさに“女の闘い”が繰り広げられていました。人気のある先輩には、後輩から黄色い声援が飛んでいたのも驚きでした。男子との交流については、「中高6年間、家族と先生以外の男性と関わったことがない。大学で男子と話せるか心配」と娘は言っていましたが、大学1年の夏には彼氏ができましたよ。(私立女子校卒業生のママ)

AKママ

やはり中高生の間に“男子を見る目”が養えなかったので、大学で男子との距離感がつかめないようです。そういう面では共学出身の女子より6年間遅れていると感じますね。大学の4年間で男子に慣れてほしいですね。(私立女子校卒業生のママ)

共学校にお子さんを通わせている方は、どんな感想をお持ちでしょう。

SMママ

何かの班決めの時に、女子が泣いてしまったことがあったそうです。息子は、「自分だったら入りたい班に入れなかったらほかの班に入るだけなのに、女子は泣いちゃうんだね」と驚いていました。男子にはない、女子の気持ちを知ることも大切なことだと思います。(共学校中2生男子のママ)

YNママ

共学の特色は、男女の違いを理解し、尊重できるようになることだと思います。部活動などを見ていると、男子だけの部はダラダラしている印象があり、男女混合の部は引き締まっているようです。学校行事では、中学生の間は女子主導、高校生になると男子主導になります。急に変わるので意外でした。とくに学習面に関しては、異性の目があることはお互いに良い影響を与えると思います。勉強に体力差は関係ないので、遠慮することなく男子と女子が良いライバル関係になり、相乗効果を発揮していると感じます。(共学校高3生男子のママ)

SWママ

高校生になると、女子が男子を頼ったり、お互い協力して行事を行ったりするようになり、共学ならではの良さが見えるようになってきました。部活動も、男女一緒に意識せず仲良く活動しているようです。息子は、「共学校だといじめや悪ふざけ、先生への反抗など突出した行動が少ないと思う」と言います。何かあると女子が「やめなさいよ」と言うので、男子はひるんでしまうようです。(共学校高3生男子のママ)

異性の目を気にせずのびのびと過ごせて、男女の特性を活かした教育を行う男女別学校。男女ともに成長しながらお互いを理解し、尊重しながら伸びる共学校。それぞれの良さがあることがわかります。

【3】私学で過ごす中高6年間で得られるものとは?

共学・男女別学であると同時に、私学という環境がお子さんに与えるものは何だと思われますか?

KSママ

中高の6年間は、人間としてどうあるべきかを学び、生涯にわたる友情を得られる期間ではないでしょうか。そう考えると、男子らしく過ごせる男子校で友情を育むことには、大きな意味があるでしょうね。(男子校中1生のママ)

KNママ

私立中学校には、厳しい入試を経て入学した“同志としての結束”があります。卒業すれば“同窓生”という仲間の連帯感が生まれることでしょう。私学は、地元以外のさまざまな地域から集まった友人と学べる環境。それは“井の中の蛙大海を知らず”となることなく、幅広い視野を持つことにつながると思います。(男子校中1生のママ)

YKママ

わが家は“自分らしい自分を育てる”ことを重視する私学を選びました。娘には自分らしさに自信を持ち、他人の物差しを借りずに価値判断ができるように育ってほしいと思っています。女子校は、性差という物差しを取り除いた環境なので、より純粋に自分らしさを追求できると、期待しています。(女子校中2生のママ)

YMママ

私学では、家庭の方針に合った教育を受けることができる安心感が得られます。息子にとっては高い学力と知的好奇心を与えてくれる環境であり、同じ受験を勝ち抜いてきた友人が得られることもポイント。先生の異動が少ないので、継続した教育を受けられることもメリットです。男子校や共学校であることよりも、学校の方針が大きく影響するのではないかしら。(共学校中2生男子のママ)

SMママ

同じような価値観を持つ友達と、幅広い教育を受けられることが一番ですね。質の高い英語や理科などの授業、研修旅行、先生方の手厚い指導も、とてもありがたいです。コロナ禍においても、さまざまな対策や対応に私学の良さを実感しました。個人的には、男女別学や共学であることは大きく影響するとは思っていません。(共学校中2生男子のママ)

IKママ

子ども本人に合っている学校なら、男子校か共学校かは関係ないと思います。やはり、大変な中学受験を頑張って乗り越えて入学した、価値観の合う友達が多い環境で過ごす6年間は、将来の人生にいろいろな面でプラスになるのでは。(男子校中3生のママ)

SNママ

中高一貫校は、約5年間継続してクラブ活動に取り組めるメリットがあります。中学時代に高校生の先輩たちとクラブ活動で関われるのも魅力です。男女別学か共学かは関係なく、多感な中高生の時期に一生つながっていける仲間ができることがすばらしいと思います。(女子校中3生のママ)

SEママ

学校の施設が充実しているので、同じ学習内容でも、先端型の授業が受けられるのは良い点です。とくにコロナ禍においてオンライン授業がいち早く行われたことには、大きなメリットを感じました。学校行事についても、なるべく安心して行われるような配慮が多く見られます。6年間、友人関係が続くことはとても良いことだと思っています。女子校に比べて共学校は異性がいることで恋愛に発展し、学業に影響することがあるかもしれません。でも、どちらも一長一短はあります。それほど気にしなくてもいいかもしれません。(女子校高3生のママ)

TJママ

男子校・女子校、共学校に関わらず、私学は一生の人脈が得られると思います。息子には、お互いを尊敬し合えるような、一生続くと思われる仲間ができました。中学時代に反抗期がひどくて勉強しなかった息子が、周りの友達のおかげで、高校生になってからは必死に勉強するようになったのです。私学の環境があったからだと感謝しています。(男子校高3生のママ)

男女別学か共学かは、在学中は学校生活を送るうえでいろいろな違いがありそうです。けれども先輩ママたちからは、「中高時代に得られるものには、あまり大きな差はないと思う」という意見が多く聞かれました。
人間的に大きく成長する大切な6年間。わが子にどんな環境で学校生活を送らせたいかを、今一度考えてみてはいかがでしょう。そして、「わが子に合う校風」や「家庭の方針に合う教育」をしっかり見きわめて、悔いのない学校選びをしてください。

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