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中学受験を乗り越えて実感したわが子の成長

掲載日:2019年7月11日

子どもにとっても保護者にとっても、ビッグイベントとなる中学受験。今回は、2019年の中学受験を経験し、私立中学に入学したばかりのお子さんを持つママたちに受験生活を振り返っていただきました。

今月の先輩ママたち

Tママ

私立男子進学校中3の長男と、別の私立男子進学校中1の次男のママ。パート勤務。

Kママ

私立男子進学校高2の長男と、別の私立男子進学校中1の次男のママ。専業主婦。

Oママ

私立女子進学校中1のママ。フルタイム勤務。

Yママ

私立女子進学校中1のママ。自営業。

【1】地域の環境や身近な人の経験もきっかけに

上の子で私学の良さを実感 下の子も通わせたい

まずは、お子さんが中学受験をされたきっかけを教えてください。

Tママ

長男は、周りの友達が受験すると聞いて「自分もチャレンジしたい」と言うので塾に通わせることにしました。次男は兄を見て、「自分も受験したい」と言ったのがきっかけでしたね。通塾は、小3の2月からです。

Kママ

ウチも小3の2月から受験勉強を始めました。長男を見ていて「お兄ちゃんと同じことをする」という感覚だったようです。長男が通塾した理由は、受験する人が多い地域に住んでいたことですね。とりあえず通塾を始めたところ、本人が勉強好きなタイプだったこともあり、そのまま流れに乗って受験しました。長男が私学でイキイキと学校生活を送り、いい方向に成長しているので、下の子も、ぜひ私学に通わせたいと思ったことも大きいですね。

Oママ

同じ年の姪が塾に行き始めたので、「じゃあウチも行こうか」という軽い気持ちから、小4で入塾しました。最初に受けた塾のテストの成績がとても良く、塾の先生が熱心に「受験したほうがいいですよ」と勧めてくださり、最後まで続けることになりました。

Yママ

最初は公立中高一貫校に興味を持ち、塾のテストを受けてみたところ少し可能性がありそうだったので、小4の冬に冬期講習を受けてみました。すると、本人が塾の友達と話すのが楽しいと言い、小5から正式に入塾することに。その後、公立中学の適性試検は娘に向いていないと思い、私立中学志望に変更しました。

【2】受験生時代の思い出は 楽しいことも辛いことも

成績に一喜一憂せず もっと先を見ることが大切

お子さんの受験生時代に印象に残っていることはありますか?

Kママ

長男の時は初めてなので、私も必死でした。懸命に受験に関わった記憶があります。次男は成績も長男と同じぐらい。志望校も「兄が通う学校」と早くから決まっていたので、私は安心していたところがあったかもしれません。長男で一度経験しているので、受験のノウハウもあると思っていたのですね。でも結果は第一志望校ではなく、別の学校に通うことになりました。

お母さんとして思うところはありますか?

Kママ

兄弟は性格がまったく違いますし、同じぐらいの成績と言っても、得意教科は異なっていました。4教科の平均偏差値だけで見るのではなく、弱点を補強するなど、もっと対策をすれば良かったという私の反省点はありますね。

Oママ

受験生時代は、泣いたり笑ったり、いろいろなことがありました。娘はコツコツ勉強するタイプでしたが、やはり塾のテストの結果には波がありました。成績が良い時はうれしいのですが、下がった時は、いけないとはわかっていても「なぜできなかったの?」という気持ちを出してしまっていました。反省しています(苦笑)。

成績のことで悩んだ時は、どうされていたのでしょう。

Oママ

塾の先生にこまめに連絡をしてアドバイスをいただいたり娘のフォローをしていただいたりしましたね。塾の先生からは、「お子さんは確実に伸びるので、お母さんはもっと先を見てください」と何度も言われました(苦笑)。

ご家庭での学習環境はどのようなものでしたか?

Oママ

最初の頃は私が勉強を教えることもありましたが、だんだん難しくなり、下手に口を出すと混乱すると思い、教えることはやめました。ただ、娘はリビングなど家族がいる場所で勉強するので、私もその時間は近くで仕事や勉強をするようにし、学習する雰囲気を作るようにしていました。

Yママ

ウチは、勉強は塾にお任せでした。ここにいる皆さんより1年遅く塾に入ったので、入塾直後は「みんながまったく違う言葉をしゃべってる!」と娘は言っていました。宿題を前にして、泣きながら「わからない」と言っていることもありましたね。漢字や計算など基本的な日課をこなすのに精いっぱいという日々が小6の1学期まで続き、とても辛い時期でした。

そんな時、お母さんはお子さんに何と声をかけてあげたのでしょう。

Yママ

禁句かもしれませんが「受験やめる?」と毎日のように言っていました。感情的になったこともありますよ。ただ、ルーティンの日課をこなしたり、塾の補習を受けたりしているうちに、徐々に成績が上がってきたのです。通っていた塾が少人数制で、先生が本当によく見てくださったのが功を奏したのだと思います。

Tママ

ウチはスポーツとの両立に悩んだことが印象に残っています。息子は幼稚園時代からサッカーを習っていて、小5の最後まで続けました。塾では小4まではなんとか上位の成績をキープできていましたが、小5になると通塾の日数が増え、サッカーも試合数が多くなって、両立させるのが大変でした。小6になって、サッカーを1年間休むことにしたら、勉強時間が増えて成績も持ち直してきました。

勉強面でお母さんが関わったことはありますか?

Tママ

息子は国語が苦手だったので、漢字書き取りだけ手伝いました。国語のテストの漢字の問題で間違えたところをノートに書き写していくのです。小4の頃から始め、小6の終わりでちょうど1冊になりました。あとは「朝起きたら毎日の塾の課題に取り組む」というルールを決め、毎朝声をかけていましたね。

そのほかは、自分できちんと勉強できていましたか?

Tママ

いえいえ(笑)。自分ではやっていたつもりなのでしょうが、マルをつけていなかったり、バツなのに直しをしていないなど、抜けているところがたくさんありました。私は2~3週間に1回程度チェックして、穴を拾っていきました。小6の夏には、わからないままになっていた単元も判明しました。

その単元はどうされましたか?

Tママ

5年生のテキストに戻って勉強するように促しました。また、息子は自分から積極的に質問に行くタイプではなかったので、塾の先生にお願いし、先生から声をかけていただくようにしました。その時に気づいて対策できたのは良かったと思います。

困ったことや悩んだことはありましたか?

Kママ

長男は真面目にコツコツやるタイプ。次男も自分で計画表を作るなど、きちんとやるほうだったとは思います。ただ、長男と比較すると、そこまでしっかりとはできていませんでした。気がつくと、パソコンで動画を見たり、ゲームをしたり……。長男はそういうことをしなかったので、どうしたらいいのか塾の先生に相談したこともあります。先生は「それは健全なことです。遊びをすべて規制すると爆発してしまうので、休憩する時間も与えてあげてください。そのほうが伸びるタイプです」と言われました。

ご自宅では、どこで勉強していましたか?

Kママ

ウチは2人とも自分の部屋で勉強していたので、私が常に見ることはできませんでした。次男は算数よりも国語が得意で、長男は国語が苦手で算数が得意。次男は算数でわからないところがあると、兄に聞いてわかった気になっていたのかもしれません。

【3】忘れられない 入試期間に成長する姿

子どものメンタルに配慮 受験校は全部「第一志望校」

今年の春の中学入試を経験されて、いかがでしたか?

Yママ

主人が「満員電車で通学させたくない」と言うので、比較的家から近い女子校を中心に学校選びをし、4校受験しました。4校ともすべて第一志望校なのです(笑)。「憧れの第一志望校」、「現実的な第一志望校」、少し遠いけれど私が気に入った「別エリアの第一志望校」、それから「共学校の第一志望校」です(笑)。

志望順位を決めなかった理由はなんでしょう。

Yママ

本心は「憧れの第一志望校」が本当の第一志望なのですが(笑)、「どこの学校になっても大丈夫だよ」という親からのメッセージですね。娘のメンタルを心配して、保険をかけたのです。結果的に、娘は「憧れの第一志望校」に合格しました。

Oママ

わが家は、入試の初日は確実に合格できると思われる学校を受け、そこからは、「ここがダメならこの学校」というようにスケジュールを立て、全部で5校受験しました。進学することになったのはチャレンジ校で、塾の先生が強く勧めてくださった学校です。合格後は、そのチャレンジ校と共学校のどちらに進学させるか悩みました。すると娘が泣いて、「この学校に行きたい」と、チャレンジ校を選んだのです。それまでは受からないと思っていたので、遠慮して「行きたい」とは言えなかったようです。

本当は行きたかったのですね。合格はうれしかったでしょうね。

Tママ

1月に1校、2月1日午前に第一志望のA校、午後にB校、そして2日にC校を受験し、A校に合格したので、そこで受験は終了しました。1月校以外は、長男とは違う学校を受験しました。

どんな基準で学校選択をしたのでしょうか?

Tママ

実は長男は第一志望校が残念な結果で、第二志望校に通っています。長男の第一志望校だった学校を、次男に受けさせたくないという気持ちが親心としてありました。その学校にもし次男が受かったら、長男がかわいそうかな……と思ったのです。次男には同レベルの学校からA校を選び、連れて行ったところ本人がとても気に入ったので、結果的に良かったと思います。

Kママ

ウチは長男の時とほぼ同じ学校を受験しました。1月校を2校、2月は1日から4日まで受験しました。第一志望校の合格発表が3日だったので、3日まで受験するのは最初から決めていましたが、第一志望校が不合格だったため、4日も受けることになりました。

お兄さんが通う学校を第一志望校にしていたのですね。

Kママ

はい。3日にそこがだめだったとわかり、本人は帰宅後、寝室にこもって泣いて泣いて……という状態になりました。模試の判定も良く、本人も自信があったので、ショックは大きかったのだと思います。その時は、3日に受けた第二志望校の結果が出ていない状況だったので、翌日の「4日の入試に行こう」と言ったのですが、「絶対に行きたくない」と拒絶。私は説得できず、塾の先生に電話して息子と話してもらいました。先生は、「このままでは終われないだろう。4日校も勝ち取って見返してやれ」と言ってくださり、電話を切ったら本人はすっきりした顔で「明日、行くよ!」と宣言し、翌朝は清々しい表情で出かけることができました。4日の試験が終わり、私が試験中にネットで知った3日校の合格を告げると、〝どや顔〟で「とんかつ食べたい!」って言いました(笑)。

3日の学校に進学することになったのですね。

Kママ

はい。社会人になっても役立つような教育を行う学校で、とくに主人が気に入っていました。私は4日の学校も好きでしたが、本人が3日校を選び、主人は今回の結果をとても喜んでいます。

ご本人も3日の学校に合格してうれしかったのでは?

Kママ

合格を知って晴れやかな顔はしていましたが、入学までは「あの学校も楽しめるかな?」とポツリと言うことがありました。その時はちょっと胸が痛みましたが、主人と私とで大いに盛り上げ、「素晴らしい学校だよ」とアピールしましたね(笑)。また、長男の一言に私は救われました。長男の学校は合う、合わないがはっきりしていて、長男の性格にはよく合っていますが、「弟には合わないと思う。来なくて良かったよ」と言っていました。さらに長男が今、お世話になっている予備校の先生が弟の通う学校の出身だそうで、「すごくいい学校らしいよ」と、何気なく言ってくれたりもします。

いいお兄ちゃんですね。

Kママ

次男は憧れの兄の背中を追いかけ、達成できなかった悔しさを経験しましたが、長男がうまくフォローしてくれました。入学して、次男も楽しそうに学校生活を送っており、今は本当に良かったと思っています。

【4】中学受験を通して得たものは大きい

中学受験をして良かった! 私学の6年間を有意義に

中学受験を振り返って、どんな感想をお持ちですか?

Kママ

親子で濃密な時間を過ごすのはこれが最後かもしれないと思っていました。一つの目標に向かって、親子が一緒にがんばるという経験でしたね。また、不合格を乗り越えて、4日の学校を受験した次男のメンタルの強さには感動しました。赤ちゃんだと思っていた次男が強くなり、成長した姿を見ることができてうれしかったです(泣)。

Yママ

ほかの方より1年遅れてのスタートでしたが、チャレンジ校に合格することができました。本人には大きな自信になっていると思います。自信は親が与えるものでもなく、本人が自分で勝ち取って得るものではないでしょうか。また、これまでは幼稚園からずっと地域の中で、親も知っている人たちの中で過ごしてきましたが、私学に入学して、私の知らないところで娘が学校生活を送っていることに、大きな成長を感じます。

Oママ

中学受験は楽しさもあり、初めてだからこそ感じる悔しさもうれしさもありました。子どもの精神力が強くなったことも感じました。最初の頃は、「授業がわからない」と泣くこともあり、娘には中学受験を乗り越えられないのではないかと思ったこともあります。でも小6の夏以降、自信がついてきたのか、変わってきました。女性として自立するための第一歩を踏み出したと思えるほどの、たくましさを感じられるようになりました。勉強だけでなく、親子ともに多くのことを中学受験で学んだと思います。

Tママ

甘えん坊の次男が成長したなと感じます。塾の送迎では甘えてくることもありましたが、葛藤しながら勉強してきたんだなと思い、最後の塾の日は涙が出てしまいました。私学に入学してこれから6年間、長いスパンで友達と付き合ったり、スポーツに打ち込んだり、私学だからこそできるさまざまな経験をしていってほしいですね。

先輩ママの皆さん、ありがとうございました。親子がともにがんばった中学受験の経験は、一生の思い出になることと思います。読者の皆さんは、先輩ママたちのお話の中にヒントを見つけて、ぜひ受験生活に役立ててください!

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