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私立中学に通う生徒の学校生活ってどんなもの?

掲載日:2019年5月26日

中学受験で見事合格を果たし、私立中学に入学したら、どんな学校生活を送ることになるのでしょう。昨年私立中学に入学した中2生のママたちにお集まりいただき、私立中学生の生活の実際についてうかがいました。

今月の先輩ママたち

Sママ

私立女子進学校、中2のママ。お子さんはひとりっ子。

Mママ

高2の姉と、私立男子進学校、中2の弟のママ。

Kママ

私立女子進学校、高2の姉と、私立男子付属校、中2の弟のママ。

【1】私学生の1日は早起きからスタート!?

満員電車対策も工夫して電車通学に慣れてくる

私立中学に入学して1年が経った今、お子さんはどんな毎日を過ごしていますか?

Sママ

娘は5時45分に起き、6時半に家を出ています。学校までは50分ぐらいなのですが、余裕を持って登校していますね。最寄り駅からは、塾が一緒で同じ学校に入った友達と通っています。私はお弁当作りのため、5時15分起床です。

Mママ

息子は満員電車が苦手だと言って早めに登校しています。5時に起きて6時に出発。学校には開門と同時に入って、始業までの約1時間は、教室で宿題をしながら友達が来るのを待っているようです。小学生の頃から自分で起きる子なので、5時になるとパッと起きてきます。夜は9時半頃には寝てしまいますけど(笑)。

Kママ

ウチはまったく起きられず、朝はギリギリまで寝ています。最初の頃は6時20分頃に起きていたのですが、だんだん遅くなり、今は7時10分起床。家を出るのは7時17分です。なんと彼は、起きてから7分で支度する技を編み出しました(笑)。夜は10時頃に寝ています。眠くて仕方がないようです。

朝食はどうしているのですか?

Kママ

食べずに出かけるので、学校に着いてから食べられるように、朝食用のおにぎりを持たせています。

お弁当作りで時間短縮の工夫はされていますか?

Sママ

温かいままお弁当箱に入れると食品が傷むので、保冷剤に載せたりして冷ましていましたが、それだと結構時間がかかります。そこで保温できるお弁当箱を買い、ご飯だけは温かいまま詰めるようにしました。おかずは、〝お弁当用の作り置きおかずの本〟を参考にしていろいろ作っています。事前に作ったおかずを、お弁当箱の中のケースに詰めて冷蔵庫に入れ、そのまま持たせることも。これでだいぶ〝時短〟になりましたね。

通学の満員電車が大変という話もよく聞きます。

Mママ

入学当初は体も小さく、電車の中で埋もれてしまい、降りる駅で降りられないことがあったようです。それ以来、息子は空いている早い時間帯の電車に乗っています。

Kママ

ウチも最初の頃は満員電車の中で埋もれてしまうので、混んでいる急行ではなく、各駅停車で通学していました。でも、数カ月後には体力もついてきて、ぎゅうぎゅう詰めの電車にも〝勝てる〟ようになり(笑)、急行にも乗れるようになりました。

Sママ

女の子は満員電車だと痴漢の被害に遭う恐れもあるので、何人かの友達と一緒に通学するようにしています。遠方から通っているお友達は、急行や特別快速などに乗ると駅間の距離が長くて危険なので、途中で各駅停車に乗り換えるなど、工夫しているようです。

【2】宿題や提出物は多く 勉強の方法も徐々にマスター

定期テストを振り返りながら自分で身につける勉強法

学校の学習面で気づいたことはありますか?

Kママ

本人もお友達も「宿題が多い」と言っていますが、上の子の進学校に比べると、それほどではないと思います。ただ、内容はずいぶん違うと感じますね。英語の絵本を日本語に訳す宿題などが出るのです。授業の進度はそれほど速くありませんが、課題の提出には厳しいですね。

Sママ

娘の学校は語学に力を入れており、英語の進度が速いです。入学して間もない中1のゴールデンウイークには、英作文で日記を書く宿題が出たので驚きました。また、英語に限らず宿題は多いです。それをこなしていれば、定期テストの勉強は間に合うという感じですね。娘は家で勉強せず、下校の電車の中で宿題をしています。仲良しのお友達5人ぐらいで一緒に帰ってきて、みんなで宿題をしたり、テスト前には問題を出し合ったりしているようです。娘は家では、パソコンやゲーム機でゲームをしていることが多いですね。

Mママ

主要5教科の中では、数学の進度が速いと感じています。宿題は多そうですが、息子はそつなくこなしているようです。長期休みには学校で英語と数学の講習が行われ、希望制ですが、ほとんどの生徒が参加しています。それから少し驚いたのは、音楽や家庭科など実技教科にも力を入れていることです。家庭科などは簡単な裁縫から本格的な調理実習・栄養学まで指導されました。おかげで息子はボタン付けが得意です(笑)。

心配なことはありますか?

Sママ

中1の1学期は、まだ英語の勉強方法がつかめておらず、あまり良い成績がとれませんでした。「2学期の成績が上がらなかったら、冬期講習に行ってもらうよ」と言ったら、友達に勉強の方法を教えてもらったり、電子辞書を使って勉強したりするようになり、成績は上昇。何も言うことがなくなってしまいました(笑)。

お友達から良い影響を受けているようですね。

Mママ

ウチも最初の定期テストの結果で自分の立ち位置を見て、「これではダメだ」と思ったらしく、自分で試行錯誤して勉強の仕方を改善し、そこからグンと成績が上がりました。学校には、〝そんなに勉強しなくてもできる子〟はいますが、自分は〝やらないとできない〟ということを自覚したようです。友達からの刺激はかなり受けていると思いますね。

お母さまが勉強に関わることはありますか?

Mママ

まったくなくなりました。勉強に関しては完全に自立してしまい、少し寂しさもありますね。

Sママ

中1の最初の頃は、英語の辞書の引き方とか勉強の仕方を少し説明したのですが、2学期には手がかからなくなりました。数学などは、もう私は教えられないですね。家でゲームばかりしていると、「勉強は?」と言うこともありますが、「やることはやっているよ」と反論されるので、「結果を見てからだね」と返しています。

Kママ

さっきお話しした英語の絵本を訳す宿題は、少し手伝っています。教科書には出てこないような単語が出てきたりするので、「これで英語が嫌いになったら困るから、最初だけは少し後押ししてあげよう」と思ったのです。でも、回を重ねるにつれて、本人もそれなりに仕上げられるようになってきました。今は自分で訳して、「これで合っている?」と聞いてくる程度です。

【3】私学の友達付き合い 休日には遠出をすることも

行動範囲が広がり休日は友達とテーマパークへ

部活動には入られましたか?

Kママ

中学時代は体力をつけるため運動部に入ってほしいと思っていたところ、息子はテニス部に入り、週4日ぐらい活動しています。中1から高1まで一緒に活動しているのですが、人数が多いので、学年ごとに分かれて活動しているようです。コートが取れる時間によっては夜7時半頃まで練習するので、帰宅が8時半頃になることもあります。最初の頃、部活のある日は疲れて帰ってきて晩ご飯も食べられず、すぐに寝てしまう状態でした。でも徐々に体力がつき、この生活にも慣れてきました。

Sママ

娘は管弦楽部で、朝練と昼錬のほかは、週3回放課後に練習があります。それほど厳しいクラブではなく、文化祭に向けての練習が中心ですね。

Mママ

最初は音楽系の部活動に入りたかったようですが、新入生に向けた部活紹介をした先輩に憧れて、山岳部に入部しました。普段は週4日ほど、学校でランニングや筋トレなどを行い、3カ月に1回ほど日帰りの登山、夏と冬に宿泊を伴う登山をします。中1生から高2生まで一緒に山へ登り、先輩たちがとにかくやさしくしてくれるので、楽しいようです。

学校行事はいかがでしょう。

Sママ

文化祭は、入学前から見に行っていたので驚きはありませんでしたが、入学後初めて見た運動会には少々驚きました。〝お嬢様学校〟のイメージがあったのに、意外にも生徒たちは運動に燃えて、一生懸命競技に取り組むのです。また、伝統のダンスが披露された時は、会場が一体となって盛り上がっていましたね。

Kママ

入学してすぐにオリエンテーション合宿がありました。その時にある先生が、昔ながらのあるべき姿を生徒たちに押しつけるようなことを言ったそうです。すると息子は、「それはおかしい」と思ったらしく、みんなの前で反論したそうです。後で別の先生から、「よく言ったな」とフォローしてもらったり、友達からも、「おまえ、すごいな」と言われたりして……。親としては入学早々の息子の言動にひやっとしました(笑)。

勇気のあるお子さんですね(笑)。お友達との付き合いはいかがですか?

Sママ

併設の小学校から上がってきた生徒もいますが、内進生と外進生は分かれることなく仲良くしています。内進生は、中学から入ってきた外進生にやさしくするように言われていたようで、入学当初から積極的に話しかけてくれました。昼休みには机をくっつけて一緒にお弁当を食べたりして、クラスメートとはすぐに打ち解けたようです。塾が一緒の顔見知りの子も多かったですし、内進生の子が娘と同じ路線を使って通っている子を紹介してくれたりして、一緒に通う友達もすぐに見つかりました。

いじめの問題などを心配される受験生保護者もいらっしゃいますが、その辺はいかがでしょう。

Sママ

今のところそういうトラブルは聞かないですね。でも、〝仲良しグル―プ〟はできています。興味がいろいろあって遊びに行くことも多い活動的なグループ、ちょっと遊ぶけど勉強もするグループ、静かに本を読んでいるのが好きなグループと、大きく3つぐらいに分かれているようです。でも、お互い違うグループだから避けるということはなく、それぞれに別のグループにも友達がいて、どこかでつながりがあり、認め合っているような印象です。「いじめなどをする時間がもったいない」という感覚があるようで、「中学生でも意外に大人だな」と思います。

Mママ

ウチの子は、クラスで一人だけ、スマートフォンを持っていません。携帯電話は持っているのですが、本人がとくにスマホを欲しがらないのです。今は部活の連絡もLINEが中心ですが、息子をはずすことなく、みんながわざわざ息子のためにメールをしてくれています。

やさしいですね。お子さんは、休日をどのように過ごしていますか?

Mママ

友達とカラオケやボウリングに行ったり、お互いの家でゲームをしたりすることが多いですね。今年の入試日は休みだったので、友達数人とディズニーランドに行きました。ウチはお小遣いは渡さず、息子はもらったお年玉を自分で管理し、遊ぶためのお金はそこから出しています。

Kママ

普段の休日は、部活動がなければほぼ家で寝ています。長期休みには、友達と映画に行くこともあります。お小遣いは月に2千円。使い道は、飲んだり食べたり、漫画本を買うぐらいですね。

Sママ

娘も長期休みには、友達やクラブの先輩とディズニーランドに行っています。学期が終わるごとに、昨年1年間で3回も行きました。毎月のお小遣いは2千円で、友達との誕生日プレゼント交換で使うことが多く、ディズニーランドに行くときは、別途渡しています。

友達だけでディズニーランドに行かせることに不安はなかったですか?

Sママ

娘は計画を立てて時間もきちんと守るので、その点は信頼していました。ただ、やはり気になるので、その日はスマートフォンのGPS機能で位置情報を確認していましたね(笑)。街へ遊びに行く時は、スイーツの食べ放題やプリクラを撮りに行くことが多いようです。カラオケにはまだ行ったことはありません。「繁華街のカラオケはちょっと怖いな」と思っていたら、クラスのお母さま方も「カラオケは抵抗がある」とおっしゃっていたので、感覚が似ていて安心しました。

【4】1歩ずつ成長していく子ども 親子関係も少しずつ変化

中学入学後は、ママも「見守る」子育てにシフト

お子さんが中学に入学してから、親子関係は変わりましたか?

Kママ

私の精神状態が変わりました。もう子どものことでヤキモキしなくなりましたね。もし高校受験を控えていたら、常に成績が気になり、本人が勉強していても、「もっと勉強しなさい」と言っていたと思います。今は、「失敗も今のうちならしてもいい」と見守れる心の余裕ができ、「本当にダメになりそうな時だけ手を差し伸べてあげよう」と考えられます。中学受験を経験したことで、親の〝精神的安定〟は確実に得られたと思いますね。

Sママ

ウチはひとりっ子なので、友達親子みたいな関係が小学校時代から続いており、変わらず仲良く過ごしています。ただ、反抗期がきていないのでちょっと心配になり、面談の際、先生に相談したところ、「最近はそういうお子さんも増えています。気にしなくても大丈夫ですよ」と言っていただいて安心しました。

Mママ

中学入学後、私は仕事の時間を増やし、休日も仕事で出かけることがあるので、息子と一緒にいる時間が少なくなりました。受験前は、「この子はいつやる気になるのだろう」と思っていましたが、中学に入ると、自分のことは自分でするようになり、私が「○○しなさい」と言うこともなくなりました。これまでは、〝下の子だから〟と手を貸すことが多かったのですが、「実はいろいろできる子だったんだ」と、見直しています。

自分のことを自分でするようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

Mママ

おそらく、部活動の憧れの先輩を見習っているのではないかと思います。中1から見た高2の先輩はとても大人で、カッコよく見えたのでしょうね。私もへんなストレスがなくなり、「もうこれからは、そんなに関わらなくても大丈夫なのかな……」と、肩の荷を一つ降ろしたような気持ちです。

お子さんたちは私学の良さを十分に享受して、楽しい学校生活を送っているようです。「子育て」はまだまだ続きますが、成長していくわが子を見守るような形に、少しずつ変化していくのかもしれません。私学という環境の中で、親子関係も大事に育てていきたいですね。

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