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きょうだいでも一人ひとり異なる中学受験

掲載日:2019年4月26日

お子さんが何人かいる場合、全員中学受験をさせるべきか考えている方もいらっしゃるかもしれません。2人目、3人目の中学受験で気をつけることはあるのでしょうか。複数のお子さんの中学受験を経験したママたちに、「きょうだいの受験」についてうかがいました。

今月の先輩ママたち

Tママ

私立女子進学校高3の長女、私立男子進学校高1の長男、私立共学進学校中2の次女のママ。

Mママ

私立男子進学校を卒業した長男と、別の私立男子進学校高1の次男のママ。

Sママ

私立男子進学校を卒業した大学3年生の長男、私立女子進学校高1の長女、私立男子進学校中2の次男のママ。

【1】第一子の受験がきっかけとなって

それぞれの個性に応じた中学受験を経験

まずは、お子さんが中学受験をされたきっかけを教えてください。

Tママ

中学受験率の高い地域に住んでいるため、長女が小3の終わりに「友達みたいに塾へ行きたい」と言い出したのが始まりでした。通塾しているうちに、私も徐々に受験の覚悟を決めていったという感じです。長女が通塾していたので、長男が小3の時に全国統一テストを受けさせたところ結果が好成績で、「この子は受験させたほうがいい」と私の気持ちが高まり(笑)、2人目も塾に入れました。次女は、上の2人を見ていて「受験するのは当たり前」と思っているようでした。3人目だけ受験させないわけにもいかず、けっきょく全員私学へ行くことになりました。

Sママ

ウチは中学受験をする人がほとんどいない地域でしたが、長男の時に「本当の学力はどのくらいなのかな?」と思って全国統一テストを受けさせたところ、本人が「体験授業が面白いので塾に行きたい」と言い、その勢いで受験することになりました。2人目は、兄を見ていて「受験したい」と言い、受験コースに。3人目も本人の希望で塾に入れたのですが、途中、ケガで1年近く休むことになったのです。「もう受験はしなくていいかな」と思っていたところ、主人が「本人が受験したいと言うなら、させるべきだ」と言い、本人の意志を確認して、小5の終わりから通塾を再開させました。

Mママ

わが家は、実は小学校受験にさかのぼります。長男が年長の時、幼稚園で行っていた進学教室というものに軽い気持ちで通わせたところ、先生の勧めもあって国立大学の附属小学校を受験することになったのです。1次は合格したものの2次で不合格となり、合格発表の会場で長男は大泣き。「中学で絶対この学校に入る!」と言い出しました。そこで合格発表の翌月、年長の12月から中学受験のための塾に通わせることに。その後息子は小学校でサッカーを始め、サッカーの強い学校に志望校を変更して、私立中学に進みました。
次男は、長男以上にサッカーに力を入れていて、「受験は無理かな」と思っていました。本人もあまり乗り気ではなかったですし、高学年まで進学塾にも通わせていませんでした。ところが、長男が私学に通うようになり、その学校生活を見て、私が「下の子も受験させたい」と思うようになりました。勉強面の指導や母親同士の付き合いなども含めて、私学の環境の素晴らしさを知ったのです。次男にそう言うと、最初は渋々でしたが通塾を始め、徐々にサッカーの強い私立中学をめざすようになりました。

そして、現在通学している私学に入学されたのですね。

Mママ

はい。結果的には思ってもみなかった学校に入学しました。合格したのは、いわゆる“お試し校”だったのです。サッカーもとくに強くはなく、あまり学校のことを知らずに入学。本人よりも私のほうがショックを受けていました。入学式でも私は一人で泣いていて、「今、もし第一志望校から繰り上げ合格の連絡がきたらどうしよう……」とまで考えていましたね。

入学後、気持ちは変わりましたか?

Mママ

変わりましたね。入学したのは、手厚く面倒を見てくれて、本人の力を上手に伸ばしてくれる学校でした。次男は、先生や先輩からものすごくかわいがられて、本当に楽しい学校生活を送っているので、今、私は心から満足しています。勉強でも、入部したサッカー部でも、最初から力に余裕のあったことが、本人のやる気につながったようです。もし、規模の大きい第一志望校に入っていたら、埋もれてしまったり、自信を失ったりしていたかもしれません。

では、やはり2人目のお子さんも受験をさせて良かったと思われますか?

Mママ

はい。本人にとって、しかるべき学校に導かれたという思いが強いです。描いていたサッカーの夢はもしかしたら変わってしまったかもしれませんが、先日、本人は「勉強が楽しい」と言っていました。サッカー以外にやりたいことが見つかったようです。中3で短期留学を経験したことがきっかけで海外の学校に目を向け始め、英語をがんばることにしたようです。

【2】きょうだいの学力を比べない気配り

きょうだいの比較はNG ママの気遣いが必要

それは大きな変化ですね。中学受験の頃、きょうだいで学力差はありましたか?

Mママ

ありました。長男に比べて次男は算数ができなくて、個別の授業をたくさんとって補強しましたね。それでも同じテストを受けると偏差値帯が違うので、私はよく「お兄ちゃんはできたのに」と言っていました。すると次男は、「どうせ僕はダメだから」と言うようになってしまったのです。「これはいけない」と反省し、上の子と比べるのはやめ、褒めたたえる作戦に変更しました(笑)。長男は自分で切り拓いていくタイプでしたが、次男は、私が「がんばって」と言いながら引っ張っていく感じでしたね。次男の受験で、私もずいぶん鍛えられました(笑)。

それぞれ受験のタイプが違うのですね。Sさんのご長男は難関中学を受験されましたが、きょうだいの学力差についてはいかがでしたか?

Sママ

学力差は非常に大きかったです。3人目は1年近く塾へ行っていなかったこともあり、「受験する意味があるのかな?」と思うほどの成績でした。「同じ親から生まれてこんなに違うのか」と思いましたよ。でも本人にそんなことは言えませんから、「お兄ちゃんは特別な事例。あなたはあなたでがんばりましょう」と言うようにしました。

2人目のお子さんはいかがでしたか?

Sママ

2人目も最初はひどい成績でしたが、小6で転塾してからメキメキと伸びました。子どもにとって、合う塾に入れる大切さを実感しましたね。

ごきょうだいの関係はどのようなものですか?

Sママ

3人ともきょうだいの仲は良いですよ。地方の大学に通う長男とたまに会うと、次男が長男を独占しています(笑)。そういえば、次男が中学受験でなかなか結果が出なかった時に、長男に「激励のメッセージを送って」と頼んだら、ものすごく立派な長文メールを送ってきてくれました(笑)。「受験がすべてではありませんが、今はがんばる時です」みたいな(笑)。

いいお兄ちゃんですね。3人の受験を経験されて感じたことはありますか?

Sママ

やはり「同じ受験は一切ない」ということですね。3人目ともなると、「慣れているでしょう」とよく言われましたが、そんなことはまったくありません。ただ、この時期には模試があり、塾の面談があり……と、スケジュールの流れを知っているだけで、上の子の時のノウハウはほとんど役に立ちませんでしたね。

経験を踏まえて、お子さんへの対応に変化はありましたか?

Sママ

最初の子の時、私はよく激怒して「勉強しないのなら塾を辞めなさい!」などと言っていましたが、「親がガミガミ言ってもあまり変わらない」ということがよくわかったので、3人目の時はあまりうるさく言わなくなりました。

Tママ

私も、3人目の時は心の余裕があったので、それが大きな違いでしたね。上の2人がすでに私立中学に入っていて、周りの例も見る機会が増え、「無理にレベルの高い学校に入れることはないな」と思うようになりました。

【3】中学受験が与えてくれた良い環境

子どもの力を伸ばすためにしっかりサポートを

お子さんたちにとって、中学受験で得たものとは何でしょう。

Tママ

3人それぞれ良い環境で中高生活を送ることができています。公立のママたちの話を聞くと、高校受験が終わって高校に入るとすぐに大学受験の準備で、ゆっくりする時期がないのではないかなと思います。また、長女は推薦で大学が決まり、中高6年間一度も塾に通わず、大学受験にお金がかからなかったのもありがたかったです。本人は学校の勉強をがんばりましたが、私は予備校を探したり、夜の送り迎えをしたりする必要もなく、とても楽でした。

Sママ

子どもたちは学校で、がんばる友達がたくさんでき、刺激を受けています。友達や先生に恵まれた学校生活は楽しそうで、本当に全員受験させて良かったと思います。

受験を控えている方に、アドバイスをお願いします。

Tママ

きょうだいを比較しないのはもちろん大切です。また、それぞれの子どもに合った方法で褒めてあげるといいと思います。

Mママ

学校選びでは、良いところを見つけるため、学校へ行った際には在校生に話しかけることをお勧めします。ウチも子どもを連れて行った時に、在校生に「がんばってね。待ってるよ」と言われたことが、息子のモチベーションにつながりました。

Sママ

ウチは3人とも途中で塾を変わっているのです。子どもに合わないと思ったら、転塾を考えてもいいかもしれません。学校選び同様、塾選びも大切にしてください。

お母さま方、ありがとうございました。きょうだいの受験を考えている方は、ぜひご参考にしてください。

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