麗澤高等学校サッカー部(部員51名)は、一つの目標に向かって努力し続けることを意味する「万里一空」をモットーに掲げています。この“心のあり方”を武器に、2025年には「第104回全国高校サッカー選手権大会千葉県大会決勝トーナメント」へ2年連続進出を果たしました。今回はチームの魅力について、キャプテンのAさん(高3)、マネージャーのMさん(高3)とKさん(高3)、そして顧問の山口亮先生にお話を伺いました。
麗澤高等学校サッカー部(部員51名)は、一つの目標に向かって努力し続けることを意味する「万里一空」をモットーに掲げています。この“心のあり方”を武器に、2025年には「第104回全国高校サッカー選手権大会千葉県大会決勝トーナメント」へ2年連続進出を果たしました。今回はチームの魅力について、キャプテンのAさん(高3)、マネージャーのMさん(高3)とKさん(高3)、そして顧問の山口亮先生にお話を伺いました。
Aさん(高3)
サッカーを始めたのは小1の時です。麗澤中学校時代にもサッカー部のキャプテンを務めていたのですが、当時、高校の練習に参加させてもらう機会がありました。その時に実感したのが、高校生との圧倒的な体格と体力の差です。練習試合で先輩方と身体がぶつかった際、自分が遠くまで吹き飛ばされてしまうほどのパワーと迫力に、衝撃と感動を覚えました。「自分もこの場所で強くなりたい」と思い、麗澤高校でもサッカーを続けることを決意しました。
サッカーは、対戦相手によってプレースタイルが多様です。パスやドリブルで細かく崩してくるチームもあれば、ロングボールを多用して一気に攻め込んでくるチームもあります。だからこそ僕たちは、どんなタイプの相手でも柔軟に対応できる力を養うため、日々の練習からバリエーション豊かな戦術を意識しています。
サッカー部の特色は、部員たちの仲が良いこと。この“絆の強さ”をチームの強みに変えられるよう、キャプテンとしてみんなをまとめています。特に印象に残っている試合は、高1の時に初めてスタメンで出場した、「第103回全国高校サッカー選手権千葉県大会1次トーナメント」1回戦です。アクシデントで体調を崩す先輩が続出する苦しい展開でしたが、諦めずに延長戦まで闘い抜きました。最後はPK戦での勝利となり、僕もシュートを決めて決勝トーナメント進出を果たすことができました。この試合での成功体験が、今の自分を支える糧になっています。
サッカー部での活動を通じて、何より精神面が鍛えられました。山口先生は日頃からランニングを重視されていますが、それは“最後まで諦めずに走り切る強い心”を育てるためです。この指導のおかげで、勉強にも全力で取り組むことができています。毎日の授業を大切にしながら、文武両道を徹底してきました。将来の目標は、インフラなどの環境整備を通じて人々の安全な暮らしに貢献すること。その夢を叶えるため、国立大学の都市科学部への一般選抜合格をめざし、受験勉強にも全力を尽くしています。
Mさん(高3)
サッカー部の自慢は、キャプテンのAさんが言う通り、部員たちの仲が良く、先輩・後輩のつながりが強いこと。お互いの信頼関係がしっかり築かれている点が、日々のプレーからも試合の展開からもよく伝わってきます。
幼稚園の頃からサッカーを習っていた私は、現在このチームで”プレーヤー兼マネージャー”として活動しています。麗澤には女子サッカー部がないので、特別に選手として男子の練習に参加させてもらいつつ、試合の時はマネージャーとして全力で部員をサポートしています。ちなみに、プレーヤーとしてのポジションはサイドバックです。
マネージャーとしての重要な仕事の一つが、試合中の給水(ボトル渡し)です。試合をスムーズに進めるためにも、喉が乾いた選手に1秒でも早く水を渡せるよう、常に周囲へ目を配り準備しています。ほかにも、交代選手の名前を正確に記録する役割などがあります。大会が近づくにつれて、ピッチにはピリッとした心地よい緊張感が漂い始めます。私はマネージャーですが、選手たちと全く同じ緊張感をもって大会に臨みたい。だからこそ、日頃から大会に向けてしっかりと気持ちを切り替え、チーム一丸となって準備を進めています。
マネージャーは、常に「どの部員が、どこで、何をしているか」を把握している必要があります。この役割を通じて、周囲の様子をしっかりと観察することの大切さを学びました。常に全体に目を配ることで、困っている選手がいた時にすぐ手を差し伸べられるからです。また、部活動で忙しい毎日を送るからこそ、時間を大切に使う意識が芽生えました。今ではしっかりと計画を立てて勉強する習慣が身につき、学習面での成長にもつながっています。
マネージャーとしての経験を通じて、人を支えることの喜びや、やりがいを実感できました。この経験を活かし、将来は子どもたちを支えて育てる小学校の先生になりたいと考えています。その夢への第一歩として、教員免許を取得するために難関私立大学への進学を目標に掲げました。一般選抜での受験をめざしているため、今はこれまで以上に部活動と勉強の両立に励んでいます。
Kさん(高3)
運動部のマネージャーに以前から憧れていたため、サッカー部の見学に行ったところ、雰囲気がとてもよくて好感がもてました。「この仲間たちと高校3年間を過ごしたい」——そう思ってマネージャーとして入部することに決めました。
マネージャーは水分補給や時間の管理、部員がケガをした時、氷で冷やすアイシングなどを担当します。部員が求めていることを先回りして察知し、行動に移すことが重要な役割です。例えば、部員が「喉が乾いた」と口にする前に水を差し出す必要があります。ほかにどんな小さなことでも、気がつけばチームに貢献できるよう率先して動くようにしています。マネージャー業務に追われる忙しい日々ですが、使える時間が限られているからこそ、電車の移動時間を勉強にあてるなど、自分なりに工夫しています。将来は難関私立大学の国際系学部に進学し、留学に挑戦することが目標です。
サッカー部は、部員同士の仲が良いだけでなく、みんな優しく穏やかな性格をしています。とても話しかけやすい雰囲気なので、困ったことやわからないことがあっても、誰にでも気軽に相談できる環境です。この温かい絆があるからこそ、私たちは一つになって進み続けられます。こうした恵まれた環境のなかで、数多くの貴重な体験を積み重ねることができました。
一番の思い出は、キャプテンのAさんと同じ高1の時の「第103回全国高校サッカー選手権大会千葉県大会1次トーナメント」1回戦です。負ければ引退となる3年生の熱い想いを背負った大事な初戦でしたが、試合はアクシデントの連続でした。何人もの先輩方が足をつるなどして急な選手交代を余儀なくされ、苦しい展開が続いたんです。ベンチで見守るなか、「当時の3年生マネージャーの先輩は、どんな気持ちで耐えていたのだろう」と、その精神力の強さに圧倒されました。それだけに、苦難を乗り越えて勝利した瞬間の喜びは、言葉にできないほど大きなものでした。
最高学年となった今、あの時の先輩マネージャーの心境が痛いほどわかるようになりました。そして今、私たちにとっても最後となる、「第105回全国高校サッカー選手権大会の千葉県予選」が始まろうとしています。あの日の先輩のように、どんな局面でもブレない“強い心”をもって、全力を尽くす部員たちを最後までサポートしていきたいです。
山口 亮 先生(保健体育科)
サッカー部では「万里一空(ばんりいっくう)」をモットーに掲げています。「万里」は遥か彼方まで続く長い道のり、「一空」は目標に向かって心を一つにすることを表しています。高い目標に向かって最後まで努力を続けるという思いをこの言葉に込めています。
サッカーの世界は、決して楽しいことばかりではありません。時には大きな壁にぶつかり、苦しい思いをすることもあります。しかしそれは、これからの勉強においても、将来社会人として働くなかであっても全く同じです。私は部員たちに、サッカーという競技を通して「自分がこうなりたい」という理想の目標を掲げ、どんな困難にもめげずに成し遂げようとする“強い心”を育んでほしいと願っています。
麗澤高校には向上心の高い生徒が多く集まっています。部員たちも同じです。そのため、私が言ったことを理解するスピードが速く、私があまり口にしなくても、自分の頭で考えて行動してくれる部員が多い。それが部の特色と言えます。また、「万里一空」の精神を大切にして、部員の多くが高い志をもって難関といわれる大学に進学しています。
今シーズンの目標は「第105回全国高校サッカー選手権大会 千葉県大会」でのベスト32進出です。もちろん、勝ち進んで全国大会に出場することは最大の夢であり目標です。しかし、現在のチーム状況や歴代の先輩たちの足跡を冷静に見つめ、今の自分たちに最も適したマイルストーンを設定することが重要だと考え、この目標を掲げました。まずは先輩たちの実績に追いつくこと。そしてベスト32を達成した先にある“未知の領域”で戦う自分たちを思い描きながら、部員たちは日々、熱心に練習に励んでいます。
ベスト32という目標を達成するために重要視しているのは、オフェンスよりもディフェンスの強化です。「失点しなければ負けはない」という徹底した守備力を鍛え上げています。全力を出し切ることに加え、サッカーを通じて身につけてほしいのは、社会で通用する豊かな人間性です。ここで養った相手を思いやる心やチャレンジ精神を、社会に出てから最大限に活かしてほしいと願っています。サッカーが大好きな中学生の皆さん、そしてサッカーと勉強を高いレベルで両立し、目標大学への進学をめざしたいと考えている皆さん、ぜひ、麗澤高校サッカー部で一緒に夢を追いかけましょう。
男子部員と練習に励むМさん
日々の研鑽が勝利へとつながります。
水を入れたボトルを用意するのもマネージャーの大事な役目
山口先生はサッカーの強豪校 千葉県立八千代高校サッカー部出身。八千代高校では体育科で学び、日本体育大学に進学後もサッカーを続けました。社会人サッカーの経験も。
今シーズンの目標は「第105回全国高校サッカー選手権大会 千葉県大会」ベスト32進出!
人工芝グラウンドで集合撮影
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