桑原先生鷲見先生は留学経験がありますね。なぜ社会人になってから留学したのですか?
鷲見先生大学を卒業して英語を教えるとなった時に、「何を教えるのだろう?」と疑問が湧いてきたのです。「実際に海外へ出たこともないのに何が教えられるのだろう?」と思い至って留学し、アメリカに半年くらい、オーストラリアに 1年半ほど住んでいました。
東條先生高校生にはどんなふうに話していますか?
鷲見先生私は留学を経験してから自分の持ち味や個性を表現できるようになり、人を否定しなくなりました。自信もつきましたね。セブ島の研修もそうですが、知識として知っている貧困と、実際に現地で感じたことは全く違います。だから海外へ出るのは早ければ早いほどいいと思うのです。
桑原先生1年間の長期留学を経験した生徒は、そのまま海外に住んでもいいと思うようですが、日本の良さに気づいて帰国する生徒は多いですね。海外生活を経験すると新しいアイデンティティを手に入れる。それが鷲見先生の言う「自信」なのかもしれませんね。
東條先生海外に出ると苦労しますからね。長期留学は本校の留学制度も外部の留学エージェントのプログラムも選択できますが、外部エージェントの留学プログラムでオックスフォードに留学していた高3生は、「1年間、生きるのに精いっぱいだった」と話していました。
鷲見先生その生徒はもともと英語が苦手で、現地では最初の友達づくりに苦労したそうです。
東條先生「自分を変えたい」と思って留学したようですね。途中でギブアップしなかったのは立派です。また最近、本校のアメリカ留学プログラムから1人、帰国しましたね。
桑原先生彼女が留学した学校は、西海岸のワシントン州にあるアットホームなキリスト教系の学校です。現地校のある地域は古き良きアメリカの雰囲気が残っており、彼女はそこで貴重な経験をさせていただいて、本当に成長して帰ってきましたね。
東條先生カナダ留学はアメリカよりも少し大きなオタワの近くの州立校へ通います。5校ある公立校のどこかに配属されます。
桑原先生大きな街ですが、州立校なので自由な雰囲気ですね。オーストラリアは短期、中・長期の留学が全て同じブリスベン郊外の学校で行われています。
東條先生オーストラリアの留学先のノースレイクスステイトカレッジは、日本の“つくば学園都市”のような雰囲気で、「つくばエクスプレス」のような電車が通っていますね。
桑原先生2002年に設立され、勉強と共にスポーツやダンスにも力を入れている学校です。ゴルフ・バスケットボール・ダンスなどのスポーツ科目が盛んな学校であり、数学・科学・コンピュータなどの科目に加え、イタリア語と英語を交えた授業が特徴的です。本校と提携を結んでいる学校なので、先方の担当者もよく知っているし、留学した生徒同士、先輩・後輩のつながりもできています。
鷲見先生生徒たちはどんな動機で中・長期留学に参加していますか? 志望理由書の作文にはどんなことを書いているのでしょうか。
桑原先生共通しているのは、語学力をアップさせたいということ。将来、海外で暮らしたいという理由も多く見られますね。大学生になっても留学はできるけれど、なぜ高校生のうちに留学したいのかというと、社会へ出る前に何かしらの“インスピレーション”を受けたい気持ちがあるのでしょう。鷲見先生が言っていたように、早ければ早いほど吸収できるものがありますから、今のうちに留学に挑戦するのだと思います。
東條先生留学を経験して、オーストラリアの大学に進学した生徒も4名いますね。
桑原先生留学した高校にそのまま編入する生徒もいました。
東條先生オーストラリアの大学に進学した生徒は、映像分野の勉強をして今も頑張っています。メルボルン大学の音楽学部に進学した卒業生もいます。
桑原先生テクノロジー系の分野を学ぶ生徒もいますね。何よりも日本の大学に比べて設備規模が違うのでうらやましくなります。海外の大学には世界中の人たちが色々な目的をもって集まってくるので、勉強以外のところでインスピレーションを受けることも多いと思います。
東條先生本校でも留学を経験した生徒がほかの生徒に刺激を与えています。