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言葉の美しさが自分の強さに変わる

麗澤高等学校

〒277-8686
千葉県柏市光ヶ丘2-1-1

TEL:04-7173-3700

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記憶力、瞬発力、精神力が磨かれる
畳の上の格闘技

 麗澤中学・高等学校の卒業生である長谷川みか先生(言語技術科)が顧問を務める「競技かるた部」は、各種大会で入賞するなど輝かしい実績を誇ります。「競技かるた」とは自陣と敵陣に分かれて「百人一首」の札を使用する競技で、読手が読み上げた「上の句」に対応する「下の句」の札を取り合います。

 そこで、この競技の魅力や部の活動について、長谷川先生、副部長のK.Kさん(高3)、K.Mさん(高3)に聞きました。なお、K.Kさんは第31回関東地区高校生読手審査に千葉県代表として出場、K.Mさんは昨年11月に開催された関東大会(第31回高校生関東地区小倉百人一首かるた大会)で、千葉県代表Bチーム主将を務めた経歴があります。

顧問の先生に聞きました!

部のモットーは『自主自律』

長谷川みか先生
・A級公認読手
・入試広報チーム 言語技術科

 本校卒業生である私は、中学生の時に国語の授業で「競技かるた」を体験し、その魅力を知って「百人一首愛好会」を立ち上げました。これが現在の「競技かるた部」の前身です。

 競技かるた部は競技の楽しさ、奥深さを実感することを心がけながら、中学生と合同で活動しています。部員はとてもフレンドリーな関係を築いていますが、いざ試合になると、先輩・後輩に関係なく実力で競い合うなど、上下関係を保ちながら切磋琢磨しています。部のモットーは『自主自律』。自分たちで考え、行動し、競技かるたを通じて人間性を深め合っています。

 百人一首のなかで最も好きな和歌は、俊恵法師の「夜もすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり」です。現代語に訳すと「愛しいあなたを思って物思いに沈む一晩中、夜がなかなか明けようとしないので、いつまでも朝日が差し込まない寝室の隙間さえも薄情に思えます」となります。「ねやのひまさへ つれなかりけり」という言葉の響きに美しさを感じます。

 百人一首には「決まり字」といって、最初の一文字目や二文字目を聞けば、どの札か特定できる和歌があります。俊恵法師が詠んだこの和歌の「決まり字」は「夜(よ)も」の二文字です。一文字目だけ聞けば「この札だ!」とわかる和歌もあれば、六文字目まで聞かないとわからない和歌もあります。

 最初の一文字目を聞いただけで「下の句」が特定できる和歌は「一字札」と呼ばれ、全部で7首あります。この7首は「上の句」の最初の一文字をとって「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」と覚えます。俊恵法師が詠んだ先ほどの和歌の「決まり字」は「よも」の二文字です。しかし試合が進行すれば「よも」だった決まり字が「よ」に、さらに短く変化していきます。札を素早く取るためには、これらの「決まり字」を頭に入れ、その変化についていくことが重要です。あわせて、「上の句」の最初の数文字の音を素早く聞き取ることも勝敗の決め手となります。

 このように競技かるたには瞬発力と集中力が要求されるのです。なお、競技かるたには対戦相手のほかに、和歌を読み上げる読手が必要です。読手には、選手が集中して和歌を聞けるように読むとともに、美しい日本語を伝える役割があります。

 この読手講習会が今年5月に本校を会場に行われ、「A級公認読手」の資格をもつ私が講義と指導を担当しました。主催は「千葉県高等学校文化連盟小倉百人一首かるた専門部会」で、対象は読手に挑戦したいという千葉県内の高校生や、かるた部の顧問の先生方です。こうした活動を通して多くの方々に競技かるたの素晴らしさ、日本語の美しさを知っていただけたらと思います。

読手経験者の副部長に聞きました!

千年以上前に生きていた人たちの思いを

K.Kさん(高3) K.Kさん(高3)

 麗澤中学校で弓道研究会に所属していた僕は、授業で百人一首を覚えるなど、日本の伝統文化に深い関心がありました。また、競技かるたを扱ったアニメを観て、選手が札を取る姿に憧れも抱いていました。これが競技かるた部に入部したきっかけです。

「百人一首」のなかで最も好きな和歌は、阿倍仲麻呂の「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」です。遣唐使として唐に渡った仲麻呂は、船が難破して帰国できずに「あの月は奈良の春日にある三笠山に昇っていたのと同じ月なのだ」と故郷を懐かしんで詠んだ和歌です。この短い言葉から醸し出される哀愁に強く惹かれています。

 このように「百人一首」の素晴らしさは、和歌の意味や詠まれた経緯を知ることで、より共感できる点にあります。千年以上前に生きていた人たちの思いが、今を生きる僕たちと同じなのだとわかり、その実感がさらに味わいを深めていきます。

 一方、競技かるたの魅力は、試合が終わるたびに自分ができなかった点を振り返って反省しながら、さらなる技術向上に向けて努力を積み上げていけることです。この競技を通じて、自ら学ぶ姿勢の尊さを知ることができました。そんな僕が読手講習会に参加した理由は、長谷川先生やほかの読手が和歌を高らかに読み上げる声を聞いて、「あんなに強くて美しい声を僕も出してみたい」と思ったからです。

 将来の目標は明確には決めていませんが、国立大学に進学して経済学を専攻し、その知識を社会へ役立てることが今の目標です。競技かるたで学んだことを大学で活かしていきたいと思っています。

主将経験者の部員に聞きました!

努力すればするほど強くなれる

K.Mさん(高3) K.Mさん(高3)

 私は昨年夏に全国大会千葉県代表最終予選の麗澤高校チーム主将を、昨年秋には関東大会の千葉県代表Bチーム主将を務めました。 競技かるたは基本的に個人戦ですが、団体戦では5人1組となって相手チームと競い合います。個人戦と大きく違うのは、チームのメンバーに声かけができることです。チームを勝利に導くために札を取った時は、チームメートに「ナイス!」と鼓舞したり、取れなかった時は「次は一緒に札を取ろう!」と作戦を伝えたりすることができます。

 競技かるた部に入ったのは、併設の麗澤中学校に入学してからです。小学生の時に百人一首の大会があり、和歌を覚えた楽しい思い出があるため、本格的に始めようと思い入部しました。ひとつの競技をこんなにも長く続けたことは初めての経験で、大きな自信につながりました。また、後輩や先輩もでき、入部してよかったと心から思っています。

 最も好きな和歌は紀友則の「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」です。「こんなに陽の光がのどかに射している春の日に、なぜ桜の花は散っているのだろうか」という意味です。好きな理由は一文字目の「ひ」が聞きやすいこと、また、「ひ」で始まる和歌がこのほかに二首しかないことです。耳にして心地よいリズム感も気に入っています。

 競技かるたの素晴らしさは、努力すればするほど強くなれ、年齢や性別に関係なく相手に勝てることにあります。また、大会に出場することで、他校の生徒や大人と新しい人間関係が築けることです。入部して“言葉のもつ力”を知りました。百人一首には、人々の思いが当時の言葉で綴られています。そこからは美しさだけでなく力強さも感じられます。また、団体戦の時のように言葉で仲間を励ましたり、勇気づけたりすることもできます。時には言葉で人を救うこともできるかもしれません。

 

 卒業したら国立大学の教育学部に進み、将来は国語の先生になって、多くの生徒に言葉の力を伝えていきたいと思います。

100枚の「下の句」が記された札(かるた)を裏返しにしてかき混ぜ、そこから25枚の札を取り出します。これが自分の陣の札になります(対戦相手も同じ)。
その後、自分が取った札25枚を表にして並べます(残りの50枚は使用せず)。自分の持ち札のある空間が自陣、対戦相手の持ち札のある空間は敵陣となります。並べ終わったら、自分と相手の持ち札の「下の句」を暗記。部員Tシャツには部のスローガン「百歌繚乱」の文字が記されていました。
札を見つめながら「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の……」と読み上げる長谷川先生の和歌を集中して聴く部員たち。
「上の句」を聞いて、相手より早く「下の句の札」を取ります。
教室内には札を取るパシッという音が響きわたります。
敵陣の札を取った時、そして対戦相手がお手つきをした時に、自陣の札1枚を敵陣に送ります。自陣の札が全て先になくなったほうが勝ちです。
左からK.Kさん、長谷川みか先生、K.Mさん

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