2024年に創立127年目を迎える岩倉高等学校は『運輸科』と『普通科』の2科制で、鉄道運輸業界をはじめとする、さまざまな分野で活躍する人材を輩出しています。春から新生活を送る4名に話を聞きました。
※取材は3月に実施
2024年に創立127年目を迎える岩倉高等学校は『運輸科』と『普通科』の2科制で、鉄道運輸業界をはじめとする、さまざまな分野で活躍する人材を輩出しています。春から新生活を送る4名に話を聞きました。
※取材は3月に実施
※普通科7限制には「国公立・最難関私大クラス」と「私大クラス」がある
荒谷さん“大学受験指導が充実している学校”ということで岩倉高校の存在を知り、説明会に足を運びました。その際、アクセスが抜群で通いやすく、施設・設備が充実していて先生方の雰囲気も自分に合っていることが入学の決め手になりました。“明るい雰囲気”がとても居心地がよく、「入学してよかった」と心から思いました。
仲本さん岩倉高校は自宅から近く、模試などで足を運んだこともあったので親しみを感じて受験しました。岩倉の“明るい雰囲気”が自分に合っていると感じられたし、「楽しい高校生活が送れそう!」と前向きな気持ちで高校生活をスタートさせることができました。
林さん中学時代から陸上競技に力を入れていたため、高校も陸上競技に打ち込める学校を探していて、“陸上競技の強豪校”など、いくつかの学校に足を運んで部活動の様子も見学しました。そのなかで楽しく競技ができる環境が整っている岩倉高校が最も自分に合っていると感じて入学を決めました。入学時は高校卒業後の進路について迷っていたので、“就職と進学の両面のサポートが充実している”という点も理由の一つです。
出口さん子どもの頃から鉄道が大好きで「車両を動かしてみたい!」と思うと同時に、“制服をキチンと着こなして働く大人の姿”にも憧れていて、鉄道関係の仕事に就きたいと考えるようになり、鉄道関係の就職実績がある学校として岩倉高校の存在を知りました。『運輸科』だけではなく『普通科』も設置されているため、さまざまな目標をもった生徒同士が幅広く交流できる環境も魅力に感じました。
荒谷さん僕は2年次から『S特コース(現 国公立・最難関私大クラス)』に入りました。クラスに馴染めるかどうか不安もありましたが、2年次の修学旅行ですぐに打ち解けて、それを機にとても仲良くなりました。行事や日々の学校生活を通して、深く広く生徒同士の関係性を深めていけるのが岩倉のいいところです。これは『S特』だけでなく、どの科・コースにも言えることだと思います。例えば毎年5月に東京武道館で行う体育祭は、全学年が4組に分かれて学年やクラスを越えてチームとなり、学校全体で盛り上がります。
仲本さん『S特コース』は少人数クラスで、2年間クラス替えがなく担任の先生も変わりません。そのため個々に合った無理のない方法で学習面を手厚くサポートしてもらえる点が魅力だと思います。難関大学合格をめざすクラスですが、学習のみに特化したきゅうくつさは一切なく、どの生徒ものびのびと過ごしていました。
林さん私が在籍した『L特コース(現 6特クラス)』は、『7限制私大クラス』と同じ進度の授業を受けながら難関大学などをめざし、部活動でも頑張る生徒のためのコースで、全員が部活動に加入していました。所属する部活動やそれぞれの目標は違いますが、“一つのことにまっすぐ取り組む姿勢”は共通しているため協調性があり、とても活気ある雰囲気でした。
出口さん“鉄道好き”が集まる『運輸科』は、趣味の話や将来の目標などを共有できる濃密な時間を過ごすことができるので、団結力はとても強いです。部活動や学校行事を通して『普通科』の人たちと触れ合う機会も多いため、閉鎖的にならないのが良いところです。特に生徒会活動を通して、さまざまな意見をもつ生徒たちがたくさんいることを知り、視野が広がりました。生徒会長として多様な意見をまとめ、全体をより良い方向に導いていけるように取り組んでいくなかで、リーダーシップや協調性、目標の実現に向けて諦めない姿勢など、多くのことを学びました。
※普通科6限制には「私大クラス」と「6特クラス」がある
荒谷さん高校に入学して1~2年は将来の目標が定まらず、志望校も「なんとなく理系かな……」という程度で漠然としていました。先生から「理系に進むにしても得意な英語は伸ばしておいたほうがいい」とアドバイスをもらい、高2で英検準1級を取得するなどして勉強に力を入れてきました。そのことが後の大学受験にも大いに役立ち、先を見据えたアドバイスをしてくださったことに感謝しています。
第一志望校を決めてからは、受験科目に絞って勉強に集中しました。先生方は、どんな時も嫌な顔一つせず相談や質問に応じてくださり、不安な時期も励まし寄り添ってくれました。また、自習室に常駐する“大学生チューター”に相談や受験勉強の指導をしてもらえたことは、とてもありがたかったです。
仲本さん僕は3年間バドミントン部に所属し、文化祭実行委員も務め、部活動や学校行事を存分に楽しみました。部活動や委員会では学年を問わず交流があり、学年が上がるにつれて求められる役割も変化していきます。そうした関わりのなかで学べることは多かったと思います。
学習面ではクラスメートの存在がよい刺激になりました。大学受験に向けた意識が高い環境に身をおいていたことで、常に気持ちを引き締めて学習に取り組んでいました。その結果、推薦で第一志望の大学に進学することができました。推薦入試では学校に常駐する“大学生チューター”の方から実践的な指導を受けることができ、先生は熱心に面接対策を行ってくれました。そのおかげで自信をもって面接試験に臨むことができました。
林さん『L特』は『普通科』ですが、『運輸科』の鉄道実習に参加することができます。鉄道実習で『東京地下鉄』へ研修に行き、会社の雰囲気や仕事内容に触れ、「ここで働きたい」と実感できたことが進路を決める大きなきっかけとなりました。
クラス全体で就職するのは私ともう一人だけ。ほかは全て進学だったので少し不安もありましたが、将来について話したり意見を聞いたりするうちに、進路の違いを新鮮に感じられるようになり、前向きな気持ちになりました。経験豊富な運輸科の先生が、試験や面接の対策をサポートしてくれたこともありがたかったです。
出口さん就職活動というと、多くの人が大学生をイメージすると思いますが、高校生の就職活動は事情が異なります。高校生ならではの就職活動スケジュールや、会社ごとの傾向や対策など、一般的にあまり知られていない情報に精通していることは岩倉高校の強みです。
「鉄道が好き」という漠然とした気持ちだけでは就職活動はできません。志望動機をどのように書けばいいのか、面接でどのようにアピールすればいいのか、といったことをしっかりと準備できたことで第一志望の会社に就職ができました。先生方には心から感謝しています。
荒谷さん受験勉強をしていると、うまくいかない日もあると思います。1日1日も大切ですが、「今日がだめでも明日はできる」と気持ちを切り替えて頑張ってほしいです。進学先はミッション系の大学なので、専門分野の学びに加え、これまで身近になかった“キリスト教の文化”に触れられことも楽しみにしています。
仲本さん先生やチューターの皆さん、そして3年間一緒に過ごした仲間たちの存在があったからこそ第一志望校の合格を勝ち取ることができました。その恩に報いることができるような大学生活を送りたいです。たくさんの友人に囲まれ、いろいろなことに挑戦し、成長していきたいです。
林さん私は最後まで手を抜かずに陸上競技に取り組んできました。高3の11月に開催された陸上競技大会に向けて、就職採用試験の3日前まで練習に打ち込んでいたほどです。部活動で鍛えた忍耐力や粘り強さ、計画性・積極性などは就職活動でとても役立ちましたし、この先社会人として生きていくうえで大きな力になると思っています。高校生活で学んだことを活かしつつ、今後は陸上競技以外の世界にも目を向け、幅広く楽しみながら社会人生活を送りたいと思っています。
出口さん僕は「日頃の学びが将来につながっている」ということを意識できたからこそモチベーションを高く高校生活を送り、学習にも前向きに取り組めたのだと感じています。これから高校受験をする皆さんも「勉強がつらい」と感じた時は、将来自分のやりたいことと学びがどのようにつながっているのかを意識してみると、モチベーションアップにつながるのではないでしょうか。それぞれの夢を叶えるために、高校受験を頑張ってください。そして、それぞれの進路に向かって充実した高校生活を送り、夢に向かって羽ばたいてくれたらうれしいです。
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