読書部は、2年前に国語科の先生が“読書好き”を集めて創部した部活動で、私は創部メンバーの一人です。先輩がいなかったので全ての取り組みが試行錯誤の連続でしたが、最近は部員同士の関係性も深まり、のびのびと楽しく活動しています。
活動は週3回で、部員それぞれが好きな本を持ち寄って本の感想を語り合います。恋愛小説や戦記物など、各自の好きな分野が違うので、自分が今まで読んだことのない分野を知ることができます。私が最近好きなのは、知念実希人さんの医療ミステリーシリーズです。知念さんは作家であり医師でもあるので、将来は医療系をめざす私にとって、とても興味深い内容です。“戦記物”が好きな部員が紹介してくれる本は、歴史の知識を増やしてくれそうです。ただ、歴史を題材にした本はどれもページ数が多いので、時間がある時に読破したいと思っています。
最近はいろいろなところで開催されているビブリオバトルにも参加しています。コロナ禍の最中には、リモートで行われるビブリオバトルに多く参加し、11月には『彩の国高校生ビブリオバトル2023』にも出場しました。ビブリオバトルへの出場は緊張もしますが、集まっているのはみんな本好きなので、知らない本と出会えることができてワクワクします。
今年の文化祭では、本を紹介するポップを作って展示しました。私が作った医療ミステリーのポップは、紺色を地に白を効かせて“密室ミステリー”という言葉を載せました。読書部は普段から図書室のポップ作りをお手伝いしているので、本校を訪れた際には部員のポップを目にする機会があるかもしれません。
昨年の文化祭では、来場したお子さんに向けて読み聞かせを行いました。子どもたちが一生懸命耳を傾けてくれたことがうれしくて、「もっとやってみたい」と部員同士で話しています。
読書はたとえ堅い内容の本ではなくても、知らないうちに知識が蓄えられていきます。最近は国語の授業で小説を読み解くのも楽しく感じるようになりました。これからたくさんビブリオバトルに挑戦して、人に伝わる発表ができるようになりたいと思います。
副部長/T.M.さん(高2)
読書部員は図書館のポップ作りをお手伝いしています。