僕が選んだのはイギリスです。アメリカとイギリスのどちらにするか迷ったのですが、イギリスに決めました。理由は、アメリカよりも歴史が深く、古い街並みに憧れていたからです。海外へ行くのは初めての経験でした。
この短期留学の期間は19日間です。最初の3日間は「バッキンガム宮殿」や「大英博物館」などの名所を巡り、大きな感動を得ることができました。その後、訪れたのがイギリス南西部にあるボーンマスです。歩いて15分ほどで美しいビーチに行ける港街です。
ここで僕たちはホームステイをしながら、2週間の日程で語学学校に通いました。クラスには僕たちと同年代の台湾、イタリア、チェコなど世界各国から英語を学びに来ている留学生がいました。午前中は留学生と一緒にイギリス人の先生から英語のレッスンを受け、午後は同じクラスの生徒とスポーツをしたり、街を散策したりするアクティビティを楽しみます。
クラスの生徒数は10人前後で、みんな母国語ではない英語を共通語として話すので、間違うことを恐れずにコミュニケーションが図れ、すぐに打ち解けることができました。思い出に残っているのは、留学生たちに自国の習慣や言葉を教えてもらったことです。特にチェコという国について、僕はほとんど知識がなかったので驚くことがばかりでした。異文化に触れる貴重な体験ができたと思っています。
ホームステイ先では一緒に参加した同級生と2人でお世話になりました。ホストファミリーには2人のホストブラザーと1人のホストシスターがいました。ステイして1週間ほどは会話をするのに緊張しましたが、2週間目に入ると英語が通じるようになってきました。特に親しくできたのは、いちばん年下のホストブラザーの男の子です。日を追うごとにホームステイが楽しくなってきました。休日は語学学校で親しくなった台湾から来た留学生たちと遊びに行きました。どれも忘れられない大切な思い出です。
この短期留学を通して、英語で話しかけられても以前よりスピーディーに受け答えができるようになりました。語学学校やホームステイ先で見ず知らずの、しかも、文化や習慣、言葉の違う人たちと関係を深め合うことで、国籍の壁を乗り越える力も身についたと思っています。今回、素晴らしい体験ができたので、海外の大学に進学できたらという夢も生まれました。
イギリス名物のフィッシュ&チップス。
ロンドンでは英国国会議事堂などを見学。