「本校がめざすのは、建学の精神『吾道一貫(ごどういっかん)』に基づいて“それぞれの立場から社会に貢献する人物”を育成することです。IBの目的が本校の教育目標と一致することから、その認定校をめざすことになり、ようやく実現に至りました。埼玉県では本校が4校目の『IBワールドスクール』となります。
本校の国際類型には『グローバルコース』があり、同コースの生徒は1年次の3学期からオーストラリアへ1年間の留学をします。
『国際バカロレアコース』を希望する生徒はまず、1年次の1・2学期に『グローバルコース』の生徒とともに文部科学省が定める必修科目を学びます。そして3学期になる前に『グローバルコース』に進むか、『国際バカロレアコース』に進むかを最終決定します。
『国際バカロレアコース』を選んだ生徒は3学期からIBが定める6教科と3つのコア科目を約2年間学びます。そして3年次の11月に最終試験が行われ、この試験とこれまでの学内試験の結果によって、国際的に通用する大学入学資格のDPが得られるのです」(国際バカロレア教育部門・英語科/星野光代先生)
6教科は「日本語A言語と文学HL」「EnglishB HL」「歴史HL」「生物SL」「数学解析とアプローチSL」「美術SL」です。なお、HLは上級レベル、SLは標準レベルを意味します。
例えば『EnglishB HL』なら、最終試験の前に実施される教員とのインタビュー形式の試験内容が高度になっていたり、最終試験の英語ライティングで語数が多くなっていたりします」(星野先生)
一方、3つのコア教科は研究成果を論文にまとめる「EE(課題論文)」、知識の本質について考える「TOK(知の理論)」、課外活動に打ち込む「CAS(創造性・活動・奉仕)」です。このうち「EnglishB HL」「美術 SL」以外の授業は日本語で行われます。