ストレッチは入念に行います。身体の柔軟さは日々の練習の賜物です。
部員の多くが初心者の1年生ですが、秋には経験者と遜色のない動きができるようになります。
2年生がリーダーシップをとり、ストレッチ、筋トレ、基礎練習を行っています。
基礎練習(アーム練習)の風景です。
毎年、All JAPAN CHEER DANCE CHAMPIONSHIP大会に出場します。
神田祭には吹奏楽部と一緒に参加しました。野球部の春・夏・秋の大会出場時にも、ソングリーダー部は吹奏楽部と一緒に応援します。
演技の前は心を一つにするために円陣を組みます。
明治13年(1880年)に創立された錦城学園高等学校は、教科書でその名を目にする文人や政財界で活躍した人々を輩出した伝統ある学校です。キャンパスは皇居からほど近い都心に位置していますが、校外に広いグラウンドを所有し、関東大会やインターハイに出場する運動部が活動しています。
今回、練習風景を公開してくれたソングリーダー部のチーム名は『”Charmantes”』。体育祭や文化祭で演技を披露し、野球部の試合応援にも駆けつける「錦城学園の華」。チアダンスを扱ったテレビドラマにも協力した部活動です。
取材時の10月はすでに3年生が引退し、1・2年生の新チームが12月のUSA大会予選に向けて練習を開始していました。週5日の活動は学校内および千代田区のスポーツセンターなどで行われています。
昔からチアリーダーに憧れをもっていた私は、ソングリーダー部のある高校に注目していました。錦城学園のソングリーダー部体験会に訪れた際、先輩たちのハキハキした受け答えやカッコよくテクニックを決める姿を目にして、「私もこうなりたい!」と思い錦城学園を選びました。
小さい頃にヒップホップをやっていましたが、みんなで呼吸を合わせるチアダンスはまた違った魅力と、難しさがあります。チームの動きがなかなか合わないときには、コミュニケーションをとり合って意識と気持ちを一つにすることが大事です。基礎体力づくりも必要なので、トレーニングやランニングなどにも力を入れています。
キャプテンとして、基礎練習やトレーニングは人一倍努力することを心がけています。キャプテンはリーダーシップをとって部員をまとめることも必要ですが、技術面や練習に取り組む姿勢など、部員の見本となるように行動でも示していくことを大切にしたいです。日々の練習のなかでコミュニケーション力も培われたと思います。チアダンスを始めた頃の私は、人前で話をするのが苦手でした。でも、ソングリーダー部の活動は私に自信をつけてくれました。
現在はUSA大会に向けて練習中です。9月に行われた大会に出場したとき、ほかのチームとの実力差を感じたので、「このままではいけない、レベルをもっと上げていこう」と基礎練習に励んでいます。決勝進出をめざし、チーム一丸となって頑張ります!
私は子どもの頃からチアダンスのクラブチームに所属していて、高校生になってもチアダンスを続けようと思っていました。錦城学園の部活動体験をしたときに、「このチームで一緒に踊りたい。私が今まで積み上げてきたスキルやテクニックをここで活かしてみたい」という気持ちになりました。
クラブチームと部活動のチアダンスには、違うところがたくさんあります。クラブチームは個人のスキルやテクニックを向上させるために、先生やコーチの指導通りに練習しますが、部活動は自分たちで考えて行動しなければならないことがあります。そのときに必要な練習メニューを考えたり、どうしたらもっといい演技ができるかをチームメートと考えることもあります。先生とコーチとも相談し、より良い演技をつくり上げることをめざして、日々練習を重ねています。
ときには参考になるエンターテインメントを見て勉強することもあり、先日は部活動の仲間とミュージカルを見に行きました。また、ほかのチームの演技を見て表現力を研究し、大人っぽさやパワフルさなど、それぞれの特徴を見て学び、チームがスキルアップするためにさまざまなところから吸収しようと心がけています。
最近のダンスの世界はKPOPをはじめとするエンターテインメントが注目されるなか、振付師やインストラクターなど、活躍の場も広がっています。私もいろいろな世界を見て、将来、ダンスを活かした仕事をめざしたいと思います。
ソングリーダー部は、ポンポンを持って「チアダンス」と呼ばれる演技をする運動部です。チアダンスはバスケットボールをはじめ、さまざまなスポーツをチアリーダーが応援することから始まりましたが、最近は独立したスポーツとして競技会や大会が開催されています。
本校のソングリーダー部は、錦城学園が共学になった際に創部されました。体育祭や文化祭での発表、全国大会につながる競技大会にも出場しています。また、野球部の応援や、キャンパスのある神田のお祭りにも参加しています。
『Charmantes』のポリシーは、「チームが一つになること」です。一人でできないことでも、みんながカバーし合ってできるようになります。チームが一つになるとチーム全体の質も向上します。大会の結果は一人ひとりが努力を重ねた結果でもあるのですが、チアダンスは採点競技なので、人に評価されて初めて成果を手にすることができるのです。そして笑顔あふれる演技で、見ている人も自分自身も元気になるように作り上げることを意識させています。
部活動としてのソングリーダー部は、ダンスのスキルアップだけでなく、コミュニケーション力の向上も重視しています。初心者も多いのですが、2年生になると立ち居振る舞いが変化します。人前で披露する演技は「見られる」ことであり「魅せる」ことが必要なので、練習を重ねるうちに自信をもって人前に出られるようになります。練習中には部員同士がコメントし合うこともあるので、他者を思いやりながら堂々と意見を言えるようになります。
『シャルマンズ』は一つのチームですが、たくさんの個性が集まった部活動です。一人ひとりが堂々と個性を発揮することで、「錦城学園の華」の役割を果たしています。
この学校の掲載記事をピックアップしました。