富士見丘高等学校では、2018年より1人1台の端末が導入されました。コロナ禍により2020年4月は一斉休校となりましたが、生徒全員がノートパソコンを保持し、課題や授業に取り組むための『富⼠⾒丘学園ポータル』へのアクセスの仕⽅を学び、対⾯でもオンラインでも活⽤できる学びのツール『Microsoft Teams』を習得。オンライン授業で学び得たICTリテラシーは対面授業が再開された後も、学習や校内の諸活動にフルに活⽤されています。
たとえば、⾼2の探究学習『グローバルスタディ演習』は、本来ならば海外フィールドワークを⾏う⾼⼤連携、産学連携のプロジェクト学習に取り組むのですが、コロナ禍の影響で渡航や対⾯でのグループワークが困難になりました。しかし、オンラインツールを使って国内外の諸機関や関連企業へのインタビューやミーティングを積極的に行い、コロナ前と遜色のない精力的な活動が実現したのです。
昨今、2025年度の大学入試共通テストに組み込まれる「情報Ⅰ」の教科としての「情報」の重要性が高まっています。富⼠⾒丘では以前から探究学習のテーマなどと絡めながら教科指導が行われてきましたが、「情報I」への移行に先駆け、プログラミング学習にも取り組んでいます。今回は、ICTを活用して学びの可能性を広げている同校の取り組みについて取材しました。